日本の音楽誌にも追悼記事が出ました (追記あり) | Добро пожаловать!

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ありがとう、Dima
あなたの歌は永遠です

Dimaが亡くなって2か月余り。

 

彼の死は、日本の音楽業界ではあまり大きなニュースではないのか、今のところ彼を偲ぶ記事は、朝日新聞のあの素晴らしい追悼記事しか目にしていません。(詳しくはこちら⇒

 

年末にN〇Kで放送された「音楽ハイライト」では、亡くなった演奏家コーナーで紹介こそしてもらいましたが、N〇KはDimaのリサイタル、コンサート、そして「戦争と平和」の映像を持っているのに、それを使ってもらえなかったのはとても残念でした。

 

大手音楽誌「音楽の〇」でも、訃報欄でのあまりの小さな扱いにはちょっとショックを受けました。

 

しかし、意外な(失礼あせる雑誌がDimaの追悼記事を載せてくださっていました。

 

ピアノ愛好家雑誌「ショパン」の別冊、「ハンナ」という月刊誌で、歌・合唱・オペラ・バレエ・フィギュアスケートを扱っているという珍しい雑誌です。

 

恥ずかしながら、今までこの雑誌の存在すら知りませんでしたあせる

じゃ、なんで見つけたの?って話なんですが、これが不思議なもので、FBなんですよね…。

 

FBっていちおう検索できるんですよ。

で、なんとなく「ホロストフスキー」って入れて検索してみたところ、【公開】設定にしている人の投稿は見ることができました。

 

そこで見つけたのが「ハンナ」の存在でした。

 

で、今日仕事に行く前に、大きな書店に寄って買ってきました。

お値段も760円と買いやすいのが魅力。

 

Dimaの追悼記事を書いてくださったのは、音楽評論家の加藤浩子さん

 

 

 

朝日新聞の吉田純子さん、大西宇宙さんといい、今回の加藤浩子さんといい、皆さんDimaのことを本当によく見てくださっていて、さすがに的確な言葉で上手くまとめてくださっています。

 

私のようなものがいくら語っても、知識も何もかも中途半端ですし、いくら熱く語っても井の中の蛙ですが、こういう方々の言葉は影響力が大きいですし、そういう方々にDimaの素晴らしさを伝えてもらえるのは、本当に有難く嬉しいことです。

 

やっぱり、日本語の文章は心に届きやすいですね…。

涙を抑えることはできませんでした。

 

「熱烈なファンではなかった」と仰る加藤さんですら、日が経つにつれて喪失感が大きくなるとのこと。

私たちはまだまだ泣き暮らしていいんだ…と、少し安心しました。

 

「キャリアの節目節目に演じたヴェルディの諸役は、ホロストフスキーの人間味を伝える忘れがたい記憶となっている。」

…彼は後年、レパートリーを増やすことに慎重でした。

しかし、何度も演じてる役でもいつも違うアプローチをしていて、「Dimaならこう歌うだろう」という、こちらの予想をいい意味で裏切ってくれました。

 

記事に使われている写真には、最後の来日となったMET「ドン・カルロ」もありました。

もう7年も前のなのですね…。色んな事が思い出されて辛いです。

 

「ホロストフスキーは伝説になった。早く逝ったからではない。歌手としてスターとして、そしてひとりの人間として、全力で使命を全うしたからだ。」

…こう言ってもらえて、彼もきっと喜んでいることでしょう。

彼は生き抜いたのです。最後の最後まで。

 

私はまだ彼の死を受け止めることができません。

思い出されるのは圧巻のパフォーマンス、朗々とした歌声、そして、いたずらっ子のような笑顔…。

 

Dimaがいなくなったなんて、まだ信じられない。信じたくないです。

もう少し泣かせてください…。

 

いよいよ日本時間の明日、グラミー賞の発表ですね…。

もし受賞できたら…Dima、NYの会場のどこかに現れるんじゃないかな…。

※1/30追記: 残念ながら、グラミー賞のクラシック・ソロ・ヴォーカル・アルバム賞の受賞は逃しました。