お寿司屋さんで、あんなにきれいにお刺身で出てくるのだから、
割る以外に、
コツがあるはず、と昔母が言っていた。
そして、角上魚類に行くようになってから、
「コツもなにも、サザエが巻貝で、貝柱が外しにくいから、
穿り出せないだけ」と、過去の妄想を取り払い、
角上魚類の小さな安い、サザエも刺身に出来るようになった。
まずは、貝の蓋が開くまで放置。
開いて来たら、
隙間にナイフを入れて、
一気に蓋を外す。
で、蓋は無くなり、
身が露出する。
そして一番細い小指を貝の渦の中に突っ込み、
殻の中にくっついている、
貝柱を力づくで外す。
貝柱さえ外せば、
貝はボロンと内臓とともに出てくる。
たまには、内臓が傷つくこもともあるけれど、
すぐに塩で洗って、身をきれいにする。
って、自己流の方法でしたが、
youtube検索すると、
50年前には門外不出だったサザエの取り出し方も
色々あります。
要は、貝柱を外さないと綺麗には取り出せない。
30年前に、下関に帰省した時に、
父が、知り合いのお寿司屋さんに連れて行ってくれた。
大将が、特別に出してくれた寿司は、身は白くて柔らかくて旨い!
見たことない形状で魚ではないことは判るが、
釣りキチの父の魚を食べてきた私でも不明。
そしてその正体は、サザエの貝柱なのでした。
サザエは、そのこりこりとした歯ごたえが旨い!と思っていたけれど、
一番旨いのは、サザエの貝柱。
だからお寿司屋さんでは、美味しい貝柱は家で食べて、
のこりのコリコリ身は、寿司で出すと聞いた。
それを聞いてから、
サザエをくり抜いたら、
まずは貝柱を丁寧に外し、
残りの身を塩でもみ洗いしてから、
刺身にする。
我家では、
貝柱は、取り合いです。
(つづく)