~第10話~わたしは絵が描けない | 「どうせ私なんて」「どうせ私のせい」が 「わたしに生まれてよかった」にshiftした話♡開宝サポーター日楽ようこ~滋賀~

「どうせ私なんて」「どうせ私のせい」が 「わたしに生まれてよかった」にshiftした話♡開宝サポーター日楽ようこ~滋賀~

''わたしは親から要らない子''を抱えたまま結婚し2児の母に。ワーママでしたが2014年1月小4の長男の不登校が始まりました。
ほぼ"わたしに生まれてきてよかった"と思えるようになった現在や苦しかった過去の話を書いています。〜滋賀県彦根市在住〜


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わたしは要らない子
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小学1年生、4年生で

市展に出してもらえた絵

5年生で校内展示で賞をもらえた絵

芋ほり、花瓶の花、神社を描いた


 

それらの絵を描いていた時の感覚を

今でも覚えている

 


 

それぞれ

クレヨンで描いた芋ほりの絵、

鉛筆と水彩絵の具で描いた花瓶の花

コンテと水彩絵の具で描いた神社の絵だったことも覚えてる

 

 

他の子の絵を気にしたり

他の子の絵と自分の絵を比べたり

上手に描かなければならない

なんて思いはいなかった

 

描いていてとても楽しかった感覚が残っている

 

ゾーンに入っているってやつかもしれない(笑)

 

 

 



 

わたしは4歳頃に

絵が描けなくなったことがある


 

ある時

幼稚園で劇をすることになった

元ネタはご存じの方も多いと思うが

「てぶくろ」という絵本

 


全員が動物の役をする

自分がかぶる動物のお面を

自分で描いた絵で作っている時のことだった

 


好きな動物の絵を描いて

お面にすればよかったのだが

わたしは何回描き直しても

自分の納得する絵が描けなかった


 

アーティストがスランプに陥ったときって

ああいう感じなのだろか

 

 

でもあの時のわたしは

なぜか人と比べて

自分の絵は全然ダメだと思っていた

 

 

みんなが次々と完成させていくのに

わたしは全く描けなかった

 

 

そんな時

家で視ていたテレビアニメの

「じゃりン子チエ」の中でも

劇のお話があった


その劇はお面をかぶっている

わけではなかったが


とある登場人物(たぶんコケザル)

が舞台の幕引き役をしていたのだ


 

それを見て

「あーわたしこの役をやりたい」

と思った

そして幼稚園の先生にそのことを言った

 

 



実はその時の劇は

ステージ上でするものではなく

参観日に教室でクラスの保護者だけに

みせる簡単なものだった

だから幕なんかあるわけがない

 

 

先生は困ったと思う

けれどわたしの望みを叶えてくれたのだ

 

 

教室にはおままごとをする時に

よく使っていた背が低く木製のL字型の

つい立てがあった


 

わたしの記憶では

そのつい立てをてぶくろに見立てて

そこにみんなが入っていく劇だったから

いわばそこがステージになる

 

 

なので先生は

そのつい立てにかける

幕代わりの大きな布を用意してくれたのだ

 

 

それを劇の始まりにとるのが

わたしの役目


「これから劇をはじめます」

みたいなセリフは言ったのだと思う


はっきりとは覚えてないが

劇の終わりに幕をかけたような気もする

 

 

その幕は先生が手縫いで準備してくれた

ものだったというのは

のちにお帳面に書いてあったコメントを

読んだ母から聞かされた

 

 

わたしのわがままを文句も言わずに聞き入れ

幕を用意してくれた

ひろみ先生には本当に感謝している

これを書いていてとても愛を感じて泣けた


 




 

それからまた絵が描けるようになった経緯は

全く覚えていないが


今のわたしも絵は描けない(笑)

絵描きしりとりをしたら

大爆笑間違いなしだと思う!!

 

 

ちなみに中学生では美術部に入ったので

デッサンくらいはしていたのだけど

 


美術部に入る人って

絵を描くのが好きで得意でうまいし

ここでもまた周りと比較してしまい

のびのびと好きに描くことはできなかった



作品展への作品は点描で誤魔化して

乗り越えた



当時好きだった子が

バスケ部だったので

目に止まるようにと

マイケルジョーダンがダンクシュートを

しているシーンの点描にした








誰かに見せるための絵ではなく

自分が好きなように

描いてみたら楽しいのかな

 

 

絵を描けるようになりたいというよりは

あの感覚をまた感じてみたいと思う



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