前の話
またまた
八幡(はちまん)のおばあちゃんの話
八幡のおばあちゃんの家に
泊まりに行った時は
たいていは母と一緒に寝ていたのだけど
おばあちゃんのベットで一緒に寝たことが
何回かある
その時におばあちゃんはわたしに
自分の昔話をしてくれた
わたしを洗ってくれてるのがおばあちゃん
エピソード1
先祖に城主の乳母が居た話
おばあちゃんのおばあちゃんだったのか
忘れたのだけど
親族に熊本城主の乳母を務めた人が
いたらしい!!
今となれば誰の乳母だったのか気になるが不明
乳母を決める審査の時に
実際にお乳を搾って出したら
真珠のようなきれいなお乳が
ポロポロと転がったことに
お殿様(?)が感心し合格したという
詳細エピソードまである(笑)
エピソード2
おばあちゃんが髪結になった理由
おばあちゃんも何人かは忘れたが
おそらく7.8人の兄弟がいた
男女の割合も聞いた気はするが忘れたが
姉妹の中で
自分が一番可愛くなかったらしい
(本人談)
だから人を綺麗にする仕事に就こうと思った
と言っていたはずだが
のちに疑問に思う
それって
おばあちゃん自身が綺麗になりたかった
からじゃないの?
おばあちゃんは普段から
着物を着ているような人だった
夏場はワンピースなどの
洋服を着てた印象はあるが
それ以外の季節は着物着用率が高かった
人一倍美意識が高くて
自分に合格点をあげることは
できなかったのかな
エピソード3
聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥
髪結になるための勉強や実習の時
おばあちゃんはわからないことは
質問しまくったそうだ
聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥
この言葉を胸にわからないことは
恥を忍んで聞いて
自分の中にインストールしていったらしい
「だからようこちゃんもわからないことは
たくさん聞いてお勉強しなさいね」
そんなようなことを言われた
しかしこれが
わたしにとっては長年の呪いの言葉になる
聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥
この言葉を聞いた時にわたしは
どっちも恥なんやな
と思ったのだ
はっきりとそう思った記憶はないのだが
どうもそう解釈していた
おばあちゃんは
「わからないことを人に質問してはいけない」
なんてひと言も言っていないのに
「聞くことが恥ずかしくても
その場で聞くんだよ
聞かないままでいる
わからないままでいる方が恥ずかしいんだよ」
と伝えたつもりだったのだろう
でもわたしは
「どちらも恥ずかしいなら聞いてはいけない」
と
同時に
「自分でなんとかしないと」
と思い込んだのだ
だからわたしは
わからないことを人に質問する
ということにかなりの抵抗があった
勉強は自分の成績にひびくだけで
基本的には人には迷惑はかからない
でも
係の役割などはどうしていたのだろう?
なんとか自分の力で
乗り越えようとしていたのだろうけど
できてないことも多々あっただろう
きっと
誰かがフォローしてくれてたんだろうな
ありがとうございます♡
しかし
働き始めると聞かずにはいられなくなった
わからないままでは
仕事が進められないからだ
わたしは
わからないけど
なんとなくできてしまうタイプ
ではなかった
聞いて理解しないと
なんかやらかしてしまう
いや
聞いて理解してても
なにかやらかしてしまう
タイプだから(笑)
そのおかげで
人に聞けるようになったわけだから
ひとりで処理できてしまう人でなくて
よかったかもと
今初めて思えた(笑)
しかし
わたしの中で一緒に住んでるわけでもない
近所に住んでるわけでもない
八幡のおばあちゃん
の影響が
とても大きかったのは
母の中の
おばあちゃんの存在感が
とても大きかったからだと思う
母の高校を決めたのも
卒業後の進路を決めたのも
父との結婚を勧めたのも
おばあちゃんだったような話を母から聞いた
「おばあちゃんが言うから・・・」
このセリフを
わたしは母の口から何回聞いたことだろう
でも
最終的に選んだのはお母さんなんだけどね
時期不明 おばあちゃんと母