この度の西日本豪雨では、広島県、そして岡山倉敷の真備町状況が、大きく報道されています。
確かに亡くなった方が多いのは、広島県67人、岡山県56人で、この2県がワースト1、2です(11日午後1時現在。朝日新聞による)。亡くなった方がその次に多いのが、愛媛県です。
広島県、岡山県の報道が多いのに、愛媛県の被害の報道が少ししかないのが気になっていましたが、被害の状況が遠く離れた関東の住民にも、だんだん分かってきました。
香川県の観音寺で橋が傾いて、特急「しおかぜ」が通れなくなるのも痛恨です。
(「しおかぜ」が通れなくなった話はLTEさんのブログに詳しいです)
でもやはり、愛媛県の被害が気になりました。
なぜ愛媛県が気になるかというと、「伊予灘ものがたり」が走る地域が、肱川(ひじかわ)の氾濫で大きな被害が出たからです。
「伊予灘ものがたり」には、今まで34回乗車した《私のお気に入り》の列車です。
アテンダントさんの素敵な応対、五郎駅を初めとする地域の人たちの温かい歓迎に、感激しつづけてきました。
ところが五郎駅などがある大洲市で大規模な洪水が発生し、大きな被害が発生してしまいました。
(↑長浜の赤橋から、肱川の上流を眺めた様子)
「伊予灘ものがたり」に乗り、肱川に沿って走ると、アテンダントさんが肱川について放送で説明してくれます。昔は氾濫したという話をされますが、まさか今年氾濫するとは、思ってもいませんでした。
「伊予灘ものがたり」は、7月中の運休が決まりました。
7月29日に予定されていた「伊予灘ものがたり4周年」のイベントも、中止となりました。
(↑2016年7月の2周年の様子。大洲城は満員になって、今回氾濫した肱川の河原でも旗をふってくれた)
別のJR四国の公式HPによると、伊予市と伊予大洲の間の『海回り』(下灘、長浜、五郎経由)は、運転再開は早くても2か月後になるとのことです。8月は運休するか、たとえば一足先に復旧する予定の内子周りを使って松山→下灘→伊予市→内子→伊予大洲→五郎→八幡浜とでも運転するか、になると勝手に推測します。
残念としか言いようがありません。
大好きな地域が水没してしまったのです。住まいが水浸しになった人の中には、「伊予灘ものがたり」に手を振ってくれた人も多いでしょう。
いつも頑張っているアテンダントさんも、運休は悲しいハズ。
運転再開したら乗りに行く以外は何もできない非力な存在の私ですが、復興を遠くから祈っています。
※「四国まんなか千年ものがたり」ものがたりは、問題なく来週から運転再開できるそうです。
追加情報(8/1)
「伊予灘ものがたり」は、8月24日(金)から、運転再開するとJR四国が発表しました。下灘・伊予長浜を通る「海回り」の線路が、復旧する見通しがついたためです。
もちろん「瀬戸内マリンビュー」に乗った広島県呉市も、大きな被害です。
こうしてみると、ローカル線の存在が、地域が被害にあったときに辛さを多くの人に実感させる効果があると感じます。