解像度ですっかりフィルムを凌駕してしまったデジタルカメラ。
実は、デジタルカメラが叶わない記録媒体があるのだ。
大判のフィルムだと思う人もいるだろう、そうかもしれない。
それさえも超えるものがあるのだ。
それは、ガラス乾板。
ガラスに乳剤を塗ったものだ。
フィルム写真の前はこれが主流だった。
しかし、持ち運びが大変。ガラスなので割れてしまうからだ。
圧倒的なのが平面さ。フィルムだと完全な平面にするのが難しく、フィルムの平面性については永遠の課題だった。
ガラス乾板にはそれがない。
デジタルを超える、と言われている。
ブロマイドで有名なマルベル堂で働いていた人に聞いたら、ガラス乾板を印画紙に当ててプリントしていたという。乾板の大きさイコール写真の大きさなので、35ミリ版フィルムやデジタルカメラのセンサーでは拡大しなければならずかなわない。
一見してすたれた技術のガラス乾板だが、実はデジタルもかなわないと知って驚いた。