悲別KANASHIBETU2023 | 1m71

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札幌出身。日本各地、デンマーク、米国、印度、豪州、現在京都と専門職資格を手に生き抜く。欧州一周鉄道旅行、Amishとの異文化生活と千ドル中古車で北米大陸二度横断、マザーテレサの家ボランティアと世界を探検中。インスタグラムはonlyzeiss。

29日金曜日にJ:COMで悲別kKANASHIBETSU2023を放送した。

 

これは倉本聰さんの舞台劇。

 

悲別シリーズとして10年ぶりの新作になる。テレビドラマが一般的に知られているようだ。

 

確か、1990年に札幌の道新ホールで舞台を最前列で観た。

 

「今日、悲別で」か「明日、悲別で」だった。

 

分厚いプログラム冊子を買って札幌の実家に置いてあるはずだから確かめればどちらなのかわかる。

 

北海道の炭鉱の多くが閉山したが、現在でも採炭は細々ではあるものの続けられているようだ。

 

炭鉱の町という表現は過去のものになった印象だ。


自分の祖父は北炭夕張炭鉱で働いていて父も夕張で生まれた。映画「幸福の黄色いハンカチ」で有名な炭鉱長屋に住んでいたので

炭鉱関連の話には興味がある。

 

今回の放送を観ても、炭鉱の町というイメージは30歳以下の人にはわかりにくいのではないかと思えた。

 

ストーリー的にも色々な歴史的要素がごっちゃになってきてわかりにくい印象を持った。

 

音楽もアメイジンググレイス、ジョンレノンのイマジンや松山千春さん井上陽水さんの歌の採用は本来なら統一感があるはずだと思うが、安易な選択を感じ没入感がいま一つだった。

 

劇中でサトケンが飲んだビール缶がサッポロクラシックだったが、放映では目立ちすぎちゃった感じ。舞台ではアップで観られないが、テレビではアップになってしまうので裏目に出たか。

 

高い評価を受ける作品だと思うが、自分にとってはオワコンを無理に延命させた印象だった。

 

根底に流れるものは普遍的なものだが、表現が今日に合わないと思う。