「四国まんなか千年ものがたり」に乗りに、四国まで出かけた。
食事と飲み物については、先日まとめた。
今回は、阿波川口駅での「おもてなし」について。
阿波川口駅は、徳島県の山間部にある駅だ。今回乗った「しあわせの郷紀行」では、この順番になる。
(1)大歩危★・・・始発駅
(2)小歩危
(3)阿波川口★・・・たぬきの里
(4)祖谷口
(5)三繩
(6)阿波池田★・・・池田高校がある
(7)佃
(8)箸蔵
(9)坪尻★・・・秘境駅で有名。ここまで徳島県
(10)讃岐財田★・・・大きなタブノキ。ここから香川県
(11)黒川
(12)塩入
(13)琴平★・・・こんぴら
大歩危から琴平の途中駅では、乗車・下車はできないが、★の駅では停車して、ホームに降りることができる。
終点は多度津だが、琴平でアテンダントの半分以上は下車するから、接客は事実上琴平までとなる。
阿波川口駅は、大歩危、小歩危の次の駅だ。
阿波川口駅では、先月11月に駅がリニューアルされた。こうなった!
駅に、タヌキが登場した!
駅員の帽子をかぶったタヌキだ。
このタヌキは何かというと、駅舎のてっぺんにできたのだ。
今年2017年4月に「四国まんなか千年ものがたり」が運行開始されたが、春に乗りに行った際には、こんな感じだった↓。白くて目立たない駅舎だった。
これが、11月にタヌキの里をアピールできるようになったわけだ。
地域活性化を目指す住民グループ「やましろ狸な会」が、自分たちで手間暇かけて作り上げたタヌキのモニュメントだそうだ。
普通の住民の方々が、ここまでの物を作るとは驚きだ。タヌキの顔のような立体的な曲線は、ホントに難しいんだよね。
駅舎の壁も、さらに綺麗になっていた。
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この阿波川口駅では、お出迎えがある。
タヌキの着ぐるみを着た地元の方が、出迎えてくれる。
そして、駅舎をバックにして、狸さんとの記念撮影もできる。
妖怪風のタヌキだったりして。
ただし、タヌキ駅長は、いない。五郎駅に遠慮したのかな?
反対側のホームにも、歓迎の横断幕が掲げられている。
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阿波川口駅では、地元の品の即売(マルシェ)もある。
駅前の屋根付き駐車場で店を開いているから、雨の日でも安心だ。
地元のオバちゃんたちも、タヌキの衣装で販売している。
干しシイタケ250円、みかん100円と激安だ。
この金額だと、もうけは無いのでは?
瓶入りの柚子酢500円、はちみつ800円。
タヌキの本もあるぞ。
私も何か買いたくなった。どれにしようかな?
おはぎ300円を買った。美味しそうだったので、夕食の一部にした。
はちみつなら売れなくても来週売ればいいけど、おはぎは売れ残ったら大変だ。ほとんど儲からない金額だから、つい心配してしまう。
買って6時間後に食べたけど、美味しかった。
もう1品は、ペンケースと小銭入れだ。キレイな柄が2品で500円。
入っているボールペンはぺんてるの結構良いペン。小銭入れには、何も書いてないし言われても無かったけど、中に楊枝と絆創膏が入っていて、気持ちが伝わってきた。うわ~。
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阿波川口駅では、記念撮影に降りてくるお客が大半だ。
4月には、撮影用の顔出しパネルを使う客が多かった。
でも今回は、タヌキの駅舎が大人気だ。
アテンダントさんも、妖怪タヌキさん?も、撮影を勧めてくれる。
私もアテンダントさんに、一枚撮ってもらった。
人の流れが途切れてからだけど。
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「伊予灘ものがたり」の五郎駅も同様だが、JR四国と地域の方々の「おもてなし」が、相乗効果を産み出していると感じる。
JR四国だけで、このような「おもてなし」をするには、人件費がかかりすぎる。
過疎化している「地方」の住民は、何か活性化をしたいと思っていても、なかなか決め手がない。
期間限定のイベントならともかく、週末中心の通年運転だから、「おもてなし」を継続するにはシンドイ面が多いと思う。でも、観光客が喜んでくれるのは、うれしいハズだ。
私も「伊予灘ものがたり」に何度か手を振ったが、振り返してくれるのはホントに嬉しかった。駅で手を振る側になって、こんなに嬉しいのかと、驚いた。これが、観光客が降りてきて「この駅舎、素敵ですね」とでも言ってくれれば、また歓迎しようというエネルギーになる。
こういうの、大好きだ。
来年もまた、「四国まんなか千年ものがたり」に乗りに行こう。一番の目的は、3人の凄腕アテンダントさんの感動的な接客だけど。