二人ともはっとする。
「シオンはまさか、天界にいこうとしてるのか?それでシャナンはあんなことを・・・」
リークは、考え込んでしまった。
「ファル、貴方は火の精霊王だったのね。どうりで、熱く感じたはずだわ。でも、火王がなぜ、ラディスト国に仕えているの?お父様達は、知っていたの?」
次々と質問するユナにファルは困惑しながら
「たぶん、知らないと思いますよ。ユナ姫様、私は、この国を守ろうと決めてからずっと、仕えさせていただきました。これからも、その思いはかわらないでしょう。」
優しい目でユナをみる。
「クウナのことケンタのこと貴方にまかせていいのよね?私、クウナのことが心配で・・・」
「お任せ下さい」
「ありがとう」
大きなため息と共に、リークは
「ユナ姫、まずは、伝説の書を読みましょうか・・・・そうすれば、おのずと、自分の事がわかると思いますよ。」
「伝説の書?!あるのですか?お父様達に探せといわれているのです!」
思わず、リークに近寄るユナに
「落ち着いてください、順番に話しますよ。」
召使達は、忙しく動き回り、壊れかけた家や庭をきれいに元通りの姿に戻しつつあった。
「ファル、ユナ姫、まずは、家の中で、ゆっくり話しましょうか。」
ユナとファルは、顔を見合わせて、リークと共に、家の中へ入っていった。
「はるか昔、天界竜王の争いがあったのです。1人の女性をめぐってね・・・」
静かに話し始めるリークに、二人は静かに聞き入っていた。
「普通、竜王になるべくして生まれるのは1人、だが、そのとき二人生まれたのだ。一人は、そのまま天界に、もう1人は、精霊界で育てられた。二人は会うことも無く、別々に育てられたにもかかわらず、同じ女性を愛したのだ。だが、その女性が選んだのは、精霊界で育てられたほうだった。竜王は怒り、二人を人間界に追放、それだけではなく、ラディスト国とタウオン国、それぞれ別に、閉じ込めた。