現在、日本の鉄道では、車内販売が大きく減ってきている。
ところが、車内販売の「先」を行っているのが食堂車だ。
食堂車は、事実上ほぼ絶滅してしまっている。
とはいえ、定期的に運転される列車で、唯一食堂車とも言えるのが、近鉄の「しまかぜ」のカフェ車両だ。
【1】オシャレな二階建てカフェ
「しまかぜ」には、二階建てのカフェ車両が連結されている。
予約不要で、食事やお茶ができる昔ながらの食堂車とも言える存在だ。
↑2階は、明るい雰囲気のオシャレな席になっている。ここで、ケーキセットを頼むと、気分は最高になる。
1階にも席がある。こちらは、席の数が少なく、落ち着いた雰囲気だ。
本来なら、素敵なカフェ車両だから、観光客が殺到しても不思議ではない。しかし、座席が豪華すぎて居心地が良いため、あまり混雑はしない列車が多い。
今回は2回乗ったら、1回は長蛇の行列。もう1回は2人だけで、もう一人の鉄道ファンと話が盛り上がった。
【2】松阪牛重を食べる
鶴橋を過ぎてカフェ車両に行くと、既に客が席に着いていた。2階席は一つだけ空いていた。私の後にも来た客がいたから、1階は遠慮して、2階の一つだけ空いていた席に座った。
頼んだのは、新しい食事メニュー「松阪牛重」1400円だ。大和八木で降りる短時間乗車だけど、「10分でできます」と案内されて頼んだ。
ちょうど10分後に、出てきました!松阪牛重です!
肉が少なめだったものの、1400円で松阪牛なら、このくらいと予想つく。想定の範囲内だ。
さすがに美味い。列車内で熱い御飯を食べられるのは、シアワセだ。
熱すぎて、たった6分で食べるのは、辛かったけど(^^)/
【3】「あおさとカキのにゅう麺」を食べる
もう1回、大和八木から京都まで「しまかぜ」に乗車した。
ケーキセットは人気商品で完全に売り切れだ。そこで、まだ食事メニューで、唯一食べてなかった「あおさとカキのにゅう麺」1000円を頼んだ。
写真では、ずいぶん量が少なそうに見えるが、ドンブリが大き過ぎるだけなので、念のため。
カキはあまり得意ではなかったけど、問題なく食べられた。
特にスープが美味い。麺を食べた後で、ほぼ全部飲み干した。
ミネラルウォーターもついている。日本で唯一の食堂車とも言える場所で、凄腕アテンダントさんに注文できるのだから、高くないと思う。
【4】今まで食べた食事メニュー
■松阪牛カレー
松阪牛のカレー1340円もある。味噌汁も別につけた。
さほど辛くないが、コクがある味は、さすがだ。
↑2017年2月撮影
■海の幸ピラフ
何といっても、見た目が豪華なのが魅力のピラフ。価格は1400円。
エビの身はやや小さめだったが、車内で食べる品としては十分なレベルと言えそうだ。
↑2014年8月撮影
【5】カフェのメニュー
カフェのメニューは、しまかぜの座席にも用意されている。
食事メニューは、主にこの5種類になる。
飲み物、おつまみもある。
「生ビール600円」「日本酒620円」、「チーズ&サラミ700円」などがある。
こちらは、主にワゴン販売のメニューだ。
■以前あった「うな重」
2018年1月撮影
以前は、「しまかぜ」のカフェのメニューに、うな重があった。
私も2度食べたが、なかなかの味だった。
国産うなぎ使用で、1700円は安いと言えた。
ところが、うなぎの高騰が理由なのか現在は、メニューから外れていた。
■おまけ
今回の関西出張で、放送局で仕事をして、その中で「しまかぜ」のワゴンを押す貴重な機会を得た。
ワゴンを押すのは、実は初めての機会だ。
ワゴンの動かし方は、もっと難しいと思ったが、揺れない場所だったためか、何とかなった。
近鉄お勧めの新商品は、伊勢で生まれたゆずのお酒「奥伊勢ゆず」とのこと。
美味しそうだなあ(^^♪
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