冬は、空気が乾燥して、インフルエンザが流行しやすい時期だ。
そのため、街中を歩く人は、マスクをする人が目立っている。
しかし、百貨店などの接客業で働く人がマスクをすると、印象が良くないと思われがちで、マスクをしないように指示されるという話が報道された。
車内販売をする販売員・アテンダントも、接客の仕事だけに、マスクを使用しにくい面がある。
マスクをしたまま、「車内販売でございます」とか「ありがとうございます」と言っても、表情がわからず、気持ちが伝わりにくいからだろう。わたしは、あまり気にしないが、なかには「接客業でマスクするのは不適切」と考える人もいるのだろう。
ところが、ここ数日、マスクを着用したまま車内販売をする販売員・アテンダントが、目立つようになった。
新幹線・普通列車グリーン車・ローカル線の観光列車、どこでもマスクの販売員を見かけたのである。
賢明な読者の方なら、マスクをする理由は、もうお察しのことだろう。
『新型肺炎に神経質になっているからだ』
中国の武漢で、新型肺炎が広まり、日本でも患者が出てしまった。
中国政府は、感染拡大を防ぐために、団体旅行の禁止令を出すなど対策を取っているが、発熱などの自覚症状が無いままの人もいると聞いた。なかなか対策は難しい。
もし、空港でのチェックをすり抜けたら、新幹線などの列車で国内を移動することになる。
来日した中国人や、現地に駐在した日本のビジネスマンが、成田エクスプレスと新幹線を乗り継ぐ可能性もゼロではない。考えにくいものの、万一のために対応はすべきだろう。
こんな時期だから、販売員が感染して、被害拡大をするのを避けるために、マスクを使うのは十分理解できる。
苦情を言う人がいても、納得してもらいやすいのである。
マスクをしたグリーンアテンダントから購入した「温かいお茶」150円↑。
半額弁当とともに、空いている車内でいただいた。
この数日、長野・青森・秋田で観光列車に乗車した。
目立ったのは、台湾からの観光客だ。
もともと中国の大型連休「春節」で、中国方面からの観光客が、実に多かった。
大陸からは、新型肺炎の影響で観光客はあまり見かけなかったが、台湾の観光客はすごく多かった。
3つの列車とも、マナー悪いことはおらず、楽しそうに乗車していた。
乗りが良くて、私が「手」を振ったら、台湾からの観光客のほうが、むしろノリが良く、手を振り返してくれたっけ。
ここ2回の記事に、一部追加しました。