「リーク・・・・」

涙がこぼれる・・・・

「シオン様はユナを愛してるわ・・・なのに、その男はユナに触れたから・・・」

「触れたって・・・あれは不可抗力だぞ?」

「貴方だって忘れてないはずよ!幼いとき、あの塔に迷い込みユナに触れたじゃない!」


「そう・・・おまえは、ユナに触れた・・・・」

ユナを抱きかかえながら、シオンが現れた

冷たい目で、怒りをあらわにしながら、リークの目の前に立ちはだかった

「お前がシオン・・・・ユナに何をした?!」

「ロバート、俺に戦いを仕掛けるのか?」

「ラディスト王を殺した罪、償ってもらうぞ!」

「ロバートだめだ!」

リークがとめるのも聞かず、ロバートの剣は、まっすぐにシオンに向かった!

「だめ!やめて!」

ユナは、思わず、シオンをかばった

シオンの腕の中から離れ、ロバートの剣がまっすぐにユナに刺さる。

「ユナ!」

シオンが叫ぶ

シャナンはユナに近寄り、抱き上げた。

「ユナ!しっかりして!」

「いけない・・・ロバートを殺しては・・・・シオン・・・・だめ・・・」

シオンの周りに黒い光が妖しく光る。

「ロバート・・・・ユナを傷つけたな・・・」

「いかん!ロバート逃げろ!」

「お前が、リーク・・風王だな・・・ちょうどいい・・・お前も始末してやる!」

「ロバート!ファルを呼べ!いくんだ!」

リークが叫ぶのと同時に、激しい戦いが始まった。

決着は、すぐついた・・・

力の差がありすぎたのだ

リークは傷つき、もう力がでなかった。

「風王ともあろうものが・・・こんなものか・・・」

「シオン様!ユナが!」

「シオン・・・・殺してはだめ・・・シオン・・・」


ユナの体から、毒々しい色の血が流れ出る。

「だめだって言ってるでしょう?」

「シャナン!そこをどけ!」

「どかなかったらどうするの?ロバート」

するりと剣を抜いた。

「女性といえど容赦しないぞ・・・・」

ロバートの周りに風が舞い始めた。

「むしゃくしゃしてるから、相手してあげるわ。」

その一言に、ロバートはカッとなり

剣に力を注ぎ込み、シャナンに向かった!

「へぇ・・・なかなかやるじゃない」

楽しそうにシャナンはロバートを交わしながら戦っている。

「いいわ・・・ついでだもの。貴方の首もらおうかしら」

シャナンは呪文を唱え始める。

それを防ごうと、ロバートも戦うが、間に合わない

「シャナン!やめるんだ!」

ロバートを直撃したかと思われた魔法は、リークによってかき消された

「リーク!!」

「リーク、なぜ・・・?」

「まったく・・・・ロバート!なにやってるんだ!シャナンに勝てるわけないだろう?

間に合ったからいいようなものの・・・」

「リーク、邪魔するの?」

「こいつは、私の後継者だ。手出しするな。シャナン」

「リーク!なぜ俺がこいつに勝てないって決め付けるんだよ!」

「シャナンは地王だ!この愚か者!」

唖然とする

シャナンもロバートもお互いを見た。

「そんな・・・こいつがリークの後継者?」

「シャナンが地王だって?!」

「そうだ!だから二人ともやめるんだ!」

シャナンの目に涙が

「リーク・・・ロバートは・・・・だめよ・・・」

「何を言っている?シャナン?」

「近寄らないで!リーク!」

泣きながら

「だめなのよ・・・ロバートはシオン様に殺されるわ・・・・」

「シャナン・・・なぜ泣く?」

そのまま、二人は、誰もこないその場所で

抱きしめあった・・・・・




10章  ユナの真の覚醒

突然消えたユナをロバートは探しまくっていた。

ユナ・・・どこだ!


どこにいる!

ユナ!


悲鳴にもにた心の叫びは、地を駆け巡った。


シオンに抱かれながら、ロバートの声を聞いた。

「ロバートが呼んでいる・・・」

「ユナ・・・だめだよ・・・僕だけを見なきゃ・・・」

「でも・・・!」

「まだ、たりないだろう?まだ、ほしいって体がいってる」

「シオン・・・・」

「ロバートはだめだよ、ユナ。」

「シオン・・・・私・・・・」

ユナの体から、光が駆け巡る。


その光は、ロバートの目に届いた。

「あそこか!」


ものすごいスピードでその場所へ向かう。

突然、目の前に立ちはだかる山ができた。

ロバートは、それにぶつかるとその山も崩れ落ちた

「いってぇぇぇ・・・誰だ!」

「邪魔しちゃだめよ・・・」

ロバートの目の前には、かわいらしい姿の女性が宙に浮かんでいた。

「おまえ・・・誰だ!」

「この姿じゃわからないか・・・シャナンだよ、ロバート」

「は?!シャナン?」

「ユナを探しにきたのね。でもだめよ。今は、シオン様と一緒にいるから・・・」

少し悲しげに話すシャナンにロバートは

「シオンもいるのか!」

そこから、飛び出そうとするロバートに、シャナンは大地の魔法で足止めをする。

ユナの髪は、言葉とは裏腹にシャナンを離そうとしない。

「ユナ、いってることとやってること違うよ・・吸い取っているじゃない・・・・・」

「シャナン・・・・」

涙が止まらない・・・

「シオン様呼ぼうか?」

体中が、その名前に反応する。

「ユナ・・・もうすでに、私から、吸い取っているのがわかるでしょう?」

シャナンは女性の姿になった。

ぽろぽろ泣きながら

「シャナン、私・・・」

「ユナ・・・本当は、闇に属する者なんじゃないの?光の国のすることじゃないもの・・・・」

ユナは思わずシャナンを見る。

「そんな・・・」

ユナの髪はますますシャナンをきつく縛り上げる。

「シャナン!」

シャナンの息があがってくる。

「ユナ、貴方がシオン様を呼べばどんなところからでもすぐ来るわ。」

「シオン・・・だって、シャナン!貴方はシオンを愛しているのでしょう?私・・・」

その笑顔には悲しみが伝わってくる。

「シオン様がきたわ・・・」

「ユナ!」

その姿、その声をきいたとたん、ユナの髪はシオンを捕らえた。

「シオン・・・どうして・・・」

シャナンは苦しそうに息をしている

そして、その場からシャナンは消えた・・・・・

「ユナ・・・・」

ユナを抱きしめる。

額、頬、唇

順番に優しくキスをするシオン

ユナは、もう我慢できないほどになっていた。

シオン・・・・

「苦しいときは、僕を呼んで・・・いつでもユナのそばにくるよ」

耳元で優しく話すシオンに

「シオン!私・・・」

切ない目でシオンを見つめるユナ

きがつくと、はるか上空にユナはいた。

ハァハァ・・・・

体中がざわつく

思わず叫ぶ

「いやぁぁぁぁぁ!」

その場所からも、消え、また違う場所にいた。

息が荒くなる・・・

もうここがどこかなんてわからない・・・

「いや・・・・誰か助けて・・・」

涙がこぼれてくる。

髪が虹色に光り、瞳は金色に

異様な光をまといながら、一人苦しむユナ

髪は、四方八方に伸び、そこらへんにある木々に巻きつく

次々と枯れていく。

もう何も考えられない・・・・

「たりないわ・・・」

涙を溜めながら、

「どうしたらいいの?誰か・・・・助けて・・・・」

ユナの肩に手が触れた

「誰!?私にさわらないで!」

「ユナ・・・また苦しんでいるのね・・・・」

「シャナン・・・・なぜここに・・・?・・・・・あぁぁぁ!こないで!いけない!逃げて!」

ユナの髪が、シャナンに向かって巻きつこうとしている。

「いいのよ・・・」

そういうと、シャナンはあのかわいらしい女性の姿から、男性に変わった!

ユナに近づき、頬にキスをする。

シャナンはユナを抱きしめながら、魔法を唱えると、そこに一軒の家が建った。

「助けてあげる・・・」

中に入ると、大きなベッドにユナをゆっくりと寝かせる

「もう貴方は子供じゃない・・・・・教えてあげる。」

「え・・・なにを?」

そういうと、ユナのドレスをゆっくりと脱がせた

「い・・いやよ・・シャナン・・・」