10月16日に、SL大樹と会津鉄道に乗りに行った。
この時に、日光発・会津若松行の「AIZUマウントエクスプレス」に乗った。この列車で、珍しい品が、車内販売で売られていた。
売られていたのは、これ!「マスバーガー」だっ。
魚の鱒(マス)を揚げたものを、パンで挟んだ品だ。
福島県南会津郡の下郷町では、「養鱒センター」があり、ニジマス等の魚を養殖している。その鱒を活用して、元祖・下郷町「マスバーガー」を作ったというわけだ。
養殖しているマスを利用した、地元ならではの特産物なのである。
「マスバーガー」を、一口かじったのが、この写真。
トマトを初め、野菜もたっぷり入っている。ボリュームもあって、かなり満足できた。
正直言って、私は魚はあまり好きではないのだが、これは美味いと感じた。
これだけボリュームあって野菜入りで、値段は400円。高いとは全く思わない。
お勧めの品だが、いつも販売しているとは限らないようだ。
この「マスバーガー」というネーミング、これは見事な名前だと思う。
想像ついたと思うが、聞きなれた大手ハンバーガーチェーン「モスバーガー」を似ていて、覚えやすい。それでいて、品物の本質を的確に表現している。思わず笑ってしまった。
この「マスバーガー」だが、販売の仕方が面白かった。
私が乗っている列車「AIZUマウントエクスプレス」が、会津下郷駅に4分間停車した。その時に、
駅員さんが2両編成の列車に乗り込んできて、「マスバーガー、いかがですか~(^^♪」と言いながら、車内に売りに来たのである。
これは、絶対買わなくては!
こんな珍しい販売は、めったにない。停車中でも、車内に売りに来たものを買えば、車内販売にカウントするルールだから、車内販売の利用になる。
上の写真のように「マスバーガー」400円と、「花まめパイ」200円を販売していた。
特急料金や指定席料金が不要で乗車券だけで、リクライニングシートなのが、「AIZUマウントエクスプレス」だ。上の写真のように、テーブル付きの座席で、景色を観ながらゆったりと食べられるのは、天国だぜ。
落ち着いて考えたら、かなり空腹だったから、話のタネに「花まめパイ」も買うんだったと後悔した。
帰りの「お座トロ展望列車」では、会津下郷駅に着く直前に、車掌がこういうアナウンス。
「次の会津下郷駅では、名物のマスバーガーを400円で販売しています」
よしっ、「花まめパイ」もお盆に乗っているハズ、と思って待っていると、停車してすぐ駅員さんが来て、小声で車掌に一言。すぐ発車した。売り切れたようだ。
売りに来たら「さっきのマスバーガー、美味しかったですよ。今度は鼻まめパイください」とでも言おうとしたのだが、残念だ。
会津鉄道には、数分の停車時間を利用して、乗り込んできて販売する「車内販売」も、行われることがある。
2014年10月17日には、芦ノ牧温泉駅で、ホットコーヒー300円を販売していた。私も買って、飲んだ。肌寒い日だったから、美味しくいただいた。販売していた駅員さんは、マスバーガーを売りに来た人と同じだったかな。
その2日後は、気温が上がったため、130円のアイスを販売していた。気候に応じて、臨機応変に車内販売を変えるのは、ローカル線らしくて良いな。
今までは、観光協会によるPR活動、高校生の職業体験の一環としての車内販売など、貴重な光景を見ることができた。「観光列車が多い南九州」「奥出雲おろち」と並んで、車内販売天国と言えそうだ。