今年もいよいよ残りわずか。
2016年のDima(ホロストフスキー)の公演を振り返ります。
◆1~2月
1月はROHで「エフゲニー・オネーギン」に1公演出演、その後オマーンとタリンでコンサートとリサイタル。
そして、2月には北米リサイタルツアーがありました。
これは大変充実した内容だったようで、各地絶賛のレビューが並びました。
◆4月
ハンガリー・オーストリアツアーを行った後、ウィーンで「仮面舞踏会」に出演。
これはラジオ放送とライヴストリーミングがありました。
◆5~6月
5月はモスクワとクロアチアでコンサートを行った後、ウィーンで「シモン・ボッカネグラ」に出演。
こちらもライヴストリーミングがありました。
私も久しぶりに生のDimaの歌声を聴きに、ウィーンへ出向きました。
6月はそのほか、ウィーンのシモンの合間にボリショイ劇場でチャリティーコンサートに出演、ペテルブルクでリサイタル、プラハでアリエワとコンサート、ラトヴィアでガランチャとコンサートに出演しています。
◆7~8月
夏は完全オフかと思ったら、レコーディングを精力的に行っていたようで、スヴィリードフの歌曲集やリゴレットを録音したようです。
こちらは12/17にサンクトペテルブルクのスタジオで、夏に録音したスヴィリードフの録音チェックをしている様子だそうですが、録音から1曲を聴くことができます。
このCDのリリースは楽しみです♪
◆9~10月
9月の新シーズン第1作は、やめとけばいいのにソチの"New Wave"にまたまた出演・・・・
その後はスウェーデンとフィンランドでコンサートとリサイタル。
10月はドイツでのコンサートツアーがありました。
◆11月
そして、11月。この頃から少しずつDimaに変調が・・・。
リガ、バルセロナ、パリ、そしてロンドン(これは美術館での基金集めの小さなもの)とリサイタルが続きましたが、どうも調子が悪そうだという声が聞こえ始めたのです。
そして、ウィーンでの「椿姫」。
開幕当初は絶好調との評判だったのですが、出演最終日ライヴ配信の日に杖をついた眼鏡姿で登場。
声もいつもと違い、明らかに体調が悪そうなのが伝わってきました。
その後、ボリショイの「ドン・カルロ」をキャンセル。
衝撃のオペラステージからの撤退表明となります。
◆12月
しかし、彼はマルちゃん(アルヴァレス)とのコンサートに出演。
やはり体調が悪かったのでしょう、急遽アリエワも参加して、歌う曲数を減らして臨みました。
18日にコンサートを終え、サンクトペテルブルクから次のコンサート地、故郷クラスノヤルスクへ向かう空港で体調不良を訴え、救急搬送。
診断は肺炎。現在も入院中です。
脳腫瘍再発からの肺炎。
大変危険な状態だと思いますし、万が一の覚悟もしなくてはいけないのかもしれませんが、DimaのCDや録音を聴く度に、やはりこんな声の人はほかにいない!もっともっと聴かせてほしい!という思いが溢れてきます。
現在、何も情報が入ってこないため、彼がどういう状態にあるのかわからない、大変不安な気持ちを抱えたままの年越しとなりますが、とにかくまずは生きてほしい・・・それだけです。
歌は健康にさえなれば、どんな形でも歌えます。
オペラの舞台に立てなくなったって構いません。
Dimaの歌には衣装もセットも必要ありません。
なぜなら、彼の歌に全てが詰まっているから・・・。
年明けには何らかの吉報が聞けることを期待しつつ、Dimaの1日も早い回復を毎日祈り続けたいと思います。
皆さま、この1年ありがとうございました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
良いお年を!