18日は息子の小学校卒業式。
無事小学校を卒業した息子を見て、なんというか、大きくなったなぁと感慨もひとしお……なのですが、夜には夜行バスに乗って東京へ、というスケジュールなので、結構バタバタ
とりあえず、着ていた色無地と羽織を脱いで、着物ハンガーにかけて荷物のチェックして、家に残るオット用のカレーを作って……
その時点で力尽きて、バッタリ
3時間ほどお昼寝してしまいました
目を覚ました後は、シャワーを浴びて、着物にお着替え。
夜行バスなので、衣紋は殆ど抜かず、帯結びは侍結びにしました。
乗ったバスはVIPというバス会社のもので、このバス会社は、東京・大阪・京都などにラウンジがあって、そこは更衣室や化粧室が完備しているんですよね。
つまり到着したらそちらで着付けしなおしできる。なので、着崩れしても安心、と、着物で行きました。
これは大正解でした
必要な小物類を殆ど身につけているわけですから、何より、荷物が少なくて済むw
さて、今回は往復夜行バスの旅だったわけですが…
まあ、あんまり着物着て往復夜行バスで旅行、なんてモノズキさんはいないかと思いますが、私的に気付いた注意点を並べて見ます。もしかしたら、誰かの役にたつかもしんないしな
バスの座席は、学生時代に乗ったスキーバスに比べるとはるかに快適
とはいえ、所詮バスなので、寝苦しいことには変わりなく……
着物だから、ではなく、スペース的な問題ですね、これは。
ただ、正絹の着物に正絹の長襦袢・下着類、だと非常に滑ります。そのせいか、どうも姿勢がよろしくない方に傾きがちに……
リクライニングしているから余計に滑りやすいんでしょうね
なので、着物で夜行バスに乗る場合は、木綿とかの滑り難い素材がお勧めです。
あと、下着なんですが、裾よけとかスリップよりステテコがお勧め。夜中、寝ているときにうっかり裾が割れてしまっても素肌が見えませんし、バスの空調はあまり快適とは言いがたいので、足元を冷やしすぎないためにも、ある程度足を覆ってくれるステテコは優れものだと思います。あ、それからバスを降りて履き替えるつもりで、足袋ではなく、タビックスか普通の靴下にした方が足が楽です。ウッカリ足袋を履くと、次の日の朝、足首にくっきり足袋の跡が、という哀しいことになりかねません。また、行き先が寒い場所でも、下に着込まないこともお勧めしておきましょう。一人一人に合わせた空調が望めないわけですから、どうしても暑い寒いが出てきます。寒い場合、大抵の長距離移動の乗り物は毛布などの用意があって、それを羽織ればいいのですが、暑い場合は逆にこちらが脱ぐとかの対処をしなくてはいけません。洋服の場合、下だけを脱ぐことは比較的容易ですが、着物だといきなり難易度が上がります。なので、肌寒いかな、くらいの着込み方で充分。下手すると、大事な着物がバスの中でかいた汗でシミに…なんてことになりかねませんから、ご注意を。
更に言うなら、帯。私は半幅で行きましたが、二部式の胴に巻く部分だけ、という出で立ちの方が楽です。上に羽織るものを着ていけば、後ろは見えませんから、帯結びの部分はなくても大丈夫。道行や道中着なら、伊達締めだけでもいいかもしれません。座席に着いたら、上着を脱いで、毛布か何かをお腹を覆うようにかければ、周囲からは分かりませんから。今回の私のように、着いたら即着替えられる場所が確保できているなら、楽に過ごせることを優先した方が絶対いいです。
多分これは、ヨーロッパなどへの長時間フライトでも同じだと思います。
なお、帰りも同じくラウンジが使えましたので、ちゃんとお化粧も落とせて、お出かけ仕様からバス中仕様にチェンジできました。
女性の場合、どうしてもお化粧なんかの問題がありますので、VIPさんのラウンジは本当にありがたい。その日の夜に夜行バスに乗るからとお化粧せずに一日過ごすわけには中々いきませんからね。じゃあ、一晩中お化粧したまま、というのも若いうちはともかく、それなりに年をとるとお肌への影響が怖いですし。
男性も朝一で洗顔等できるかどうか、というのは大事なことでしょうけど、女性の方がその点は切実なので、同じようなバス会社が増えてくれればなぁと思います。
というわけで、着物で長時間移動する場合、出発地及び到着地で、着替えなどができる場所の目星を付けておくことをお勧めします。
最近は、都会でしたら有料の広くて綺麗な着替えスペース付きトイレなどがございますし、朝一で入場できる入浴施設やアーリーチェックインのできるホテルも増えていますので、そういうのを利用してもいいと思います。
以上、私的「着物で長時間移動」の注意点でございました
というわけで、続きます。