「シャナン・・・・どうしているのかしら・・・」
「ユナ姫、しばらくここに滞在してゆっくりしたらどうですか?いろんな事がありすぎて疲れたでしょう?」
「そうね・・・ケンタとクウナも心配だけど、ファルがついてるものね。」
庭に出てみると、空には、どんよりとした雲が一面に広がっていた。
花々が、なんだか元気ないように見える。
「ユナ姫」
振り向くとそこにはロバートが立っていた。
「あんなに美しかった庭も元気がないな・・・」
「光がないということは、全てが元気ないように思える。動物達も木々たちも・・・」
ロバートは思わず、ユナに見入ってしまった。
そこに立っている、ユナだけが、光り輝いているように見えたからだ。
「ロバート?」
目が合って、たじろいでいるロバートに
「どうしたの?」
笑顔で話すユナ
「い・・いや・・・あまりに綺麗で・・・」
ロバートはユナの顔に触れた
「前は、こんなに近くで貴方に会えるとは思っていなかった。遠い存在だった。
その人が、こんなにも近くにいる。俺のそばに・・・」
見つめあう二人に、空の雲が晴れてきた。月の光が二人を照らす。
ロバートは、ユナを抱きしめた。
「ユナ姫、命に代えても貴方を守るよ。」
「ロバート・・・・」
なんともいえない感情がわきあがる。
なんだか、安心する。
ロバートの鼓動が聞こえる。
目を閉じると、鼓動だけが、ユナに聞こえた
他の音は聞こえない・・・・
ロバートに髪を撫でられて、ゾクっとする。
体中が、ざわざわする。
いけない!また、ロバートを傷つけてしまう!
思わず離れるユナ
その瞬間、ユナは消えた。