都心の10両編成を一人で「貸切」 | 車内販売でございます。

車内販売でございます。

車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

平日の東京都心を午後8時ごろ走る列車に乗車した。

帰宅ラッシュの時間帯だから、大半の列車は混雑している。

座れないで立って乗る客も多い。

しかし、運が良いことに、乗客が私だけという列車に乗ることができた。

帰宅ラッシュの時間帯に、東京の都心を走る10両編成で、乗客は私だけ、という「奇跡」が起こったのである。

確認すると・・・

(1)平日の午後8時ごろ

4月下旬の平日・水曜日。午後8時頃(19:38~20:14)の36分間。

(2)東京の都心を走る列車。

地方じゃないよ、東京のど真ん中。すれ違う列車は、帰宅の会社員が大勢立っていた。

(3)10両編成の長い編成。

10両編成で、乗客は私だけだから、「気分良い」というより、「怖いくらい」

(4)平日は毎日運転する定期列車。

回送列車ではないよ。他の乗客も乗れるのだけど、結果的に1人も乗っていなかった。

 

こういう混雑しそうな時間帯の10両編成なのに、乗客は何と「私ひとり」となった。乗務員は、車掌や運転士が合計4人、乗務していた。

さて、この列車は、何でしょうか?

宗谷本線を走る1両編成の気動車なら、1人だけで貸し切り状態になったことはある。だけど今回は、都心の10両編成だよ。

答は、こちら!

「Sトレイン」の豊洲行きだ。

西武池袋線から地下鉄に乗り入れる豊洲行きの列車だ。

510円の料金が、別途必要となる。

所沢を発車して、保谷、石神井公園に停車。そのあと地下鉄有楽町線に入って、飯田橋、有楽町、豊洲に停車する。地下鉄区間は下車だけで、乗車ができない。

そもそも、帰宅ラッシュとは逆向きで、十分に座れるから、わざわざ510円の別料金を払って乗ろうという人は、そもそも少ない。

写真のように、ガラガラだ。

 

今回は、こんな経緯があった。

石神井公園で用事を済ませて、上り池袋方面行に、乗ろうとした。19:35に、ホームのエスカレーターを上って行った。すると、ホームに列車が入ってきた。乗ろう!と思ったら、510円が必要な「Sトレイン」だった。車内販売はないが、がら空きなので、ホームの指定券販売機で料金を払って、急遽乗ることにしたわけだ。

 

座っているだけでは芸がないから、車内を探検してみた。

ドリンクホルダーもあるし、電源コンセントもある。

リクライニングは、しないけど。

トイレが4号車に1つある。

10両編成でトイレ1つというのも、少ない気がする。

 

ちなみに、有楽町駅の指定券販売機は、こちら↓

石神井公園駅でも、ホームに同様の券売機がある。

 

 

 

でも、車内を探検して、感じた。

隣りの車両に誰もいない。

その隣の車両にも、更に次にも乗客はいない。

そのうち、練馬を過ぎて、地下区間に入った。

誰もいない車内が、ゴー・・・と轟音を立てながら、地下を走る。

不気味だ~。お化けが出そう!

異様な雰囲気だぜ、落ち着かないや。

 

貸し切り状態だけど、快適じゃないんだな。

運転停車の駅では、反対側の電車で立った客から、にらまれた。

昔、北斗星のA個室ロイヤルに、ふんぞり返りながら、大宮駅で隣の列車の立ち客と目が合った時は気分良かったけど、今回は何か落ち着かないよぉ。

 

やがて有楽町駅に着いた。

変な感覚を抱えたまま、降りたのだった。