東武の新型特急「スペーシアX」に乗車してきました。
【1】レギュラーシート
一般的なリクライニングシートです。
2+2の座席で、JRの在来線特急とほぼ同じです。
新しいぶん快適な座席と言えます。
浅草~東武日光だと料金は1940円です。
★他に運賃が必要です。
★従来のスペーシアは1650円ですので290円増しです。
【2】プレミアムシート
JRの特急だとグリーン車に相当する座席です。
2+1の3列シートでゆったりとしています。
今回は、往きの「スペーシアX1号」で東武日光に行き、すぐ折り返してコックピットスイートに乗りました。
この往きに乗ったのが、プレミアムシートです。
↑乗車した1人席です。
テーブルが前に引き出せます。
前の座席が倒れても圧迫感がないバックシェルを採用しています。
前の座席との間隔(ピッチ)を広く設ける必要がありますが、気兼ねなくリクライニングできるのは助かります。
↑2席のうち、手前だけ最大限にリクライニングしたら、こんな感じでした。
少ししか倒れてないようにも見えますが、腰を載せる部分が前に出てきますから、大きく倒れるように感じます。
プレミアムシートの料金は、浅草~東武日光だと2520円です。
★レギュラーシートより580円増しです。
【3】コックピットラウンジ
東武日光寄りの1号車には、コックピットラウンジがあります。
ゆったりしたソファー席です。
最大の特色は、すぐ隣のカフェ「GOEN」を優先的に利用できる点です。
他の座席の乗客は、スマートフォンで先着予約できた人でないと利用できません。
私も往きはスマホの操作に時間が取られ、車内販売を利用できませんでした。
車内販売好きの人には大きなメリットです。
★コックピットラウンジは、基本的にスタンダートシートに200円を追加した金額です。
【4】ボックスシート
2室だけ設定されているのがボックスシートです。
広角レンズでないとうまく撮れません。
半個室状態のスペースです。
1室は定員2名で、レギュラーシートに400円増しです。
プレミアムシートより安く、穴場と言えそうです。
【5】コンパートメント
定員4人の個室がコンパートメントです。
先頭6号車に4室あります。スタンダードシートの料金に1室6040円増しです。
4人で利用すると、荷物が多いと狭いのでは?
【6】コックピットスイート
レギュラーシートに1室12180円加算(3人なら+4060円)
最も豪華な「コックピットスイート」に乗りました。
定員7人の広い個室です。上り浅草行は、業務のために車掌が通ることは無く、快適でした。
この話はこちら↓
【7】カフェ「GOEN」
東武日光寄りの1号車には、カフェ「GOEN」があります。
混雑していたため、カフェ全体を撮るのを自粛しました。
ここで車内販売が行われます。
ワゴン販売はありません。
【8】整理券争奪戦
下り浅草発スペーシアX1号は、春日部発車後に車内販売を利用できる整理券を、スマートフォンで配布します。
私はあらかじめ画面を表示していましたが、既に1回乗った人の方が申し込みが早くできたようで、私は争奪戦に敗退しました。
画面にたどり着いたら、全時間「×」がついていました。
私はカフェの隣の2号車の座席でしたが、3~6号車の整理券を獲得した客がゾロゾロとカフェに向かい、笑顔で紙袋を下げて戻る姿を眺めるのは、精神衛生に良くないですよ。
帰りは問題なく取れました。
土曜の午前中でしたから、日光に向かう客は多くて満席です。
でも土曜の午前中の浅草行は、栃木などの途中駅から乗る地元の客が多く、下今市発車後の整理券配布時は乗車率40%程度で倍率は低かったです。もっとも30分後に確認したら整理券は無くなっていましたけど。
【9】買った品物
コックピットスイートに3人で乗車しました。
3人で整理券確保を目指して、待ち構えました。
●日光ラガー、いちごエール
上りは簡単に取れましたので、3人ともビールです。
私は「いちごエール」、他の2人は「日光ラガー」、共に800円です。
往きは利用できませんでしたから、「おあずけ」の後のビールになります。美味いハズです。
他にも何点か買いました。
●オニオンコンソメラスク
かなり強い味がするラスクです。ビールに合います。500円也
●酒粕のバターサンド
350円のバターサンドです。
●ジェラート
この日は、品切れのためジェラートはこれしか販売していませんでした。
●一口羊羹
ようかん250円です。
ラスクは小田急、バターサンドは近鉄「あおによし」が、頭に浮かんでしまいます。
【10】スペーシアXスペシャル弁当
●スペーシアXスペシャル弁当
往きの「スペーシアX」で食べる予定でしたが、カフェの整理券争奪戦に敗れ、ビールをゲットできませんでした。
帰りの上りでいただきました。浅草駅の売店で購入した「スペーシアXスペシャル弁当」です。
とちぎ牛の時雨飯など地元の食材が詰まった弁当です。
箱が六角形なのもカッコいいです。
単純な弁当としては、今まで最も高いと思いますが、それに見合った豪華さです。
2023年9月17日で販売終了とのことです。
●「スペーシアX日光埋蔵金弁当」
同行してくれた二人は、東武日光駅で3000円の弁当を買いました。
容器は子ども向けかもしれませんが、鱒ずし、ちらし寿司は大人でも十分満足できそうです。
【11】カフェで思うこと
★カフェにもっと力を入れて欲しい
カフェの車内販売が人気なのは、喜ばしいことです。
整理券が取れない、そして売り切れの品物が多いとも聞きます。
販売員さんが手際よくなってきたと思います。
10分間に変える整理券の枚数を1枚増やす、販売時間の枠を1枠増やす、そして保存できる品は多めに積み込むといった対応はできるでしょう。
★アイスの単品販売を
長い行列になってはスタッフも大変ですし、乗客の満足度も下がります。
できそうな対策の1つが、アイスを客席に売って回る単品販売です。
ビールだと、注ぐ設備とつまみの関係で大がかりになりますが、アイスなら手軽に回れて、多くの人に日光・栃木の品を味わってもらえるのでは?
(写真はスーパービュー踊り子↑)
★コックピットスイートにはデリバリーを
最上位の個室コックピットスイートの利用者も、カフェ利用の整理券争奪戦をさせるのは理解できません。
無条件に1回利用できるようにしなくては。
可能ならコックピットスイートの利用者には、1回だけ注文を取って、品物を6号車まで届けるくらいはして欲しいと考えます。
1号車から6号車まで車内を進むのは結構大変です。
★顔見知りの販売員さん、もういない
何年も前から東武の車内販売を利用していた者として、知っている販売員さんはいないようです。
打ち切られて1年以上経っていれば、他の販売に配置転換されちゃうよね。
ちょっと寂しいです。
東武と会津鉄道の今までの記事はこちら↓