島原鉄道の「カフェトレイン」に乗った話、後半です。
「前半」では、申し込み・車両・車内販売など。
今回の「後半」は、スイーツ、景色、大三東駅です。
【1】雲仙ハムサンド~スイーツ1
諫早の店舗「ベースカフェ」のハムサンドです。
ランチでなくスイーツの日ですが、腹の足しになる1品が出てきました。
分厚い「雲仙ハム」と野菜が挟まっています。
私は車外断食中でしたから、腹を空かしていました。
食べると力が湧いてきた気がします。特急「かもめ」が遅れて心配し続けてハラハラ状態でしたから、腹が減ってるか気づかなかったのです。
【2】半熟生カステラ~スイーツ2
2品目は、寛永5年創立の「菓秀苑 森長(もりちょう)」の生カステラです。
生カステラの存在すら知りませんでした。
へぇ~、と驚きの味です。柔らかいです。
生カステラは、結構ボリュームありますね。
【3】ホットコーヒー~スイーツ3
飲み物を選べます。
私はアイスコーヒーもありますが、ホットコーヒーを選びました。
おかわりできますが、毎回ちょっとずつです。
紙コップの水も出ましたが、車内断食中で水分を取りにくいため美味い水でした。
【4】葛氷~スイーツ4
葛ゼリーを凍らせた冷たいイチゴのスイーツです。
雲仙市の和菓子屋・百花亭が作った品です。
暑い夏には、すごくポイント高いです。
大三東駅のホームで海を眺めながら食べるのも絵になりそうです。
【5】野菜プリン~スイーツ5
最後が雲仙野菜プリンです。大三東駅を発車する頃に出されました。
ジャガイモを使用したプリンで、実際ジャガイモの風味を感じます。
コーヒーは全部で3杯いただきました。
というのは、「しまてつカフェトレイン」を降りたら、4時間20分も何も飲めないのです。
暑い中で4時間以上も水分補給できないとなると、最後の水分をどんどん採るしかありません(笑)
【6】海に近い大三東駅
日本で最も海に近い駅と言える大三東駅です。「おおみさき」と読みます。
この日は特急「かもめ」が徐行運転を強いられるくらいの大雨が降るほどで、大三東では雨は降らなかったものの雲が出ていました。(前回2020年8月撮影。この時↓も青空では無かったです。)
ホームから下を見ると、まさに海です。
干満の差が激しい有明海ですので、この日はホームのすぐ下まで海になっていました。でも、「ドキュメント72時間」では、ホームの下の浜で子どもが遊んでいました。
ちなみに、諫早駅には、こんな看板が↓
大三東駅の満潮時刻は、この日は12:07です。
カフェトレインが大三東駅に着くのは12:15ですから、ほぼ満潮の時刻です。
大三東の名物は、「幸せの黄色いハンカチ」です。
ホームに、黄色いハンカチ(実際は丈夫で分厚い布)に、願い事や決意を書いて取り付けるのです。
ウクライナ情勢の好転を祈るもの、試験の合格に向けて頑張る決意を示すもの、そして家内安全を願うもの。
ハンカチは、ホームに設置しているガチャガチャ(カプセルトイ)で購入できます。
ガチャガチゃなら、簡単に壊れないですし、電気も不要です。
ガチャガチャの隣には、マクドナルドのポスターが。
普通列車のヘッドマークにも「M」の文字がついていました。
キリンレモンに続いて、マクドナルドのCMにも登場したんですね。
そのためか、大三東駅の駅前にも、キリンレモンの自動販売機が設置されています。
品物を見ると、36本のうち半分の18本がキリンレモンじゃないですか!
小さめの缶コーヒー100円、キリンレモン無糖110円で安いですね。萌歌
上白石萌歌さんがCM撮影で立ったホームの場所には、「足跡」マークがついています。
写真だと、多くの人が利用しているうちに、足跡が消えつつあるようですが。
カフェトレインは、45分間も大三東駅に停車しますので、観光時間は十分にあります。
普通列車に道を譲ることもあって、上りホームと下りホームを列車が移動します。
駅のトイレも、キレイで男女別の洋式ですから、ここのトイレを利用するのも良いでしょう。
【7】景色と駅名標
沿線の景色も魅力です。
1駅目の本諫早駅は、街中です。市の中心部で、諫早~本諫早の区間運転もあります。
駅名標は、鉄道娘の神代みさきが登場しています。
ゆるきゃらの「さっちゃん」もいます。
大三東駅と同様に海に近い駅が「古部駅」です。
島原港行きだとホームより海よりの線を通るようです。
愛野駅です。水色でなくて赤ですね。
車内からも雲仙岳が見えます。
この日は雲が多く、あまりよくは見えなかったですけど。
サッカーの強豪校・国見高校の近くでは、街灯がサッカーボールの形になっています。
【8】感じたこと
《1》満足感大
「しまてつカフェトレイン」は、豪華さはないけど、手ごろな料金で楽しめるのが魅力だと思います。
みなさん、笑顔で終点島原駅を降りていきました。
1か月にスイーツ・ランチ各2本は、本数が少なくて申し込みにくい点はありますが、また乗りに行きたくなります。
まだ晴れ渡った空の大三東駅を直接見られていないので、次こそはと思います。
《2》主に地元の利用者
カフェトレインに乗るには、諫早に10:50集合です。
私は10:35着の「かもめ9号」に乗りましたが、大雨で大変なことになりました。
その1本前は、諫早9:31の「かもめ7号」です。現実問題として1時間19分前に着くのは非現実的ですので、博多・佐賀方面からの鉄道利用者は私を含めた3人でした。地元長崎の人が圧倒的に多かったことになります。遠くから乗りに行く価値がある観光列車なのに、何かもったいないです。
《3》凄腕アテンダントさん
前回・今回と続けて凄腕アテンダントさんに、案内していただきました。
適切なタイミングでの分かりやすい案内、素敵です。
驚いたのは、「私が以前に乗車していたこと」、「この日も車外断食中ということ」を知っていたのです。(他の職員の方がツイッターを見て伝わったかもしれませんが) こういうの、ホントに嬉しいんですよ。
豪華な列車を運行できないローカル私鉄は、現場の職員のレベルが大切になりますが、島原鉄道は頑張っています。
《4》九州はレベル高すぎ
JR九州の観光列車は、10年以上前からすごく高い接客水準を誇っていました。
それに刺激されてか、九州内の観光列車は、どこもレベル高いのです。
「おれんじ食堂」「ことこと列車」「西鉄レールキッチン」
「カフェトレイン」は、車両ではかないませんが、楽しんでもらおうという気持ちが伝わってきます。
切磋琢磨して九州の観光列車のレベルが上がるのは、素敵なことですね。
島原鉄道のカフェトレインの今までの記事はこちら↓