おれんじ食堂【前半】車両とスイーツ | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

熊本県の八代と鹿児島県の川内の間を走る「肥薩おれんじ鉄道」、九州新幹線開業に伴い誕生した第三セクターです。

こちらには、レストラン列車の元祖とも言える「おれんじ食堂」が走っています。
4回目の乗車をしてきました。
 
【1】ピカピカの青い車両
「おれんじ食堂」は、2両編成。一応電化区間ですが、他の肥薩おれんじ鉄道の列車と同様に、気動車です。
2013年に改造されましたから、8年目の車両になります。
青を基調とした落ち着いた外観です。
 
昨年の初夏に定期点検・整備が行われたこともあり、ピカピカです。
車体とガラスには、川内駅で乗客を見送るスタッフが反射していました。↓
 
 
【2】ゆったりした座席
2号車「リビングカー」は、海側に2人用のテーブル席(写真左)、山側にソファー席(写真右)が配置されています。
 
今回私が座ったのは、2号車山側のソファ席です。↓
写真はテーブルを折りたたんだ状態です。
テーブルを広げたままでも、席から簡単に立っては慣れることができる造りになっています。
水戸岡車両の中には、テーブルを畳まないと移動できない列車もありますが、よくできています。
 
こちらは2号車のテーブル席。
席によっては窓割と席がズレることもあるのは、改造した車両の宿命とも言えます。
現在は新型コロナ対策で、原則として使われていない席です。
感染症防止対策として、定員を減らして運行しています。
 
1号車「ダイニングカー」は、海側には座席はありません。
ソファー席から海を眺めることになります。
お城を見るなら窓に張り付いた方がよく見えるかもしれませんが、広い海を眺めるなら少し窓から離れたソファーも良さそうです。
 
 
【3】車内の施設・設備
簡単な料理や飲み物を出すのは、こちら「サービスカウンター」で行います↓。
「おれんじ食堂」は、お酒が充実しています。
地元の焼酎や日本酒は、種類が豊富です。
残念ながら、私は日本酒や焼酎は苦手で、頼んだことはありませんが。
 
トイレの壁は、地元の工芸品のショーケースとして活用されています。
水戸岡車両の定番ですね。
 
車輛の先頭と最後部の様子です。
子ども用の小さなイスが2席、2段高い場所に設置されています。
雨の日に降りる時に使える傘も完備しています。
発車する際の合図に慣らす「鐘」も置いてあります。
記念撮影もできる日付入りのボードです。
奥の緑色のボードは、次の駅を発車する時刻を表示しています。
何か所か、駅に降りられるのですが、その際に確認できます。
 
次の停車駅も、レトロな表示です。
手間はかかりますが、雰囲気が出ます。
 
1号車と2号車の間にある「のれん」です。
ここをくぐって行き来します。
大阪車輛、ドーン、トランシスと、マニアなら分かる用語が貼られています。
 
【4】運行日とダイヤ
《運転日》
「おれんじ食堂」は、土曜休日運転が原則です。
平日は基本的に運転されません。一部日程は、旅行会社が貸切で走ることもあるようです。
《運行区間》
夏ダイヤだと、1日4便の運転となります。(冬だと3便)
比較的安く手軽に乗れる「1便・モーニング」、私は3回乗車しました。
高いけど最も人気がある「2便・スペシャルランチ」、現在は18000円です。充実の中身です。
「3便・スイーツ」「4便・サンセット」の2つを、私は今回利用しました。
おれんじ食堂ダイヤ2021年3月13日~
なお、食事無しの「乗車のみプラン」でも乗ることができます。
乗車券に加えて指定席料金1400円でも乗れます。
本数が少ないローカル線ですから、ぜひこの時間に乗りたいという客も利用できます。
 
【5】申し込み
「おれんじ食堂」の申し込みは、公式ホームページから申し込むのが手っ取り早いと思います。
公式ホームページに、運転日、時間と区間、料金、料理が明示されています。クレジットカード決済ができます。
今回の私なら、
(1)4月から新メニューになるから4月の上旬に行きたい。
(2)団体客の中に、1人で乗るのは居心地悪いから、なるべく空いている便が望ましい。
(3)その結果、4月4日の3便+4便にしました。2便のスペシャルランチは人気が高く混雑していました。夕方の4便は土曜は申し込みが多いのですが日曜は空いていました。3便+4便だと、別々に申し込むと16000円ですが一緒だと13500円になるのです。
(4)ホームページからの申し込みですと、郵送物はなく、プリントアウトしたものを当日駅に持って行くと、切符類を受け取ることができます。
公式ホームページに色々入力するのが面倒という方は、予約センターに電話して申し込むことができます。
 
 

【6】川内駅からスタート

私は3便と4便を申し込みました。

始発となる川内駅で、到着する2便を「手」を振って出迎えました。

多くの客は、乗務員から感謝の言葉を聞いている様子で、私の「手」に気づいた方はいなかったと思います。

まあ勝手に振っているもので。

川内駅のホームで気づいたのが、飲み物の自動販売機です。

165mLと小さめの缶コーヒーとはいえ、100円なのです。

フタができない、あとで飲みにくい缶ですから、小さい缶で100円は適切だと思います。

変なことに注目してしまいます。
 
【7】 3便・スウィーツの料理
川内15:35発→(3便・スウィーツ)→出水17:14着
今回、私は夕方の3便+4便を乗車しました。
まずは3便のスウィーツについて。
薩摩高城駅を発車してから、いよいよ登場です。
この日のスウィーツは、大きな大きなイチゴケーキです。
凄いボリューム、ふんだんに使ったイチゴで、圧倒されました。
小さいケーキ4種類より、大きなのズドンと出てきた方が、インパクト大です。
ホットコーヒーも、結構良い豆使っていて、丁寧に淹れてくれました。
 
他の観光列車と同様に、天然水が配られました。
揺れても動かないように、滑り止めコースター&ランチョンマットを用いています。
 
スイーツの時間帯に、何か頼みたくなりました。
別に頼めば車内販売1回利用というマイルールのため、何か注文したくなりました。
頼んだのは、こちらです。↓
スイーツの前に、焼酎は合わないし、ビールも違和感があります。
そこで白ワインと不知火ジュースのカクテル「ショウキラン」を飲みました。
口当たりがよく、美味いです。
 
 
★4便サンセットの料理、下車観光、接客応対などは、また近いうちにまとめます。
 
おれんじ食堂に今までに乗った話はこちらから↓