鉄道マニアは絵にならない!?~~マスコミは鉄道マニアを避ける | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

今回は、マスコミは鉄道マニアを避けるという話。

新聞社やテレビ局などのマスコミは、鉄道マニアを避ける傾向があります。

乗客に取材をする際は、「老夫婦」「子供連れ親子」「女性グループ」を狙いがちで、男の鉄道マニアにインタビューするのを極力避けるものです。

(↑伊予灘ものがたりの取材をするテレビ局のクルー)

 

 

【1】智頭急行・運転再開

2009年の8月、智頭急行線が水害の被害を受け、3週間ほど運転を休止したことがあります。

私は8月29日に、鉄道とは別の趣味で、鳥取に行くことになっていました。

運よく、私が行く日から智頭急行は運転再開となりました。

「サンライズ」から乗り換えた「スーパーいなば」に乗って、鳥取駅に到着しました。

朝早かったため、鳥取駅まで乗ったのは「老夫婦」「女子学生2人組」と「私」のたった5人でした。

鳥取駅のホームに、再開後の一番列車「スーパーいなば」が滑り込みます。

すると、ホームには地元テレビ局の腕章をつけた撮影クルーがいました。

鳥取の人にとっては、大阪への最短経路が使えるようになったわけですから、ニュースに取り上げるのは順当な判断でしょう。

(写真は同じ形式のスーパーまつかぜ)

鳥取駅では、荷物が少なく身軽な私が、最初に扉から降りました。

ところが、私はテレビ局からスルーされました。

次に女子学生2人組が降りると、テレビ局はパッと動いて「インタビューいいですかぁ」と話しかけて、2分ほど質問して「いやー、不通だと不便ですから、助かりました」なとどコメント取っていました。

女子学生へのインタビュー中に、老夫婦が降りてきましたが、別のスタッフが1分ほど待たせて、続けてテレビカメラで話を収録していました。

その間、私は車両を撮影していました。老夫婦のインタビューが終わった後もホームにいて、撮影クルーを《挑発》していましたが、無視されました(笑)

私は当時40歳代、会社員風のワイシャツ姿で、鉄道マニアのオーラは、あまり出ていなかった気がするのですけどね。

 

 

【2】伊予灘ものがたり・周年くす玉

JR四国の「伊予灘ものがたり」は、地域の期待を担った観光列車です。

例年、運行開始した7月26日前後には、列車のPRも兼ねて「記念運行」が行われます。

2周年の記念イベントの際には、私も指定券争奪戦に加わり、記念日の4本のうち3本に乗ることができました。

当日は列車内でも、記念の「くす玉割り(くす玉開花)」が実施されました。

このイベントは、当日の乗客が対象ですが、どちらかといえば《取材しているマスコミを通して広範囲にPRするという位置づけが強いイベント》と言えます。

では、どんな乗客が「くす玉割り」に指名されたかというと・・・

やはり、マスコミ受けがしやすい人でした。

「若い女性グループ」「老夫婦」「小さな子ども連れ」が中心に指名されました。

現在は「伊予灘ものがたり」に100回以上乗った人は、20人以上いるようですが、当時も何十回も乗った常連客がいました。個々のアテンダントさんの気持ちだと、「何度も乗りに来てくれた常連客に感謝!」と言う気持ちはあると思いますが、常連の鉄道マニアに「くす玉割り」を依頼されませんでした。そして、やはりマスコミで取り上げられやすい「初めて乗ったという老夫婦」にお願いされました。

鉄道マニアが鉄道グッズを多数身に着けながら写真に納まると、マスコミは使いずらいでしょうから。

(ホームでも地元の市長さんなど関係者で式典)

 

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「くす玉開花」に関連して、横道にそれた話を1つ追加。

ちなみに、この「伊予灘ものがたり2周年」の時期に、私は既に「伊予灘ものがたり」に20回乗車して、半分以上のアテンダントさんから知られていました。そして、このブログ「車内販売でございます。」で、『伊予灘ものがたりという凄い観光列車があるぞ』と、一押しで何度も紹介していました。

でも、鉄道マニアは絵にならないのは理解してましたから、「くす玉割り」を頼まれないのは十分納得していました。

でも、アテンダントさんに気遣いされてしまいました。

私がガッカリしたり、不快に感じたりしているかもしれないと、アテンダントさんは想像したのでしょう。

「くす玉割り」が終わってすぐ、凄腕アテンダントさんが私の席に来て「ブログで色々ご紹介いただきありがとうございます」などと、くす玉割りには直接触れないものの、感謝の言葉をいただきました。

それも、2周年当日に3本乗って、異なる2人のアテンダントさんから2回お礼を頂戴したのです。

(常連客なら分かる書き方をしますと、1人は現在駅員として勤務、もう1人は伊予灘ものがたり車内で挙式をあげた方です)

素晴らしいです。感激しました。

「伊予灘ものがたり」のアテンダントさんの接客水準は、どこまで上がるんだ!と驚いてしまいました。

 

■伊予灘ものがたりの記事はこちらから↓

 

 

※6月から7月にかけて、乗り鉄をしまくって、ブログの題材が大量にできましたので、2日に1回のペースでブログを更新してきました。「乗ってきた」という書きやすい&まとめやすい記事は、ほぼアップし終わりました。

残っている記事は、今回のように「まとめ方が難しい記事」中心です。

1つの記事に3時間以上かかることもありますから、ペースを下げて1週間に2本くらいになると思います。