秋田県の第三セクター・由利高原鉄道に乗った話のつづき。
由利高原鉄道の話題は、今回で最後。
【1】鮎川駅
途中の鮎川(あゆかわ)駅は、列車がすれ違うことができない無人駅だ。
でも雪かきは、キレイにできている。
地元の住民か、鉄道会社か、行政かは不明だが、鉄道利用者のことを考えてくれるのは、頭が下がる思いだ。
待合室は、けっこう広い。
雨風をしのぐことができる。
鮎川駅は棒線駅だが、ホームに新しい小屋がある。
「あゆかわ こどものへや」と書かれた小さな小屋だ。
すごく可愛いデザインだ。
中にはベンチがあって、3人座れるようになっている。
【2】おもちゃの待合室
私は鮎川駅から、送迎バスで「鳥海山 木のおもちゃ美術館」に行った。
この美術館と同じデザインで、駅前に待合室ができている。
広いスペースだ。子どもが20人近く遊べそうだ。
左半分は、扉を閉めれば風が入らない。
寒い冬でも、バスを待つのに苦にならない。
扉が閉まる部屋は、板張りで、イスも用意されている。
奥の方には、木のおもちゃが用意されている。
美術館のおもちゃが、一部だけ置かれている。
この建物は、クラウドファンディングで528万5000円の資金を集めて、作られたそうだ。
【3】タブレット交換
途中駅の前郷駅では、タブレット交換が行われる。単線区間で列車が衝突しないように、タブレットという「通行証」「鍵」がないと進めない仕組みになっている。
アテンダントさんが、私ともう一人の鉄道マニアに、タブレット交換を撮るのならどうぞ、と案内してくれた。
こういうの、本当にありがたい。
【4】エボルタ車両
往きに乗車したのは、「エボルタ車両」だ。
埼玉県立川越工業高校の生徒が作った小さな電車を、由利高原鉄道の線路を走らせた。この時に使用したのは、パナソニックの「エボルタ電池」だ。市販の乾電池をたくさん使って動かした取り組みだ。
これを記念して、生徒の顔写真入りのラッピング車両になっている。
川越工業高校では、普段から、下の写真のような「電車」を作って、人を乗せている。
(2014年10月、川越工業高校で撮影)
この「エボルタ車両」の車内はロングシートではあるが、テーブルが設置されている。
普段は、缶コーヒーを置くくらいだけど、イベントで飲食をするときにも重宝する。
クリスマスを控え、天井には飾りがすでにつけられていた。
あとは、パッと手を加えれば、立派な装飾の車両になる。
驚いたのが、つり革。
地元企業ではなく、主に鉄道ファンからのメッセージが載っている。
左は「木村鉄道株式会社」、つまり鉄道ファンの集まりだ。
由利高原鉄道には、久々に乗りに行ったけど、色々面白いことがあった。
いいなあ、ローカル線は。
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