JR九州から、残念な発表がありました。
特急列車に設置されている飲み物の自動販売機サービスを終了します。
現在、JR九州では、観光列車を除いて車内販売は行っていません。
それでも、車内のデッキに、飲み物の自動販売機があって、利用できる列車が多くなっています。
しかし、2022年3月末までに、自動販売機サービスを終了すると発表がありました。
■現在の自販機
今まで、JR九州の特急の多くには、飲み物の指導販売機が設置されていました。
ここでは3つ紹介します。
《九州新幹線800系》2021年4月撮影↓
デッキに自販機が設置されています。
800系6両編成が自販機が利用できなくなります。
(8両編成はJR西日本に乗り入れるためか、公式発表では触れていません)
《白いソニック》2020年8月撮影↓
140円の品から揃っています。ほぼ駅の自販機と同じくらいの値段です。
《787系きりしま》2021年4月撮影↓
下段がカラっぽなのが寂しいです。
■廃止は残念
私は、JR九州で「九州新幹線さくら」「かもめ」などの車内販売が廃止されるまで、何度も利用していました。
何日も車内販売以外は何も飲まない、何も食べない「車外断食」をしたことがあります。
それが可能だったのは、JR九州では車内販売が充実していたからです。
車内販売がなくなってからも、自動販売機でも良いから何か買いたいという思いが強く、駅の自販機より車内の自販機を利用してきました。
でも、まもなく車内の自動販売機も消えてしまいます。寂しいです。
■廃止の理由
廃止する理由として考えられるのは、次の点です。
◆利用する人が少ない
自動販売機を利用する乗客は、あまり多くないと感じます。
乗っている体感では、素人の目から見ても、明らかに儲からないと思います。
◆管理が大変
缶ジュースは1年くらい持ちます。でも、毎日走らないで主に臨時列車として運用される車両では、利用客がほとんどないうちに半年1年と経ってしまい、賞味期限を過ぎたという話を聞いたことがあります。公共性の強いJRとしては防ぎたいでしょう。
◆過酷な環境
列車に自販機を乗せると、振動が大きく故障しやすいと聞きました。
また、缶の飲み物は、冷やしたかと思ったら、車庫で数日使わない間常温です。水滴がつきやすい等、品質が過酷と聞きました。
それでも、品数を減らして4種類でもいいから、自販機を利用できたら有難いのですけど。
非常に長い時間走る「にちりんシーガイヤ」は、5時間45分ほど走るので、飲み物が無いと困ります。もともと全区間乗りとおす人は少ないとはいえ、飲み物は乗る前に確保するか、小倉と大分での3~4分停車を活用するしかありません。
JR九州からの公式発表はこちら↓
https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/01/14/220114_jidouhanbaiki_shuryo.pdf
■他の路線も廃止の流れ
JR九州以外でも、車内販売に続き、飲み物の自動販売機の廃止が目立ちます。
◆東武スペーシア
昨年、車内販売に続き、自動販売機も停止されてしまいました。
長年見てきただけに、辛かったです。↓
◆JR四国
JR四国でも、新型のアンパンマン「南風」には、飲み物の販売機はありません。
編成が短くなり、利用者も減ると、維持は大変です。
過去の記事、「列車内の自動販売機」↓