4月2日に誕生したJR四国の観光列車、2代目「伊予灘ものがたり」。
今回は、この2代目「伊予灘ものがたり」の新車両をまとめました。
4月1日に車両基地での見学会に参加し、4月2日3日に合計3本乗車して、チェックして撮影しました。
【1】茜色と黄金色の車体
2代目「伊予灘ものがたり」は、3両編成です。
185系になって、先頭の窓が大きくなっています。
1号車は、赤い「茜(あかね)の章」です。
3号車の個室「フィオーレスイート」は、黄色い車両です。
伊予灘に沈む夕日を表したロゴマークが、車体に入っています↓
真ん中の2号車「黄金の(こがね)章」は、もともと黄色い車両でした。
山側は上の写真のように黄色ですが、海側は下の写真のように赤くなっています。
(↓串の鉄橋を下から見上げた状態)
先頭のヘッドマークですが、横から見ると輪郭が光っています。
冬の道後編だと暗い中を走りますから、キレイでしょうね。
【2】1号車「茜の章」の座席
1号車は、「茜(あかね)の章」です。
初代「伊予灘ものがたり」と、基本的な雰囲気は変わっていません。
↑初代で人気があった海側のカウンター席が、5席用意されています。
↓対面の2人用席が、山側に5組10席。
そして4人用ボックス席が3組12席配置されています。
山側の2人用席は、初代と同じく、座席の位置が少し高くなっています。↓
段差を分かりやすくするため、明かりもつくようになりました。
初代にあった「網棚」が、二代目にはありません。
そこで、座席の下に荷物を置くスペースができました。
大きな物は置けませんが、便利です。
山側の対面の2人用席では、隣の席との間に小さなテーブルがあります。
このテーブルの下に、少し大きめのバッグを置くこともできそうです。
網棚が無くなった理由の1つは、天井の間接照明を活かすためのようです。
ピンク色の桜をイメージするため、赤系統の間接照明で天井を照らす時間がありました↑。
【3】2号車「黄金の章」
2号車は「黄金(こがね)の章」です。
こちらも、初代の雰囲気を引き継いでいます。
2号車には、新たに2人向けの「ペアシート」が用意されています。
↓写真のように、ペアシートは海側に向いています。
現在は感染対策として、アクリル板が設置されています。
1人で座りやすいカウンター席7席もあります。
私のような1人利用の鉄道ファンには、最も人気ある席になりそうです。
【4】3号車「陽華の章」
3両編成になって、新たに8人用個室「フィオーレスイート」が作られました。
一段上の豪華な「フィオーレスイート」については、こちらをご覧ください↓。
【5】様々な設備
いろいろな施設設備があります。一気にご紹介します。
■USBで充電
二代目車両には、スマートフォンの充電ができます。
100Vコンセントでなく、USB端子が座席についています。
これは便利になりました。
■みかん形の照明
車内の雰囲気を盛り上げるために、車内の灯りをみかんのような形にしています。
■変えられる空調
座席の上には、空調装置があります。
写真の右だけ、風が降りてきます。熱い寒いは個々の人によって微妙に違いますが、夏に冷房がキツイと思ったら、席の上の空調口を閉じて、冷房直撃を避けることができます。
(あまり知られていませんが「四国まんなか千年ものがたり」にも導入されています)
■前面展望
1号車の先頭からは、先頭の様子が見られます。
■モニター画面
列車の先頭から見える画像が、車内の画面から見ることができます。
この画面をアテンダントさんが活用すれば、少し先にお手振りをする住民がいると気付きやすくなるかもしれません。
■みきゃん
二代目にも、みきゃんとその仲間たちのぬいぐるみが、置かれていました。
■名産品の展示
乗降扉の近くには伝統工芸品など名産品を紹介するスぺースがあります。
■砥部焼
手を洗う場所にも、地元の砥部焼(とべやき)が利用されています。
■記念乗車証
記念乗車証とスタンプが置かれています。(中央)
俳句ポストと句の説明もあります(左)
伊予灘ものがたりのパンフレットもあります(右)
記念乗車証は3両編成の二代目車両ですね。
■砥部焼の展示
1号車と2号車の間に、砥部焼(とべやき)のカップが展示されています。
■トイレ
トイレは、3つあります。「女性専用トイレ」「バリアフリーの広いトイレ」「一般的なトイレ」です。
初代の2つから、3つに増えました。
写真はバリアフリーのですが、真空式で清潔なトイレです。
【6】感じたこと
3号車「陽華の章」のフィオーレスイート定員8人を除くと、1号車2号車で定員50人は初代と2代目は変わっていません。
ただ、初代の「トイレ1か所」「カウンター(ギャレー)」が3号車に移動した分、少し余裕あるスペースになったと思います。
特に、対面2人席の間にテーブルを設置して距離を確保したことで、山側にお手振りや撮影する際にも、海側席の人が楽になったと感じます。↓
これだけ設備が向上したわけですから、特急扱いになって「値上げ」したのは理解できます。
今までが安すぎたとも言えます。
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■食事や車内販売などは、また近いうちにまとめます。
■「伊予灘ものがたり」の今までの記事は、こちら↓
■初代の車両はこちら↓