処分を保留しているモノたち | 隠居ジイサンのへろへろ日誌

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九州北部の街で、愛するカミさんとふたり、ひっそりと暮らしているジイさんの記録

きのうのウォーキングは、図書館に本を返し、予約していた本を借りるため、ももち海岸までのロングコースでした。

気温は低かったものの、陽が照ると歩くのにちょうどよくなりました。

海岸に到着。

松林を抜けて、

左見て、

右見て、

海を見ると、気分がさっぱりしますねぇ。

松林のすぐ横に福岡都市高速道路が走っています。

松林の中では車の走行音が少々うるさいのですが、海岸までいけば船のエンジン音と波の音に変わります。

福岡タワーの周りでは、韓国語と中国語が飛び交っていました。

 

図書館に予約していた本です。

「簡単に暮らせ」ちゃくま(大和書房/ 2016年)

2時間ほどで読了。

人気のミニマリストの女性が自分のブログ記事をまとめた本です。ミニマリストというのは、最小限のモノで暮らす人たちのこと。片づけ本を読むのは、わが家の片づけのモチベーションを保つため。

これまでたくさんの、いわゆる「片づけ本」を読んできました。

「断捨離」や「ときめき片づけ」、「捨て活」、収納術、ゴミ屋敷や実家の片づけ・・・家の中の大量のモノを片づけ・収納する方法を紹介したそういった本よりも、こういうミニマリストの本のほうが、極端から極端に話が展開しているだけに、本の内容としては面白いんですよね。

ミニマリストの多くは、元々、片づけや掃除が苦手な方が多くて、さんざん困ったあげくに「一念発起して、徹底的にやりました!」という人がほとんどです。「不要なモノ、使っていないモノを整理して最小限のモノで暮らす」というミニマリストに成長(?)する過程で、自らの生活哲学を確立してきたから、話もおもしろくなるのではないかと思います。「洋服も食器も本も、いろんな道具も、ないならないで、なんとかなりまっせ」というキッパリとした心意気と暮らし方がすがすがしい感じが、わたしはします。

この本の著者も、日々の暮らしの中の困ったちゃんを自らの手で解決し、最小限のモノ、最小限の家事で暮らすことが、「素」の自分を取り戻すことにつながったんだなというのが伝わってきます。

わが家はミニマリストとまではいきませんが、家具やモノが少ない暮らしをしています。ついでに家事も手抜きです(笑)。

 

(例)

①この本と同じようなことをやっていること。

・包装紙や箱、ショップバッグなどは、最低限しか持たない。

→これらを処分したら、部屋や押し入れなどがすっきりします。扇風機などの季節家電も箱に収めると出し入れが面倒でかさばる。ブランド品やデパートの紙袋も、捨てられなくて困ってませんか? あの上等な紙袋、女性は捨てられないようですね→カミさんがそう。

・帰宅したらバッグや財布の中を点検して、ごちゃごちゃ(レシートや小銭)は整理する。

→帰宅直後にやらないと、ずるずるとレシートや小銭が溜まってきます。飴ちゃんの包装紙も(笑)。帰宅直後、ソファーに座らない! テレビをつけない!

・シーツや枕カバーなどの洗い替えは持たない。

→薄いものなら、朝洗濯すれば夕方には乾きます。これはまったく支障ありません。

・早寝早起き。

→わが家は、10時就寝、5時起床です。紅白歌合戦もゆく年くる年も見ない。

・かごやタッパーは最小限。

→足りないくらいでちょうどいいんです。特にタッパーは、たくさんあると何をいれていたか忘れてしまい、食品の廃棄率が高くなります。片づけ業界では、「新たに収納用品(タンス・棚・引き出し・箱・ケース・タッパー等々)を買い足すと、その容量分だけモノが増える」という法則があります。

・乾きにくい厚いタオルは買わない。

→わが家は、無印良品の薄手のタオルを使ってます。台所・洗面台のフェイスタオル6枚、カミさんの風呂あがり用フェイスタオル2枚、わたしの小さめのバスタオル1枚。予備はありません。毎日洗濯しますが、薄いタオルであれば、夕方には乾きます。

・押し入れの中を風通しよくしておく。

→わが家の押し入れは、10分もあれば荷物を全部出して、すみずみまで掃除機をかけられます。

いま、わが家の押し入れはこんな感じです。上段の左の大きなのは客用ふとん。下段には、扇風機と孫娘のおもちゃ箱。下段は、週に1回の定期掃除で掃除機をかけています。孫娘が保育園のころは、孫娘の秘密基地になっていました。

・毎日掃除はしない。

→子どもが小さいころは、毎日掃除機をかけていましたが、いまはジジババふたり住まいですから、掃除は1週間に1回だけ。風呂掃除のみ毎日。

・こだわりのある暮らしをしない。

→ふだん使いの日用品や食材は、ほとんどが普及品。雑貨や調味料などはスーパーのPB商品、野菜は商店街の八百屋で買います。ふだん着はユニクロと無印良品の定番商品。

断捨離のやましたひでこさんが片づけ指南する「ウチ、断捨離しました」というテレビ番組に出てくる家のキッチンからは、正味期限切れの珍味や高級食材、高そうな調味料などがどっさり出てきます。買ってきても食べ方が分からなかったり、高かったのでお客さんが来たときに使おうと思いそのまま忘れ去られたり、1回使って「これ、口に合わないわ」なんていうのがあるのでしょうね。カミさんと「あああああ、あれ、全部お金出して買ったんよねぇ。お金ももったいないけど、作った人に失礼よねぇ」とため息をついています。着ることがなくなった洋服も食べ物と同じです。

 

②読んでもよくわからなかったこと。

この本の4分の1くらいを占めるのが女性の洋服の話。だいたい、女性が書いた「片づけ本」の中身の大半を占めるのは「女性の洋服をどうするか」の話なんですよね。

この本では、著者が、最小の持ち服でどうやって生活していくかが、かなりくわしく書かれていますが、夫と長男の服の話はまったく無しですし、いつも同じ服を着ている男のわたしには、よくわからない話でした(苦笑)。

「なんで、女は、そんなにいっぱい服がいるのか!」という疑問が生じただけ。→カミさんには、口が耳まで裂けても言えませんがね(苦笑)。

 

③これはイヤだと思ったこと。

・下着やタオルは簡単に畳むけど、基本的には洗濯物は畳まない。

これは、わたしはダメ。畳まないものは死ぬまで着ません。

↓ 理由はこちら。

 

 

 

④この本で、最高にイヤだと思ったこと。

・この本の著者も、家の中の片づけ・モノの管理・家事全般を女性の仕事と思っていること。

ご家族は、夫と大学生息子の3人家族のようですが、夫も息子さんもこの本には1行も出てきませんでした。

残念っ!

 

片づけが進んだわが家にも、処分を保留しているものがまだまだあります。

炊飯器とサラダボウルとお盆。

炊飯器は、もう半年くらい使っていません。ふだんは鍋でご飯を炊きます。炊飯器は部品が多くて洗うのが面倒。鍋なら洗うのもかんたんです。鍋でご飯を炊くのなんか簡単です。早く炊けますし、味も変わりません。土鍋で炊いたご飯がおいしいなんて言うのは、いわゆる印象操作です。高級和食店なんかで土鍋ごはんがでてきますが、そういう店ではいい米を使っているのでおいしいのは当たり前。お焦げができたら、おいしいけど、洗うのがたいへん。

サラダボウルは40年選手。子どもたちがいるときはよく使っていましたが、いまは次男一家がきたときに何回か使ったことがあるだけ。なくても困りません。悩むなぁ。

お盆は使うことはありませんが、カミさんのですから勝手に処分できません。

 

左の箱の中。カミさんの友人が送ってきてくれた陶器の皿が入っています。

わたしもカミさんもあまり好みじゃないけど・・・「せっかく〇〇ちゃんが送ってくれたけん、捨てられんよね」と、箱に入ったまま早や数年。

親しい人にもらったものって捨てにくいんですよね。他人にプレゼントするのは消耗品に限ります。

 

これもカミさんのモノ。

前の職場に持って行ってた弁当箱と箸箱。いまの職場では不要ですから、捨てればいいと思うのですが・・・怖くて、言い出せません(笑)。

 

ミニマリストへの道、未だ遠し。