広島県を走るJR西日本の観光列車「et SETO ra」(エトセトラ)に乗ってきました。
【1】エトセトラとは?
列車名の「エトセトラ」は、アルファベットだと「et SETO ra」となります。
これは様々な意味を掛け合わせています。
《1》ラテン語などで「エトセトラ」は、「その他、いろいろ」という意味です。
様々な魅力があるという意味でしょうか。
《2》広島弁で「えっと」は、「たくさんの」「多くの」という意味になります。
《3》瀬戸内海に面した地域ですので、列車名に「SETO(せと)」が入ります。
朝の上り列車は、広島から呉線を通って、三原、尾道まで走ります。
午後の下り列車は、尾道を発車して、三原、西条、広島を通って宮島口まで走ります。
(10月から、午後も呉線を通って広島までのルートに変更されると発表されました)
毎日運転ではなく、土曜休日と金曜など一部平日の運転となります。
2両編成で運転され、快速の指定席グリーン車扱いです。
【2】白と青の車両
「エトセトラ」は、青と白の車体です。
この2色は、瀬戸内の青い海と、白い波の色です。
先頭のマークは、列車名をデザインしてあります。
真ん中に大文字で「SETO」です。
車両の側面も、白と青の2色です。
改造して観光列車にしたため、窓割が若干不規則です。
【3】座席
全車「普通列車グリーン指定席」のエトセトラですが、様々な座席が用意してあるのが特徴です。
まずは、2人用の対面座席です。↓
2号車は、緑色の座席です。ややレトロ調の落ち着いた雰囲気です。
今回の私の席はこの2人用座席です。相席となった客は、1号車に乗った団体客の添乗員さんで、ほとんど席にはいませんでした。
海側を向いた変則カウンター席とでもいえる席です↓
4人でも利用できますが、1人2人の利用でも不自然ではありません。
4人掛けの席もあります。テーブルが大きめですから、アクリル板で仕切っても、さほど狭いとは感じません。
1号車はオレンジ色の座席です。宮島の落ち着いた秋の紅葉をイメージした色という話も聞きました。
海側を向いたカウンター席もあります。
1号車の1番AD、4番AD、10番ADの席、2号車の2番ADの席です。
これは海が眺めやすく、1人でも乗りやすい席だと思います。
【4】車内の設備
天井の明かりは、レトロ調です。小さい灯りですが、強力なLEDライトのようです。
大きな荷物置き場が多数あります。
もともと変則座席でスペースに余裕がありますから、さほど荷物置き場に不自由はしないと思うのですが、
まあ便利なスペースです。
同じ2両編成の気動車の「伊予灘ものがたり」が50席なのに対し、「エトセトラ」は40席ですから余裕はあることになります。
私の座席のアクリル板です。けっこう大きいですね。
アクリル板には、エトセトラのロゴが刻まれています。
私が座った席には無かったのですが、海側席などいくつかの席では、スマートフォンの充電ができます。
運転開始が2020年10月で最近ですから、充電設備は必須と考えたのでしょう。
日よけは、古典的なカーテン利用です。
薄いカーテンと併せて利用できます。
【5】瀬戸内マリンビュー
この「エトセトラ」の前身が、「瀬戸内マリンビュー」です。
広島から呉線を走りましたから、区間も同じ、もとの車両も同じです。
2両編成の快速てで、1両だけ普通車指定席、もう1両は自由席でした。
晩年は車内販売がありませんでした。
1度乗りましたが、様々な座席が用意されている点は、「エトセトラ」と同じです。
車内販売の話、乗ることになった経緯などは、近いうちにまとめます。