オペラ歌手と器楽奏者 | Добро пожаловать!

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ありがとう、Dima
あなたの歌は永遠です

こちらにも書いたのですが、オペラ歌手と器楽奏者のことで、ちょっと気になることがありました。

クラシック業界のこと、詳しく知らないのですが、器楽奏者の方々って、「充電期間」として、一切の演奏活動を行わない人いますよね。

私の知ってるだけでも、ホロヴィッツが12年の活動停止(レコーディングは行っていたようですが)、ツィメルマンも1年ぐらい休んでたような。
そして、ポリーニも、ショパン・コンクール優勝後、1年半ほど活動を停止していたようです。
最近だと、諏訪内晶子さんも、活動を休んでいましたっけ。

ポリーニなんか、ショパコンで優勝して、すぐに休んでますが、一番売り出したい時期ですよね。
そういう時に、じっくり考える時間をとるって、すごく勇気のいる決断だと思います。

しかし、彼らのすごいところは、活動を停止していても、決して忘れ去られてなくて、復帰後、再び第一線で活躍してるところ。

これ、オペラ歌手だとどうなんでしょう?

最近、オペラ歌手のキャンセルが相次いでるように思います。
理由は病気だったり、家族の怪我や病気だったり。
でも、ちゃんとした理由でも、結構、非難めいた書かれ方しちゃう時ありますよね。

ツィメルマンは、家族との時間を大切にしたい、教えることに時間をそそぎたい、などの理由から、演奏回数を年間50回に定めてるそうですが、これって、オペラ歌手にはできることでしょうか?

例えば、ドミンゴは、全盛期、年間300回以上ステージに立ってたと聞きます。
器楽奏者に、この数字があてはまる人っているかな?
それだけ、オペラ歌手の方が、需要が多いってこと?

オペラ歌手って、ある種の人気商売みたいで、どんどん新しいスターが生まれてくるし、観客もそれを望んでいる。
長期の休みなんか取っちゃうと、「あんたのポジションは、もうないよぉ~」って言われちゃうのかしら?

確かに、器楽奏者の演奏活動年数は、オペラ歌手に比べて長いです。
極端な話、死ぬまで演奏活動できるわけだし。

だから、短い全盛期に、できるだけ働け~ってことか?
でも、身体が資本。
無理して、声が出なくなるようなことがあったら、それこそ、商売に関わる。
このへん、難しいですね。

でも、最近の人気オペラ歌手のスケジュールは凄まじい。

私のお気に入り、ホロストフスキーも、現在、長期のツアー中。
風邪なんかひいてないかしら~。

オペラ歌手って、クラシック界では異例なのかなー。
どっちかって言うと、ハリウッド・スターみたいな扱い?
だから、落ち目になった時は、ハリウッドと同じで、全く仕事が来なくなる。
売れてるうちが華!みたいな。

やっぱり厳しい世界なんだなぁ。
友達が以前、「世の中で一番なるのが難しい職業は、オペラ歌手なんだって。」と言ってましたが、大袈裟な言い方じゃないなと思いました。

ハリウッド・スターよりも、もっと厳しいかも。
映画俳優なら、ルックス+演技力でいいけど、オペラ歌手って、声+語学力+演技力、そして最近は、もちろんルックスも必要だし。

オペラ歌手の皆さん、頑張って~。
そして、マネージメントの方々、1年に1ヶ月ぐらいは、ゆっくりできる時期を作ってあげてほしいです・・・。