まずは、ここ20年以上通っている「一心行(いっしんぎょう)の大桜」へ。
樹齢400年以上、枝の張りが21.3m×26m・・・といってもピンとこないかもしれませんね。ダブルスのテニスコート(23.77m×10.97m)2面分くらいの広さです。
昭和初期に落雷で幹が裂けたそうです。
2004(平成16)年の台風で、4本の主幹のうち2本が折れ、ドーム型だった樹形がM字型になってしまいました。
M字型になる前のドーム型の樹形はわたしも覚えています。
」一心行」の桜の由来は、戦国時代の戦いに破れた武将の妻子が、霊を弔うため墓に桜を植えて一心に行を修めた故事から。
桜には、そんな哀しいお話が似合うようですね。
ねがはくは 花のもとにて春死なむ そのきさらぎの望月の頃
西行法師
朝9時前に到着。
雲が多くてはっきりした空模様ではありませんでした。黄砂の影響か、遠くもぼんやりしています。土曜日にもかかわらず、お客さんはまばらでした。
満開?
台風や熊本地震の影響で樹勢が弱り、数年前から枝の整理をして、樹勢の回復を行っているとのこと。以前の花つきを知っている人は、みんながっかりした声を出します。
わたしがこの桜に通いはじめたのは20年ほど前から。熊本出身の同僚Fくんから教えてもらいました。カミさんも何度かいっしょに来たことがあります。
↓ わたしが持っているいちばん古い写真。16年前(2008年4月11日)のもの。台風被害をうけて、M字型になっていましたが、まだこんもりとしていたんです。(安いコンデジで画質が悪いですが)
迫力がありましたね。福岡から2時間半、車を飛ばして見にくる価値がありました。これだけ派手に咲いていましたから、お客さんもいっぱいきていました。
↓ きのうの咲きぐあい。ほぼ同じ位置から写したものですが、これでも満開だとか。
花の勢いがまったく違いますよね。毎年、まっ黄色だったまわりの菜の花も、ことしはさびしいもんでした。
専門家の方がお世話をしているのでしょうが、どうなることやら。
段々畑だったところに、この桜を中心に広大な公園を整備して、この季節にはお客さんを呼び込んでイベントをやっています。コロナ前は屋外ステージやライトアップもされていましたが、肝心の主役が元気を取り戻さないと、イベントの運営や屋台の出店も厳しくなるのではないでしょうか。
駐車料兼入場料300円。料金を徴収する村の人も申し訳なさそうでした。
わたしにとっては、いろいろと思い入れのある桜ですから、車が運転できる限り、これからも見にいくつもりです。
次、南阿蘇桜公園へ向かいます。一心行の桜から20分ほど。一心行の桜とは反対側の斜面にある広大な公園です。
地図の左側「グリーンピア南阿蘇」のとなりです。
行く途中に、絵になる建物と桜がありました。桜は7分咲きくらいですね。
最近、売り出し中なのが「南阿蘇桜公園」。ほぼ満開に近くなっていました。
ひろびろとした公園です。初めてきました。のんびり見られます。
まだあまり知られていないのでしょうか? お昼近くなのに、人がまばらです。
これはいい。おすすめスポットです。
つづく。