山陽新幹線、普通車のワゴン販売終了 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

仕事が多忙で、心身すり減らしており、しばらく更新できませんでした。

ひと段落したので、新しく記事を書けます。

1月25日発表の、山陽新幹線の車内販売縮小の件です。10日ほど経っての記事です。

 

 

【1】山陽新幹線「普通車」の車内販売が3月で終了

現在、山陽新幹線の「博多発着のぞみ」では、ワゴン販売が行われています。

★「さくら」「みずほ」「こだま」には車内販売はありません。

★「のぞみ」でも、博多発着でない列車、たとえば広島行・広島始発は、普通車の車内販売はありません。(グリーン車限定で実施)

東海道新幹線では、昨年10月末ででワゴン販売が終了しました。

そして更に、今度の2024年3月16日のダイヤ改正で、山陽新幹線からも車内販売が縮小します。

 

1月25日に発表された山陽新幹線の車内販売の削減ですが、その中身を再確認します。

【2】グリーン車だけ車内販売《変更点1》

博多発着の「のぞみ」で実施していたワゴンによる車内販売を、グリーン車だけ実施になります。

現在は広島発着の「のぞみ」で、グリーン車だけ車内販売実施しているのと同じになります。

グリーン車の乗客は、今まで通り車内販売を利用できるわけです。

これは東海道新幹線と似ています。

東海道新幹線のグリーン車の乗客は、モバイルオーダーで利用できますが、山陽新幹線は従来通りワゴン販売が巡回します。

 

【3】普通車の乗客は、準備室で購入可《変更点2》

普通車の乗客は、7号車の車内販売準備室に行けば、購入できるようです。

公式発表ではありませんが、ネットニュースでは、出向けば普通車の乗客でも購入できるとのことです。

東海道新幹線では、普通車の乗客は車内販売を利用できないのとは若干異なります。

真夏に水分が不足して、脱水症状になるのは防げそうです。

11~16号車からだと、8~10号車のグリーン車を3両通り抜けて買いに行くことになりますが。

 

比較的詳しいネットニュースはこちら↑

準備室に行ってもワゴンとパーサーが不在、というのを防ぐために、「停車駅から15分は不在の可能性大」とでも案内をするのでしょうか。

 

【4】車内販売を実施する列車が増加?《変更点3》

今回の発表で「おや?」と感じたことがあります。

車内販売を実施する列車が、増加するようなのです。

上記のネットニュース(岡山放送)には、こう書かれています。

『JR西日本によりますと、新型コロナの影響で現在、山陽新幹線の車内販売は「のぞみ」(定期列車 1日に102本)のみで行われています。3月16日からは「ひかり」を含む定期列車130本で行われる予定です。
ワゴンによる車内販売はグリーン車のみとなりますが、
普通車の利用者が車内販売の待機スペースで物品を購入するのは可能ということです。車内販売が行われる列車は山陽新幹線の列車全体の54%程度になります。』

要するに、現在102本の「のぞみ」から、130本の「のぞみ」「ひかり」に増えるのです。

表にまとめるとこうなると思われます。

★臨時列車には、車内販売は無いと思われます。

★「博多発着のぞみ」では、普通車の乗客は、販売員(パーサー)がいる7号車準備室まで足を運ぶ必要がでてきます。

サービス低下になるのは否めません。

★「広島発着のぞみ」では、普通車の乗客も、出向けば公式に買えることになります。

買えないよりは良いので、少しだけサービス改善になります。

★「岡山発着ひかり」ですが、「ひかり」で車内販売が「復活?」するわけです。

グリーン車では買えるようになりますし、普通車でも出向けば買えることになります。

上の一覧表の黄色い部分は、サービス改善になるのではないかと解釈できます。

 

「さくら」「みずほ」での車内販売は、従来通り実施しません。

特に普通車指定席の座席がゆったりしていて人気、しかし8両編成と短く混雑します。

そのため、「のぞみ」に誘導したいのでしょう。

 

 

【5】準備室の待ち受け販売とは

車内販売を縮小する過渡期に、乗客が出向いて購入する「待ち受け販売」が過去にも行われたことがあります。

次の写真は、2014年のJR北海道「スーパーとかち」です。

グリーン車サービスと車内販売を2人で実施してきましたが、1人だけになったため無理なくできる「待ち受け販売」が数か月のあいだ行われました。

4~5両編成でしたから特に問題なかったですが、長い編成だと出向くのが大変です。

それでも車内販売無しよりは助かりますけど。

山陽新幹線では、ワゴンが準備室にある時に販売する形と思われます。

 

 

【6】予想はできていた

客観的に見て、東海道新幹線より山陽新幹線の方が、採算性は厳しいでしょう。

東海道新幹線は、東京~新大阪間で乗客が一気に減る区間は無いと言えます。

山陽新幹線は、新大阪~岡山は比較的乗客が多いものの、西に行くと減ってきます。

また観光客が少ない期間でも、東海道新幹線はビジネス需要があって、車内販売の採算性は良いと思います。

ですから、山陽新幹線の方が先に、車内販売削減をすると考えていました。

ですから、「やはり・・」という感想です。


 

【7】山陽新幹線は凄腕パーサーが多数

山陽新幹線では、腕の良い販売員(パーサー)が多数、乗務しています。

レベルの低い人は、まず見かけません。

採算もあるけど人手不足、どうするか・・・。

東海道新幹線の普通車での車内販売打ち切りでも、反発はあったけど、理解も進んだ。

仕方ない、山陽新幹線でも普通車の車内販売を終えよう。

腕の良いベテランを簡単に切ったり配置転換はしにくい。

では、「博多のぞみ33本」で大きく減ったパーサーを、あと1年くらい「岡山ひかり11本」に回そう。

こんなところでしょうか。

私なら「広島のぞみ」の車内販売・グリーン車サービスを打ち切っても、航空機との競争が激しい「博多のぞみ」を維持するべきと思うのですが、別の経営判断があったのだと思います。

 

【8】乗りまくったなあ

車内販売が大好きなマニアにとって、山陽新幹線は非常にありがたい存在でした。

★車内販売アリの「のぞみ」の本数が多い

★弁当・アイス・紅茶はじめ品数が多い。

★自由席があり、乗り放題切符で繰り返し往復しやすい

★パーサーの腕が良く、利用していて気持ち良い

ですから、何度か乗りまくりました。

 

■1日14回も山陽新幹線で車内販売を利用したことがあります。

 

■1日中、乗りまくって4,000km乗車を目指したこともあります。

 

■東海道新幹線の車内販売最終日に乗りに行った話

 

■東海道新幹線の車内販売打ち切りへの対処

 

 

来週、九州に乗り鉄に行く際に、博多~小倉間で利用できるかなあ。