住宅街の中で農薬を撒かれて避難せざる終えない患者や避難すら出来ず体調悪化させられた患者の話はよく聞きます。
自分が同じ様な状況になった時の参考にと、
ある方の行動を参考に載せておきます。
赤字は私のコメントです。
以下転記----------------------
あの手この手で色々交渉を頑張りましたが力及ばず。
「法的に禁じられた薬剤ではない」けどディプテレックス乳剤は劇薬指定だし、専門家に相談したら障害者差別解消法に抵触するって云われたんだけど。
弁護士に間に入ってもらうにも費用はかかるし、下手にこじれて無断で散布されると困るので、薬剤が揮発するまで実家に避難します。
<植木屋からの回答>
施主様と協議した結果、薬剤は変更せず、ディプテレックス乳剤と、スミパイン剤で散布する事になりました。
この薬剤は法的に禁じられた薬剤でないので、ご要望には答えられません。
予定通りに消毒散布いたします。御留意頂きます様よろしくお願いいたします。
その後どなたかのアドバイスで次の行動をされたよう様です。
管轄の相談窓口にTELしてみた。
遵守すべき事項の(2)(5)(7)に違反していると報告。
植木屋の連絡先を伝えた。
政令指定都市のため健康部局と連携を取ってみるとのこと。
農林水産省
住宅地等における農薬使用について
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tekisei/jutakuti/20130426tuchi.html
別紙住宅地等における病害虫防除等に当たって遵守すべき事項
(2)病害虫の発生や被害の有無にかかわらず定期的に農薬を散布することをやめ、日常的な観測によって病害虫被害 や雑草の発生を早期に発見し、被害を受けた部分のせん定や捕殺、機械除草等の物理的防除により対応するよう最大限努めること。
(5)病害虫の発生前に予防的に農薬を散布しようとして、いくつかの農薬を混ぜて使用するいわゆる「 現地混用」が行われている事例が見られるが、公園、街路樹等における病害虫防除では、病害虫の発生による植栽への影響や人への被害を防止するためにやむを得ず農薬を使用することが原則であり、複数の病害虫に対して同時に農薬を使用することが必要となる状況はあまり想定されないことから、このような現地混用は行わないこと。
なお、現に複数の病害虫が発生し現地混用をせざるを得ない場合であっても、有機リン系農薬同士の混用は、混用によって毒性影響が相加的に強まることを示唆する知見もあることから、決して行わないこと。
(7)農薬の散布に当たっては、事前に周辺住民に対して、農薬使用の目的、散布日時、使用農薬の種類及び農薬使用者等の連絡先を十分な時間的余裕をもって幅広く周知すること。その際、過去の相談等により、近辺に化学物質に敏感な人が居住していることを把握している場合には、十分配慮すること。また、農薬散布区域の近隣に学校、通学路等がある場合には、万が一にも子どもが農薬を浴びることのないよう散布の時間帯に最大限配慮するとともに、当該学校や子どもの保護者等への周知を図ること。さらに、立て看板の表示、立入制限範囲の設定等により、散布時や散布直後に、農薬使用者以外の者が散布区域内に立ち入らないよう措置すること。
その後対処してもらえた様で・・。
管轄の窓口から植木屋に行政指導したと連絡がありました。
施主を説得する資料を案内し、農薬散布で健康被害を生じたら重大責任になることも伝えたそうです。
過去の農薬散布で健康被害受けたことは報告済み。
訴えないだけ良心的よねー。
植木屋が施主をうまく説得しくれますように。
その後、どうも上手く言った様で薬剤変更となった様です。
さらに皆さんの参考になればと上記の内容を簡潔に資料として作成して公開されました。
それも載せておきます。
同じ内容を2つ載せたのは、上記はやり取りの最中にネットで書かれたので心情などがわかりやすく、下記は配布する資料として読みやすかったからです。
どう思って交渉していったかが重要と思ったので載せました。
以下転記----------------------
行政指導のおかげで有機リン系農薬からBT剤に変えてもらうことに成功しました。
自宅マンションの隣は敷地500坪を超えるお屋敷です。
立派な日本庭園があり庭木を大事にしているようで、植木屋がよく手入れをしています。
数年前、農薬散布中に出くわし曝露。事前の告知はありませんでした。
意識がもうろうとする中、植木屋に使用している薬剤と連絡先を教えてもらいました。
カバーメイト系のランネート殺虫剤でした。
急性曝露状態のため化学物質過敏症の専門病院でタチオンの点滴を受けました。
カバーメイト系農薬は有機リン農薬、ネオニコチノイド農薬と同じく絶対に避けなくてはいけないと主治医から云われているものです。
以降は散布前に事前連絡でお願いし、ガス化した有機リンの成分が飛散するまで、約1週間程度実家に避難していました。
今回は有機リン系農薬のディプテレックスを使用すると連絡がありました。
しかし、4月から子供が小学校に上がったため、避難先から通学、通勤にプラス1時間要します。
散布している場所は通学路でもあります。
また、今年の夏は異常な暑さで様々なものが揮発し体調も良くないので、意を決して有機リン系農薬から薬剤変更のお願いをしました。
代案の薬剤は
・セルコートアグリ
http://yokohamaagri.jp/product/product-206/
医療用カプセルで使用されるセルローズが材料。
オブラートのように昆虫を包み窒息死させる効果がある。
植物の呼吸には影響はない。
・BT剤
http://www.biocontrol.jp/sattyuzai.html
バチルス・チューリンゲンシス(BT)という細菌を利用した生物農薬の一種。
昆虫が葉を食べると結晶性タンパク質が昆虫腸内のアルカリ性消化液で分解され毒素になり、結合した部位の細胞が破壊され虫はマヒ状態になる。
さらにその傷から、消化管内で芽胞から発芽したBT菌が体腔の中へ侵入感染し虫は死亡する。
害虫によって対応する薬剤が異なる。
人を含めた哺乳類への安全性が高いことが確認されている。
生態系に与える影響が少ない薬剤。
・ジックニーム
http://kanken-gp.com/
ニームの種から抽出したオイル。
有効成分のアザディラクチンには、忌虫剤・脱皮変態抑制・摂食阻害作用がある。
・100万歩譲ってピレスロイド系のトレボン乳剤
http://www.mc-ryokka.com/shosai/trebon/trebon_msds.pdf
有機リン系、カバーメイト系、ネオニコチノイド系に比べたら毒性はマシだが、化学物質過敏症患者にとっては避けなくてはいけない薬剤。避難が必要。
有機リン系農薬の毒性についての資料、「住宅地等における農薬使用について」もメールで送りました。
「住宅地等における農薬使用について」は前にも植木屋に送ったことがありました。
残念ながら読んでくれないないようです。
住宅地等における農薬使用について
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tekisei/jutakuti/
有機リン殺虫剤で1300人が健康被害、出雲市 [農薬を減らす工夫]
https://hatakenotayori.blog.so-net.ne.jp/2014-02-08-4
心を蝕む有機リン農薬
http://tabemono.info/report/former/12.html
中学校で発生した集団有機リン中毒
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrm/61/2/61_109/_pdf
農薬と健康 高まる懸念
https://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/pesticides-health-jp.pdf
有機リン系農薬は神経毒なので、絶対に避けなければならない薬剤の1つです。
私は曝露したらアナフィラキシー様ショックを起こします。
薬剤散布後は周辺一帯がガス化した有機リンに包まれます。
私と子どもの健康だけでなく、植木屋さん、施主さん、周辺住民、通学児童の健康にもかかわると低姿勢で何度も薬剤変更をお願いしました。
結局、施主との協議の結果、有機リン系農薬を2種類( ディプテレックスとスミチオン )使用するという残念な回答でした。
ディプテレックスは劇物指定されている薬剤です。
製品安全データシートには下記の注意書きが記されています。
http://db.nichino.co.jp/msds/temp/20110713031243123.pdf
注意喚起語 危険
危険有害性情報 (極めて)引火性の高い液体及び蒸気
飲み込むと有害
軽度の皮膚刺激
重篤な眼への刺激
アレルギー性皮膚反応をおこす恐れ
生殖能または胎児への悪影響の恐れ
臓器(中枢神経系、視覚器、全身毒性)の障害
臓器(神経系)の障害の恐れ、呼吸器への刺激の恐れ、眠気やめまいの恐れ
長期にわたるまたは反復暴露による臓器 (中枢神経系、視覚器)の障害
長期にわたるまたは反復暴露による臓器 (肝臓、心血管系)の障害の恐れ
水生生物に非常に強い毒性
長期的影響により水生生物に非常に強い毒性
スミパインの成分はフェニトロチオン (MEP)だとFBFが教えてくれました。
フェニトロチオン(MEP)
https://ja.wikipedia.org/wiki/フェニトロチオン
毒性等
一日摂取許容量は体重1kgあたり0.005mg。
摂取した場合には、倦怠感、頭痛、吐き気、多量発汗、視力減衰、縮瞳など有機リン剤に共通な中毒症状がみられる。
過去には千葉県でフェニトロチオン複合剤散布直後に水田に入った農夫が死亡した事例や、茨城県で住宅のダニ駆除にフェニトロチオン製剤を使用 したところ一家全員に中毒症状が生じ、5歳の女児が死亡した事例がある。
可燃性(引火点157℃)であり、燃焼により窒素酸化物・リン酸化物・ 硫黄酸化物を含む有毒ガスを生じる。
甲殻類を中心に水生生物に対して強い毒性を示すほか、ミツバチなどに影響 を及ぼす。
養殖場や養蜂地の近辺では使用に注意を払う必要がある。
自動車の塗装面を侵すため、広域散布や駐車場近辺の散布時には風向きを 確認する必要がある。
有機リン系農薬(ディプテレックス、スミチオン)の毒性について詳しく説明していると植木屋から下記の質問がありました。
>我々植木屋さんは、結構薬剤を浴びていますが、やはり体に害が出るのでしょうか?
それに対して私はこのように答えました。
(メールここから)
農薬に対する影響は個人差があります。
例えるなら、ガンにならない喫煙者がいる一方で、非喫煙者が副流煙でガンになる人もいます。
体調体質によって耐えられない人がいるのです。
長年、植木屋さんを続けていけていける人は有機リンなどの薬物代謝ができる体質だと推測されます。
その一方、1回曝露しただけで体調を崩したり、化学物質過敏症を発症する人もいます。
私が通院先で知り合った化学物質過敏症の男性は元植木屋さんでした。
昨年の9月14日に起きた埼玉県加須市立不動岡小学校で農薬散布事故がありました。
使用された薬剤は「ディプテレックス乳剤」で使用時の基準通り1000倍に薄めて使用していました。
しかし、授業中の児童21人と教師1人が被曝、うち、4年生6人が、頭やのどの痛み、咳や手の痺れを訴え、病院に搬送されています。
殺虫剤が原因?児童6人、手のしびれなど軽症
https://www.hochi.co.jp/topics/20170914-OHT1T50314.html
化学物質過敏症の発症原因のひとつに農薬が指摘されています。
植木屋さんは作業を終えたらその場を離れますが、ガス化した農薬は周辺の住宅地などにも長期間留まります。
シックハウスや農薬などで発症
http://www.cssc.jp/cs.html
有機鱗系殺虫剤、農薬、除草剤の散布による健康被害例!
http://www.nakaco.com/onbu/ameshiro/sattyuzai-sanpu-Oct-04.htm
薬剤散布は気をつけて 泣いてます 化学物質過敏症の人たち【東京新聞】(05月18日)
https://blogs.yahoo.co.jp/ht_sue/16884925.html
以上の観点から、健康被害の少ない薬剤への変更、農薬使用を最小限にとどめていただけたら幸いに思います。何卒よろしくお願いいたします。
(メールここまで)
FBFから「別紙住宅地等における病害虫防除等に当たって遵守すべき事項」で有機リン系農薬の混用はNGであることを教えてもらいました。
ダメ元で管轄の役所に遵守すべき事項の(2)(5)(7)に違反していること、過去に告知なしの農薬散布に曝露し体調を崩したことを報告。
(2)病害虫の発生や被害の有無にかかわらず定期的に農薬を散布することをやめ、日常的な観測によって病害虫被害 や雑草の発生を早期に発見し、被害を受けた部分のせん定や捕殺、機械除草等の物理的防除により対応するよう最大限努めること。
(5)病害虫の発生前に予防的に農薬を散布しようとして、いくつかの農薬を混ぜて使用するいわゆる「 現地混用」が行われている事例が見られるが、公園、街路樹等における病害虫防除では、病害虫の発生による植栽への影響や人への被害を防止するためにやむを得ず農薬を使用することが原則であり、複数の病害虫に対して同時に農薬を使用することが必要となる状況はあまり想定されないことから、このような現地混用は行わないこと。
なお、現に複数の病害虫が発生し現地混用をせざるを得ない場合であっても、有機リン系農薬同士の混用は、混用によって毒性影響が相加的に強まることを示唆する知見もあることから、決して行わないこと。
(7)農薬の散布に当たっては、事前に周辺住民に対して、農薬使用の目的、散布日時、使用農薬の種類及び農薬使用者等の連絡先を十分な時間的余裕をもって幅広く周知すること。その際、過去の相談等により、近辺に化学物質に敏感な人が居住していることを把握している場合には、十分配慮すること。また、農薬散布区域の近隣に学校、通学路等がある場合には、万が一にも子どもが農薬を浴びることのないよう散布の時間帯に最大限配慮するとともに、当該学校や子どもの保護者等への周知を図ること。さらに、立て看板の表示、立入制限範囲の設定等により、散布時や散布直後に、農薬使用者以外の者が散布区域内に立ち入らないよう措置すること。
役所の担当者は「厳しく指導します」と云ってくださり、その日のうちに行政指導してくれました。
もし、私が農薬で健康被害を受けた場合、全責任は植木屋が負うことになると伝えたそうです。
役所の担当者は施主を説得する資料を植木屋に案内してくれました。
植木屋は知人の同業者から 『トワローブロワブルCT水和剤』と言うBT剤を使って効果があったと言う話を聞いたと連絡してきてくれました。
有機リン系農薬からBT剤へするため施主を説得して、なんとかBT剤に変更してもらえることになりました。
理解を示してくれて本当にありがたいです。
個人的にお願いしてもうまくいかない時は、役所に相談して間に入ってもらうことで解決につながりました。
この情報がお役に立てたら幸いです。
<参考資料>
農林水産省 住宅地等における農薬使用について
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tekisei/jutakuti/
別紙住宅地等における病害虫防除等に当たって遵守すべき事項
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tekisei/jutakuti/20130426tuchi.html
都道府県における相談窓口
http://www.maff.go.jp/j/nouyaku/n_tekisei/jutakuti/pdf/soudan_mado_2.pdf
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知識と行動力があれば解決できる見本だと思います。
私ならできるか?
途中で諦めて避難を選ぶかもしれないです。
頑張らねば・・。