ベルリン記
先日はアンドラス シフがバーゼルにやってきて平均律第2巻を全部弾いてくれました。大入り満員でしたが、途中脱落者や爆睡モードの人もかなり、、、なかなか一気に聴くのは集中力も必要で大変でした!!!でも明晰なタッチで美しいフーガを24種類もきけて私は大満足でした。先週末はオーディションでベルリンへ。オーディション後フィルハーモニーで聴いたMarkus Grohのブラームスの四重奏も非常に良かったのですが、翌日はじめて行ったkomische operの魔笛!!!これとっても良かったです。ホームページではピンクの象が飛んでいたので、すさまじい現代演出なのかと警戒していたのですが(笑),なんのことはない、キレイに受け止められる洗練された現代演出で、すこしチャップリン風の古典要素もミックスした、素晴らしいものでした。解釈もおもしろく、かといって、心にも響いて大満足でした。ただし、その日は子供の芸術鑑賞会を兼ねていたらしく、子供たちが大騒ぎ。私たちが能を子供の時に学校行事で見たように、ドイツの子供たちが魔笛に親しむのはまったくもって素晴らしいのですが、問題は先生方が静かにするようまったく注意しないこと。おかげでなにかと興奮した子供がいちいち大騒ぎして、静かなシーンや緊張感のあるシーンはぶち壊されてしまいました。思い切ってマナーについて劇場の人に話してみましたが子供はそんなものだと意に介さず。"静かにする"という概念に根本的に差があるのですね〜ベルリンフィルハーモニーの室内楽コンサートでも、お客さんは、ブラームスの四重奏で楽章ごとに拍手。クラシック本拠地ベルリンフィルハーモニーでこれは!!!と思いましたが、、あらゆる人が気軽にききにきているベルリンだからこそ鑑賞マナーとかはあまり気にされてないのかなとかそんなことを思いました。でもベルリンの街そのものは私は大好きです。おしゃれで、モダンで、外国人にも開かれていて、洗練されていて、なにか用事があってベルリンに行ける時は本当にワクワクです。大人気というお寿司屋さんに立ち寄ってからバーゼルに帰りました。コロナ騒動もなんのその、ベルリンのお寿司屋さんは100席近いキャパが満席、おまけに待ち行列が出来ていました!ちなみにベルリンのテーゲル空港はWi-Fiが使えません(少なくとも私の携帯では)。これはいたい!!!弾丸でのベルリンでしたが、クラシックシャワーんたくさん浴びることができて幸せでした。今週末はドイツのBochumという街でリサイタルです。体調整えてまた頑張りたいと思います