映画ブレイブ・ワン | 1m71

1m71

札幌出身。日本各地、デンマーク、米国、印度、豪州、現在京都と専門職資格を手に生き抜く。欧州一周鉄道旅行、Amishとの異文化生活と千ドル中古車で北米大陸二度横断、マザーテレサの家ボランティアと世界を探検中。インスタグラムはonlyzeiss。

公開が始まって六日目の今日(10月16日)観ました。場所はシドニー中心部のGEORGEストリートにある映画館。封切り間もないのに予想に反し大きいスクリーンではなく200人程度収容の小さなスクリーンでした。夜七時開始分を見ました。観客の入りは六割前後で二十代半ば以上五十代以下の観客が多い印象を受けました。英語圏での生活が十年以上で仕事も英語を使っていますが、映画のセリフをすべて理解したのではないという前提で参考にしてください。事前に銃を持ったジョディ・フォスターの映画の立て看板しか観ていなかったのでジョデイ・フォスター主演の刑事アクションものだと勝手に先入観を持っていました。全体的に暗いイメージで、前半はPTSDらしき症状を光と影、多少傾けたカメラアングルで表現しようとしているのかと思う場面がありました。いくつかの場面で観客が笑う場面がありましたが、わたしには到底笑う気になれず、国民性の違いも感じました。詳しくありませんがジョディフォスターが目当てなら、インパクトとしては「羊たちの沈黙」や「タクシードライバー」より弱いと思います(逆にこれらの作品のイメージが強すぎるかも)。映画の楽しみ度としては「パニック・ルーム」と同程度の印象を受けました。ジョディ・フォスターは作品を選んで出演している印象があったのですが、私にとってはこの映画はそれほどインパクトが強くありません。この映画はブレイブ・ワンという題名ですが、わたしの英語力ではなぜブレイブ(勇敢)なのかわかりません。終わり方も今一つ消化不良に感じました。アメリカ・オーストラリアで生活してきたせいか、銃による殺人シーンや暴力シーンなどはそれほど非日常の感じがしませんでした。他の方のレビューを見ると許す・許さないというアンケートがあったそうですが、それにとらわれずに視点を変えてこの映画が自分は好きか嫌いかという観点のほうが映画として楽しめるのではないかと思います。脇役にマイノリティーが多いのが印象的でした。付き合い始めて間もないカップルならスターダストの方が圧倒的にお勧めです。つきあいが長いカップルや一人で見るほうが向いていると思います。