会津鉄道の観光列車「お座トロ展望列車」に乗ってきた。
今回は、この話。
【1】お座トロ展望列車とは?
会津鉄道の観光列車に「お座トロ展望列車」がある。想像つくのではないかと思うが、2両編成の列車に「お座敷」「トロッコ」「展望席」の3種類が混ざった欲張りな車両だ。
宝くじの売り上げ金からの補助を受けながら、作った車両だそうだ。
運転区間は、会津田島と会津若松の間だ。
土曜休日の運転が基本だが、紅葉シーズンや夏休み中などの一部平日も運転する。
【2】車両の外観
「お座トロ展望列車」は、3種類の席が混ざった車両だけあって、前と後ろの外観が、異なっている。前と後ろの「顔」が、違うのである。
↑展望席の方から見ると、このように見える。前面展望がきいている。
反対側のトロッコ車両から見ると、こうなっている。
施設長ぴーちのヘッドマークだ。
ぴーちは、芦ノ牧温泉の飼い猫だ。この話はこちら。
車両の側面にも、ネコの絵が描かれている。
【3】展望車両
会津若松寄りの先頭の12席が展望席だ。
座席は一段高くなっていて、見晴らしが良い。リクライニングシートで、テーブルもある。
そして、運転席の右では、最高の前面展望が楽しめる。
前回乗った時は、景色を観ないのに長時間占拠した客がいたが、今回は長時間座りにくいように簡素な席に変わっていた。
もともと、私は団体客がいない空いている日を狙った。
バスを利用して首都圏から来たツアー客が、一部区間だけ「お座トロ展望列車」に乗るツアーが人気のようだ。
【4】お座敷車両
お座敷席は32席用意されている。昔は3両編成だったが、現在は展望席とお座敷席が、1両に集約されている。
2014年の真冬・2月に乗った時は、こたつ↓になっていた。温かそう。
酒を飲みたくなる座席だな。
トイレの壁には、大河ドラマに登場した会津城と綾瀬はるかのアニメが描かれている。
トイレの中もキレイだった。
【5】トロッコ車両
トロッコ車両は、最も多い56席が用意されている。
やや肌寒い雨降りの10月だから、窓ガラスがしっかりつけてあり、軽く暖房が入っていた。夏は風を感じるので人気の車両だ。
テーブルもあり、飲み物も置ける。
通路には、ネコの足跡が描かれている。ネコの足跡は、トンネルに入ると光って見える。
座席の背もたれには、ネコなどの漫画が描かれている。
会津鉄道には、「ばす」「らぶ」「ぴーち」と猫に縁があるからだろう。
【6】車内販売
「お座トロ展望列車」には、車内販売もある。様々なグッズが販売されている。
鉄道むすめ「大川まあや」のグッズを買う人は、多いのかなあ。
「くるみよかん」も販売している。
私も500円出して買った。起き上がり小法師も2個入っていた。
もともと乗客がかなり少ない日だったから、販売員もほとんど売れないと思っていたようで、元気なくあきらめていたように見えた。
【7】乗車記念に
記念撮影パネルも置いてあった。日付は入っていないが、記念撮影に使える。
子ども用の衣装もある。帽子をかぶって車掌さんになれる。
車内にポストもある。郵便物を出すこともできる。
消印も独特な消印になる。
JR四国でも、車内にポストが設置されたが、各地に広がるのかな。
【8】トンネルシアター
トンネルを通る時には、トロッコ車両は電灯が消える。
そして、窓の外のコンクリートの壁に、映像が投影される。
このようなアニメが流される。
写っている猫は、「ぱす」のようだ。
【9】思うこと
「お座トロ展望列車」は、乗車券のほかに310円の料金で乗車できる。
指定席ではないが、枚数制限があるので、座ることはできる。
私が確保したのが「トロッコ席」だが、数年前に乗った時は「移動して他の席も楽しんでくださいね」と言ってくれた。途中から乗客が私一人の「貸し切り状態」だったからだけど。
今回も、団体客がいない日で、乗客は約8人。のんびりして良いけど。
いずれにしても、3種類の座席が全部そろった観光列車に、1回で乗れるのだから、乗り鉄にとっては、おいしいと思う。