あなたが、がっかりする話から始めよう。
アメリカ ヨーロッパ オーストラリアの一般の人々は中国と韓国と日本の違いを、あまりよくわかっていない。
「大体同じだろう」
と、思っている。
もちろん、多くの議員たちにもそのレベルの人がたくさんいる。
1980年代、レーガン大統領の時代に、日本はアメリカにとって、経済の敵だとされた。
アメリカ政府が巨大な消費をしすぎたために、政策の失敗から赤字を出していた。
その自分たちの失政を胡麻化すために、日本はスケープゴートになった。
被害者だ。と大きな声で言ってみたところで、アメリカ政府は、耳を貸さない。
1981年1月 レーガンが大統領となり、二年半後には7.8%あった国政収入が3.7%まで落ち込んだ。彼の採択した減税対策のためである。
日本はアメリカの収支赤字の42%を占めていたことで、責めたてられた。
今から、もう 30年以上前の話だ。
トランプが大統領となって、ちょうど二年半が過ぎた。
2018年までに国内の貯蓄は2.8%減った。
中国が台頭し、アメリカの矛先はそちらに向かっている。
中国のアメリカ赤字を占めているのは48%だ。1980年代の日本の42%よりも多い。
日本は、1985年9月 プラザ合意によりそれまでのことを徹底的にけん責された。
それこそ、デジャブを見ているように、当時は、ライセンス問題、アメリカにとっての経済的な危機、為替操作問題 などで アメリカの空洞化と貿易不均衡問題が毎日の新聞をにぎわしたものだ。
結局のところ・・・
日本との交渉は、戦争にはならなかった。
戦争になるどころか、平和的に話し合いで、解決できた。
日本は、協力的な同盟国であったし、同じ民主主義を奉じる国でもあった。
なにしろ、米軍が3万人以上 常駐している国である。
ところが
今回の中国は違う。
従って、原因と話し合いの過程は似ているかもしれないが、結果は大きく違ってくるだろう。
それは、実際の物理的な戦争という結末にまで、可能性が広がっていくという意味においてだ。
ところで、戦争といえば、今のところ、北朝鮮や中国という選択肢はすぐには、ない。
今のところは、まず、イランである。
テヘランではアメリカのドローン グローバルホークが撃ち落とされたというニュースで湧いている。撃ち落とされたのはオマーンとの国境辺りだとされている。
オマーンはアメリカとイランの関係悪化を望み様々な仕掛けをしてきている。
先日のオイルタンカー襲撃事件もオマーン発だったろう。
オマーンは石油王国であるがサウジアラビアとの仲は良くない。
サウジアラビアはアメリカと仲が良く、しかし、イランとの仲は悪い。
イランとオマーンの関係は良く、オマーンはイランとアメリカ仲を裂くために様々な工作をしている。
とても、分かりにくい中東だけれど、アメリカが来ると、一斉にアメリカを敵視する。
イスラエルを除いては。
イスラエルは中東に位置するアメリカだ。
イランの仲間にはイエメンもいてここは、サウジアラビア空港を攻撃したりもする。
複雑なコンピューターチップの回路図のように入り組んだこれらの国々。
ただ、はっきり言えることは米国は戦争へのギアを一つ上げた。ということだ。
米国の戦略はおおよそ分かっている。
自国の兵士を殺したくはないので、まずは、徹底的に空爆をする。
ターゲットを決めて 一般市民を殺さないように空爆をする。
ということだが、大体、多くの人々が犠牲になる。
これはいつものことだ。
そもそもアメリカとイランはずっと仲が良くない。もう40年近くテヘランのイスラム革命が起きて
以来、ずっと仲が悪いのだ。
ハメネイ氏は先日安倍首相と、出会い、話も交わしたが、しかし、何の進展もなかった。
とても、残念だが、全く 何の進展もなかったのである。
会えただけでもマシという話だ。
これでは、お使いにもならない。
まだ、途中でつまみ食いをしてしまう子供のほうが、マシなのではないか?
という疑問符付きの会合だった。
トランプは、「まだイランも我々米国も 準備が出来ていない。安倍首相は拙速だった」とツイートしたが、しかし、それはズルい。トランプ本人が頼んだ話だったではないか。
と安倍首相は思っているに違いない。
だが、話はもう次の関心事に流れている。
いまのところ・・・
サウジがイエメンに対して報復するという話は聞かない。
また、米国のスポークス ウーマンのセーラ サンダースは 「現在 精査中」としか言わない。
ここで、サウジの関わっている殺人事件を思い起こせば、もう少し話は面白くなるかもしれない。読者は。
サウジのジャーナリスト ジャメイル ハショーギ氏がイスタンブールの領事館から出ることはできなかった(殺された)事件だ。
彼が死んで8か月になるが、今になってようやく事件のレポートが出てくることになった。
レポート?
簡単な話だ。
死体をバラバラに切り刻んで別々のビニール袋に入れてなくしてしまった ということだ。
そして、国連の特別調査団に、さらに調べたければサウジ王室への逮捕状を持ってこいと言えばそれで済む。
そんなこと、できるわけないからだ。
モハメッド サールマン王子は、今度のG20にも来るかもしれない。
彼が、トランプと最も仲の良いアラブ人だということは、皆が知っている話だ。
去年の10月2日のことを、ざっとおさらいしておこう。
読者の中にはよく知らない人もいるかもしれないからだ。
ジャマールは サウジのジャーナリストだ。彼は、重大な秘密を握っていた。
その秘密事項は、サールマン王子にとって、大変危険で重要なものであった。
トルコでは諜報機関が彼の声を録音していた。
その部屋は、録音などできない通常では考えられない話だ。
そのことを前提に二分間の録音テープの内容を聞き直してみよう。
彼が領事館のオフィスに通された。
サウジへ彼のフィアンセの帰国書類を取るためだった。
ジャマールは抵抗した。
「外に人がいるんだぞ。。私を待っているんだ。運転手もいるんだ」
「話を簡単にしようぜ」
と彼に言い(誰かが)
そして
「息子にメッセージを送れ」
と続けた。
「どの息子に?」ジャマールは言った。
「まあ、打てよ。リハーサルが必要か? さあ 見せてみな」
「さっさと打てよ」と続けた。
一分もたたないうちに忍耐力の切れた男は、引き金を引いた。
「痛み止めをくれないか」とジャマールの声が入った。
この時点でまだ死んではないない。
が、痛がっている。
「意識が薄れてきた。」
と彼は言った。
しばらく、ガサゴソと音がした。
苦しそうな息の音
ジャマールの死体はそのご、消え去った。
そう、人権問題を国連が唱えているが、ここには、そんな紳士淑女はいない。
調査中として、そして、その調査は、誰か第三者協議委員会にゆだねるという幕切れになる。
トランプはサウジアラビアへの武器輸出を進めているところだ。
政府与党が反対していたとしても、押し切るつもりらしい。
サウジの王子が事件に関わっていると言う証拠は見つかるはずもなく、また、出てくるはずもない。
サルマン王子 (33歳)は、「とても苦痛を伴う事件だ」と公言している。
事件に関わったサウジアラビアの人間は11人。
名前は明かされてはいない。
ジャマールは行方不明とされ、繰り返しになるが それで事件は過去のものとなった。