ケビンラッド元オーストラリア首相は、親中派として知られている。

彼は中国語をつかいこなし、多くの中国要人との太いパイプを持つ。

 

去年の今頃、ケビンは四川省にいた。

片田舎のホテルで手に入る新聞は、チェンギュー 産業新聞しかなかった。

 

驚いたことに、その日、中国中の新聞がトップページに同じ見出しを掲げていたのである。

真っ赤な字で、中国とアメリカとの三つのレッドラインについて というものだった。

 

不思議なことでも何でもないかもしれないことだが、その日、アメリカと中国の貿易戦争が火蓋を切った瞬間を、中国共産党は、中国人民に知らしめようとしたことだ。

 

中国は5000年の歴史を持つ、忍耐強い国だと中国人は自信をもって語るのを聞いたことがある人は少なくないだろう。

北京は、過去30年間において、これほどアメリカと対峙しなければならなかったことはなかったというレトリックは、その文脈においては、いかほどそれが、厳しい忍耐を強いられるものであろうとしても、大したことではないと言いたげだ。

 

しかし、中国が世界で最大の市場である米国と、貿易戦争に突入してしまったことは、もはや、誰がなんと修飾しようとも、事実だ。

ファーウェーイへの圧力は、国家安全保障レベルへの脅威というところまで引き上げられているほどだ。

これは、貿易戦争で話し合いをしましょう。

というレベルではなく、現実的な脅威としての火薬のにおいさえする事実だ。

 

火薬といえば、昨日はサウジアラビア空港でロケット弾がイエメンから着弾し、20名以上の死傷者を出した。イエメンはイランからのバックアップを受けているとされ、イランへの怒りが中東に走っている。

中国とロシアはイランとの親密な関係を持っており、北朝鮮は武器を輸出している。

そして、アメリカは戦争の準備を進めており、日本の安倍首相に、最後通告を伝えるように、メッセンジャーとして、行ってこいと、トランプは言ったところだ。

メッセンジャー ボーイと馬鹿にするなかれ。

日本は、アメリカの代わりに話をしに行く立場になったのである。

 

また別の火薬庫としては 昨日、ロシアとアメリカの海軍がニアミス30メートルまで接近

一歩間違えば、大事故ではすまないことになるところだった。

まるで、日本と韓国のレーザー照射のときのように、お互いが文句を言いあっている。

 

これは、明らかに政治的意図があるだろう。

プーチンがロシア艦隊に対して、何らかの支持を出したのか、あるいは米国が出して、ニアミスを起こそうと企んだのか?

についての議論は、この際、あまり どちらでもよい。

 

問題の本質は、事実として、米国とロシアがぶつかる可能性があり、日本は、絶対に巻き込まれるだろうという点だ。

 

今、日本人の関心事はなんだろうか?

とこの段階で、私は考えてみる。

 

 

中国の経済が崩壊するかもしれず、それを政府財政出動で賄ってはいるが、習近平が打ち出の小づちを持っているわけではないので、いつまで それができるのか?というところまで来ているということだろうか?

いや、違う。

では、中国が経済を再構築させるためには、どのような手段が残されているのか?という研究であろうか?

違う。

では、米中貿易戦争によって、世界のGDPが1.4%下落するだろうというIMFの見通しと、それにともなう今般の G20における、最終的な議論の機会に、どうホスト国の日本が、対応しきれるだろうか?ということだろうか?

違う

ではでは、イランの戦争が、始まった場合の石油価格の高騰と 同時に起こる世界戦争への恐怖、核戦争が現実になるという地獄絵図だろうか?

違う

 

 

山ちゃんと蒼井優の結婚のほうが、ずっとランキングが高いのである。

もう少し社会に対して興味を持っている人ならば、ブレーキとアクセルの踏み間違えについてであるかもしれない。

人によっては、大谷翔平が7号ホームランを打ったことのほうが、大事なのだろう。

 

それは、それでいい。

 

私は本当にそう思う。

理由はこうだ。

どうせ、人間はいずれ 死ぬのだから最後までなるべく楽しく過ごすことは、いけないことではない。

ということだ。

何も、心配事を世界レベルまで引き上げてする必要はないし、誰もそんなことを頼んではいないから。

 

ただ、私はそれでは ちょっとだけ 物足りなく感じる。

自分の危機管理はしておきたいし、未来の子供たちのことも、個人のレベルでなんとかしようとは思っているわけだ。