沿線4か所から大歓迎「伊予灘ものがたり」 | 車内販売でございます。

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2019年の10連休の最終日に、JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」に乗った話。
6月になる前に出したいので、今回の記事は「伊予灘ものがたり」です。
様々なところから乗客を歓迎してくれる「伊予灘ものがたり」ですが、沿線の4か所からの歓迎が特に人気を集めています。
 
【1】五郎駅から手を振る
「伊予灘ものがたり」は、1本乗ると約2時間。1日4本運行されているが、最初の1本は乗れなかった。
羽田空港を朝一番で飛び立つ全日空機でも、松山8:26発の「伊予灘ものがたり」大洲編には、少し間に合わないのである。
そこで、1本目が走る際に、五郎駅で手を振ることにした。
この日は、10連休の最終日である5月6日で、こいのぼりシーズンだ。
2日前に、乗客が10万人に達して、お祝いが重なった。
愛媛県大洲市の五郎駅は、タヌキ駅長と沿線の皆さんが、大勢手を振って歓迎してくれるので有名になっている駅だ。
地元の皆さんが待ち構えている中、 「伊予灘ものがたり」がやってきた。
普通に歩くよりも更にゆっくり走ってくれるから、手を振りやすいのが五郎駅だ。
知っているアテンダントさんが驚いた表情で私に手を振ってくれた。おや、知っている常連さんはいないようだ。
私は「伊予灘ものがたり」に、この日の3回を含めて45回乗車した。
ということは、五郎駅の方たちは、45回も手を振ってくれたわけだ。
そして、今まで五郎駅に手を振りに行ったところ、得体のしれない鉄道マニアにも、コーヒーを勧めてくれて、感激したことがある。
大洲編が通過して双海編が来るまでの約35分の間、沿線の方は帰らずにコーヒータイムになることが多い。お遍路さんの接待をする文化がある四国だからこそ、コーヒーの温かいおもてなしをしてもらったことになる。
そこで今回は、お礼の差し入れのお菓子を持って、五郎駅に出かけたわけだ。
大洲編に手を振って、3.8km離れた伊予大洲駅から、30分後に「双海編」に乗るのである。
最も便利なのがレンタサイクルだ。今回も利用した。
 
こんなわけで、残りの3本に乗った時には、お世話になった方には、強く手を振ることになる。
五郎駅に直接降りるのは年に1回くらい、「伊予灘ものがたり」に乗って通るのは年に4回くらいだけど、覚えてくれるのは嬉しい。
徐行するから、ひとりひとりに手をしっかり振ることができる。
みんな手を振り返している。
ホームから離れた民家の前からも、歓迎してくれる。
しばらく、温かい気持ちになる。
 
【2】大洲城『はたふり』
八幡浜編と道後編では、肱川沿いの大洲城の前を通る。
大洲城の観光客とスタッフが、「伊予灘ものがたり」に旗を振る『はたふり』は、参加型イベントとして、人気を集めている。
私も2回、旗振りをしに行ったが、橋をゆっくり渡る約2分は、すごく体力が必要で、大変だ。
約500mあるから、手を振っても分からない。旗というか「のぼり」を振って、何とか気づいてくれる距離だ。
水害の影響か、一部工事が進んでいる。
河の近くだから、攻めにくい城だっただろうな。
八幡浜編の時には、大洲城から多くの人が旗を振ってくれた。
赤い矢印の人たちで、この日は大勢いるぞ。
旗は20本ある。こんなに振ってくれて有難い。
以前、旗振りに出かけた時の写真がこれ↓
けっこう大きい旗だけど、列車から見ると小さく見える。
河原からも、手を振ってくれる人たちがいた。
近くだと表情も分かる。うれしいや。
 
【3】伊予上灘駅
 伊予上灘駅でも、歓迎してくれた。
1番人気なのは、「リセ」、「トラ」、「カンナ」の3人だ。3人とも、おとなしく座っている。
こちらの3人に会うために双海編に乗る、と言っていた方もいた。
だから、JR四国から感謝状が贈られた。
私のようなマニアは、缶バッジに目が行ってしまう。
期間限定のものが多く、私が持っている缶バッジは半分もない。
 
徒歩1分の場所から、海と島の案内をしてくれる。
ここにはぜひ参加したい。
焼き物、土産など販売している。
 
【4】下灘駅
超人気の無人駅・下灘駅。
海に非常に近い駅、夕日が美しい駅として知られている。
日曜日はもちろん、平日でも観光客が目立つ。観光シーズンなら、30人くらいの観光客と、「伊予灘ものがたり」の乗客50人がホームに降りて、下灘駅がにぎわう。
この日は雲が多かったが、日によって時間によって海の表情が変わるのが、大きな魅力と言える。
運が良く天気が良ければ、こんな絶景が広がる↓。(2017年撮影)
青い海がどこまでも広がる。
 
地元の方々が、毎回のように歓迎してくれるのも嬉しい。
手やタオルを振ってくれたり、花を植えてくれたり、地道に手間暇かけて下灘駅を育ててくれている。
掲げてくれたボードは、こちら。
5月4日で「伊予灘ものがたり」の乗客が10万人に達した。現在のアテンダントさんは、余裕の表情で仕事しているが、初期のころの必死さが現在につながっていると改めて思う。
 
他にも、「伊予平野駅の小さなお友達」はじめ、多くの人に応援されている。
 
6月上旬中旬は、「伊予灘ものがたり」は運転されない。
車両の定期検査のためらしい。