観光列車の運転再開が、各地で続いています。
しなの鉄道の「ろくもん」も、3か月近く運転を休止していましたが、6月22日に運転再開しました。
その運転再開の日に、乗りに行きました。
【1】「ろくもん」とは?
「ろくもん」は、主に軽井沢と長野駅の間を走る観光列車です。
2014年7月から走り、まもなく6年になります。
戦国大名・真田氏の鎧と同じ色の赤い車両です。
列車名「ろくもん」は、真田一族の「六文銭」からきています。
車内は、水戸岡鋭治氏が設計しました。
窓を向いたカウンター席や、ソファー席もあります。
通勤電車や新幹線にはない席で、非日常感が出ています。
上の写真は食事つきの2号車、下の写真は食事なしの1号車です。
【2】ようやく運転再開
「ろくもん」は、緊急事態宣言が出された4月上旬から、3か月近運転を取りやめていました。
6月22日に運転再開し、わたしは初日に乗車しました。
その際、このようなボードを持っていきました。
この日のために作った、と思えるかもしれませんが、違います。
実は7か月前に作ったものです。
昨年の10月に、強力な台風が襲来しました。
長野県の千曲川が大雨で氾濫して、長野市の北陸新幹線の車両基地が水没した際にも、1か月以上「ろくもん」は運休しました。
その際に、作ったのを、少し変えただけなのです。
1年も経たない時期に、再度使うとは思いませんでした。
7か月前も、運転再開後の1番列車に乗り、1人目に乗り込む「一番乗り」をしました。
今回も、「一番乗り」をしました。
運転再開発表間もないうえに、平日で、しかも三蜜を防ぐために受け入れ座席数をほぼ半減させた中での運行でした。
慌てなくても、1番乗りできましが。
【3】感染防止対策
当然ではありますが、安心して乗車してもらえるように、様々な対策がなされていました。
非接種の体温計で、乗客の体温を測定しました。咳が出ていないかなどの問診も行いました。
申し込みの際に、あらかじめ乗車前に確認して、熱があるなどの際には乗車をご遠慮いただくと案内されていました。
アルコールで手を消毒します。
乗客の座席を離しますから、半分の席が空席になります。この空いた席に消毒液が置かれていました。
上田駅の武者と一緒の記念撮影は、ありませんでした。
兜や刀を多数の客が触れるのを防ぐためのようです。
記念撮影ボードだけは用意されていて、何度も消毒していました。
子どもに人気の木のプールは使用停止になっていました。
普段でしたら、中には木のボールで埋まっていて、遊べるのですけど。
【4】沿線からの歓迎
久々の運転で、沿線から歓迎されました。
田中保育園からは、雨の中ではありますが、手を振ってくれました。
私も「手」を振り返しましたが。
雨模様でしたから、浅間山は見えません。
軽井沢駅では、メッセージが書かれたボードが用意されていました。
上田駅前の、しなの鉄道本社からも社員の皆さんが久々に走る「ろくもん」に手振ってくれました。
負担より、大きく手を振ってくれた方が多い印象を受けました。
「我が社の看板となる観光列車が、3か月近く運転できなかった、そして今日、久々に運転できた」となれば、感慨深いと推測します。
ただ、こんな日に、しなの鉄道本社の前に、回送車両が停まっていて、手振りが見にくかったのは残念です。
【5】新型車両が停まっていた
新型車両「SR1」が車庫に停まっていました。
7月4日から、土曜休日には「軽井沢リゾート号」として運転されます。
追加料金で軽食も出されるとのことで、興味あります。
平日には通勤ライナー「しなのサンライズ」「しなのサンセット」として運転されます。
「ろくもん」の料理などについては、近いうちにまとめます。