今年2023年10月月末で、東海道新幹線でワゴン販売が終了すると発表されました。
グリーン車ではスマートフォンを利用して購入できますが、普通車では車内販売が利用できなくなります。
この先、どのように移動したら良いか、対策を考えてみました。
【対策1】乗車駅で購入する
JR東海が公式に推奨するのがこちら。
東京駅や新大阪駅などで、乗車する前にホームや駅ビルで、飲み物・食べ物を購入するのです。
(↑写真は新大阪駅構内)
特に駅弁を初めとする食べ物は、駅の方が品数が多くて、品切れになりにくい長所があります。
東京駅なら、改札外の「大丸」や、改札内の弁当店「祭」といった美味しい弁当が買える店が多数あります。
【対策2】車内では飲み物だけにする
2時間以上乗るなら、飲み物は欠かせません。
でも食べ物は、車内でなくて乗車前か降りてから食べるのに切り替えることも、考えられます。
新幹線停車駅の駅前の飲食店なら、1500円くらいかかるでしょう。
駅弁1200円に飲み物を付けると、ほぼ同額になります。
「移動時間を食事に使えて効率的」
「車窓を眺めて食事は楽しい」
こういう面もありますが、狭いテーブルで小さいパックの醤油を切って弁当に付けるのは不自由です。
昼時の11時から13時に乗る場合でも、乗車の前後に昼食をとるのです。
【対策3】保冷バッグを使用する
1~2時間経っても飲み物を冷たい状態にしておくのには、保冷バッグが使えます。
100円均一レベルの安いバッグで保冷剤無しでも、冷たい飲み物を4本入れておけば、結構冷たいまま維持できます。
3人4人なら、十分活用できます。
駅周辺の売店でも、「保冷剤入りバッグ200円で販売」とか「ビール4本買ったら保冷バッグサービス」といった動きが出てくるのでは?と思います。
さすがにアイスの保冷には、使えないでしょうけど。
【対策4】グリーン車に乗る
普通車でのワゴン販売は打ち切られます。
でもグリーン車なら、モバイルオーダーで車内販売を利用できます。
11月以降も、飲み物・食べ物を車内で買えるのです。
東京~新大阪でグリーン車に乗ると、普通車指定席より4870円高くなります(通常期)。
でも旅行商品だと、1500円程度の追加でグリーン車に乗れることもあります。
たとえば『ずらし旅!日帰り1day 京都■首都圏発』というJR東海ツアーズの旅行商品は料金は20300円です。
これをグリーン車に変更すると、片道1300円増しですから、かなり割安です。
【対策5】いっそのこと飛行機
私は車内販売大好きですから、東京~大阪の移動は、新幹線利用が基本です。
成田空港から関西国際空港までの安い航空機LCCのジェットスターだと、5000円前後の日もありますが、関空発着は2回しか利用していません。
でも、東海道新幹線の大きな魅力・車内販売が、普通車から消滅したら、ジェットスターの安さに傾いてしまいそうです。
割引によっては、ANAやJALでも、東海道新幹線より安い日があります。
★ ★ ★ ★ ★ ★
以上の他に、鉄道マニア向けの対策もあります。
不慣れな人はリスクを抱えますので、誰にでも勧められる方法ではありませんが紹介します。
【対策6】名古屋駅で乗り換える
新幹線では、改札を出ないで別の列車に乗り換える際は、原則通しの料金になります。
新大阪から東京まで「のぞみ号」に乗る際に、名古屋でいったん降りて、30分後の別の「のぞみ号」に乗っても、乗り換えなしの場合と同じ料金です。一例を示しますと、
新大阪18:00→(のぞみ244号)→18:50名古屋19:06→(のぞみ246号)→20:45東京
このように、名古屋駅で降りて、名古屋土産を改札内の売店で買って、16分後の「のぞみ号」指定席に乗っても、料金は変わりません。
この他、名古屋駅のホームで「きしめん」を食べて、40分後の「のぞみ」に再度乗ったこともあります。
ゆったりできる飲食店は少ないですが、お土産品の買い物もできますし、もちろん車内で食べる弁当も購入できます。
昨年の秋に京都駅構内の売店で買った焼肉丼。
やや小さめですが580円は激安でした。
駅構内にも、安くて手ごろな食べ物あるのです。
【対策7】ぷらっとこだま5分停車を利用
「こだま号」には車内販売はありませんが、「のぞみ号(普通車)」にも車内販売が無くなるなら、同じ条件になります。
むしろ「のぞみ号」の通過待ち合わせのために、「こだま号」は各停車駅に5分程度停まります。
その5分で、飲み物の自動販売機や売店を利用するのです。
特に「ぷらっとこだま」を利用した場合は、安く旅を楽しめます。
東京~新大阪を普通車指定席(通常期)に利用すると、
「のぞみ号の指定席」 →→→14720円(2時間30分)
「ぷらっとこだま(指定席)」→10900円(3時間54分)
グリーン車指定席だと
「のぞみグリーン車」 →→→19590円
「ぷらっとこだまグリーン」→12300円
「ぷらっとこだま」なら、「のぞみ」に比べて時間がかかり急な変更が難しいという点はありますが、圧倒的に安いです。
乗るのが好きな鉄道ファンなら、5分停車を使って、駅のホームでいろいろ買うのも楽しいのでは?
売店の利用は、位置関係を調べないと不安だと思います。
売店の利用は、位置の確認と、レジに行列ができていた時の判断が必要ですので「上級者技」でしょう。
ただし、ホームの自動販売機で飲み物を買うくらいなら、不慣れな人でもできるでしょう。
《注意》静岡・浜松駅などのホームに売店はありますが、営業時間が限定されていることがあります。
自販機は使えますが、売店は必ずしも利用できるとは限りません。
↑写真は三島駅の売店
【対策8】ひかり号で4分停車を利用
「こだま号」だと、東京~新大阪で約1時間半も余計に時間がかかります。
多くの人にとっては、長くかかりすぎて厳しいと思います。
でも、「ひかり号」なら違います。
東京~新大阪間を「のぞみ」と静岡停車の「ひかり」で「通常期の指定席」で比べると、
★「のぞみ号」2時間30分、14720円
★「ひかり号」2時間54分、14400円
「ひかり号」が時間かかるとはいえ、「こだま号」ほどではありません。
また「のぞみ指定席」より、ちょうど缶ビールぶんの320円安くなります。
「ひかり号」も、のぞみ通過待ちのために、いくつかの駅で5分程度停車します。
下りの静岡停車「ひかり号」なら、静岡で5分、浜松で4分、京都で6分停車します。
(静岡停車の「ひかり号」の多くは岡山行きなので、京都停車も使える人がいる)
《注意》静岡・浜松駅などのホームに売店はありますが、営業時間が限定されていることがあります。
自販機は使えますが、売店は必ずしも利用できるとは限りません。
【対策9】準備室に行って買う?
東海道新幹線の車内販売を行なう会社は、10月で再編されます。
その先の具体的な運用は、分かりませんが、それを踏まえた上で。
山陽新幹線などでは、グリーン車限定で車内販売を実施している列車があります。
その場合、普通車の乗客が、販売員が控えている準備室まで出向くと売ってくれる運用をしていることが多いと聞いています。
11月以降の車内販売は、グリーン車限定となりますが、普通車の乗客が準備室まで出向いて購入するのは、アリかナシか。
普通車の乗客が、わざわざ準備室に出向いてまで買いたいわけですから、販売してもよさそうな気がします。
しかし、10号車と11号車の間の準備室に、3号車の乗客が出向くには、8~10号車のグリーン車を通る必要があります。大きな心理的障壁になりますし、大勢ぞろぞろと通過されてはグリーン車の乗客から苦情が出るかもしれません。
普通車の客への販売を、行うかどうか。
再編後の会社が、どう判断して、どのような指示をパーサー(販売員)に出すか、注目しています。
●東海道新幹線の過去の記事↓
●東海道新幹線のワゴン販売終了は、大きな「事件」でしたから、アクセス数が一気に増えました。
これをまとめた記事は多くの人に読んでいただきました。
普段は2000~3000くらいですが、2日続けて6000超えです。
そのため、今回は、関連する記事を追加でまとめた次第です。