前回に引き続き、津軽鉄道ストーブ列車の話。
前回の記事は、こちら。
《1》津軽中里駅で
終点の津軽中里駅で、ストーブ列車を折り返した。
津軽中里駅では、時間があったので、グッズをチェックした。
「これは!」と目に飛び込んできた品があった。
石炭のかけら100円だっ。
(大きさを比較するため500円玉を横に。100円玉の方が誤解されなかったな)
多くの人にとって、石炭は見たことも触ったこともないと思う。
これは安くて話題になるお土産だ。
他にも、ピンバッジ、キーホルダー、てぬぐい等を販売している。
津軽中里駅のホームから見えたのは、転車台だ。
車両の向きを変えるためにあり、特に蒸気機関車の向きを変えるのに必需品となる。
終点の津軽中里にもあったんだ。
そして、駅名の表示も趣がある。
少し読みにくいけど、いとおかし。
ここは、最北端の私鉄になるわけね↓。
札幌は「市電」だから私鉄ではないね。
《2》金木駅でタブレット交換
途中の金木駅で、タブレット交換をしていた。
上りと下りの列車が、単線区間で衝突しては大変なので、単線区間に入るための鍵のようなものだ。
ここでも、タブレットが使用されていたのか。
《3》嘉瀬駅の慎吾列車
途中の嘉瀬駅では、SMAPの香取慎吾が子どもたちと塗った慎吾列車が置かれている。
1997年に塗って、20年ぶりに塗りなおしに来て、リニューアルされた列車だ。
ここも観光資源の一つになっている。
《4》田んぼに鳥たち
弘前駅周辺は雪が多かったが、津軽鉄道周辺の田んぼには、雪がなくなりつつある。
その中で、鳥たちがのんびりと休んでいる。
こちらも観光でノンビリと過ごしているわけだが、こういう鳥たちを見ていると気分もノンビリしてくる。
《5》五所川原に古いレール
五所川原駅のホーム横に、古いレールが並んでいる。
津軽鉄道で使われていたレールの変遷が、実物と共に並べられている。
これは分かりやすくて貴重な展示だ。
しかし・・・100年くらい前のレール、歴史を感じるなあ。
《6》団体客も乗車
この日は、団体客も乗車してきた。
近くに、観光バスが停まっていて、津軽鉄道ストーブ列車に乗るツアーと書いてあったから、一緒になるかな、と思っていたら、やはり同じ列車だった。
団体客がストーブ車両の半分の座席を予約しており、確実に座れるように配慮されていた。
まあ結果的には、個人客がさほど多くなかったから、個人客の方がゆったり座れたけど。
アテンダントさんは、団体客にも積極的に観光案内をして話しかけていたが、車内販売を利用した客は、ほとんどいなかった。
個人客は、たいてい何か車内販売で買っていたが、どうしてかなあ。
団体客は、次から次に添乗員に引率されていくので、気分的に余裕がないのかもしれない。個人客は、無駄な待ち時間ができてしまうが、それがアテンダントさんや車掌さんと話す時間ができて、結果的に満足度アップにつながる可能性がある。
《7》距離が近い個人客
往きと帰りのストーブ列車には、私以外に1人か2人組の個人客9組が、乗っていた。
その半分以上が、「マツコの知らない世界」の車内販売の回(1/29放送)を見ていたお客さんだった。
もともと鉄道旅行に興味ある人だから、番組を見た面もあるだろうけど。
「マツコの番組見ましたよ!」と言われて、地域限定のプチ有名人状態になってしまっていた。
五所川原発の往きは、金木駅で団体客を含め、私以外の個人客も全員、金木駅で降りたため、車内から降りる観光客に「手」を振った。手を振り返してくれたのは、うれしかったなあ。(団体客は、ほとんど振り返してくれなかったけど。)
「レトロなストーブ車両」+「アテンダントさんの距離を感じさせない応対」+αの独特の雰囲気で、ストーブ列車内は、別世界になっていると感じる。近くの客と自然と話をするようになり、「来てよかったな」と思うようになる。
だから、「焼かれたスルメのおすそ分け」もあれば、「どこから来たんかな?から始まる何気ない会話」もあるし、「一緒に撮ろう、と写真撮影」もあった。
《8》金木から津軽中里まで「貸切」に
下りの五所川原から津軽中里まで、ストーブ列車内は、団体客約30人、個人客5人で盛況だった。
途中の大きい駅・金木には、太宰治記念館「斜陽館」など多くの観光客が立ち寄る場所がある。
この金木駅で、団体客約30人は降りて行った。個人客も、私以外の4人は降りて行った。
ということは・・・昨年12月に続いて、また貸切だっ!
男性販売員さん、女性アテンダントさんと、のんびりと話することができた。
至福のひとときだぁ~。
アテンダントさんを素敵だと思ったのは、混雑している時間帯は、普通の観光客と区別ない応対を、私にした点だ。一応は顔見知りの私になら、もっと親しく話しかけてくれるのもアリかなとも思えたが、むしろ他の観光客を優先するくらいの応対だった。
他の客から見たら、一部の「また来たよ!」という常連客にだけ、アテンダントさんが親しく話している姿を見たら、気分は良くないだろう。(むしろ全員の下車駅を把握していて、顔見知りの客は後回し、というのは凄腕アテンダントさんだろう)
そして金木駅で他の乗客全員が降りてから、ゆっくり話をして、記念撮影もしていただいた。
この時の写真が、フェイスブックに載っている→こちらを参照。
いやあ、また行きたくなった。