西武「52席の至福」・【食事編】 | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

食事が出される西武鉄道のレストラン列車「52席の至福」。

車両の様子は、前回まとめた↓。

https://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12301243645.html
今回は、食事についてまとめる。

 

【1】テーブルの食器類

池袋駅から乗車した時点で、テーブルの上には、フォークやおしぼりが、並んでいます。

箸袋は、「52席の至福」のロゴが入っています。トランプの4つのマークが鮮やかです。

そして、ナイフとフォークにも、4つのマークが入っています。

拡大すると、こうなっています。↓

確かに、「52席の至福」の特注品ですね。

そして次の写真↓ですが、左の四角いのは、テーブル番号を示しています。

右の丸いのは、コースターです。ビニール製で、重さは22g、どっしりしています。滑りにくい材質のため、列車が揺れても飲み物は滑らないでしょう。(もともと速く走るわけではないので、あまり揺れませんが)

コースターは、持ち帰りできます。

他の観光列車のコースター一覧は、こちら↓。

https://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12270448529.html

 

【2】フリードリンク

アルコール以外の飲み物・ソフトドリンクは、頼めば無料で提供してくれます。

無料のソフトドリンクは、以下の通りです。

★ぶどうジュース

★オレンジジュース

★コカコーラ

★狭山茶(緑茶)

★ペリエ(炭酸水)

★玄米茶アイスティー

★コーヒー

★カフェラテ

★カプチーノ

最初に頼んだのは、カフェオレでした。本来は、コーヒーは食後なのですが。

 

【3】有料のアルコール

お酒は有料になります。

酒が飲みたいというよりは、別料金を払えば、「車内販売の利用1回」にカウントできるという《不純?》な動機から頼んだわけです。

やや強引に誘った学生時代の先輩は、「同じ酒でいいよ」とのことでした。でも別の品を頼んで、多くの画像を手に入れたいので、地ビールにしてもらいました。地ビールの「COEDO」ビール500円です。

わたしは、「梅酒」のソーダ割を頼みました。500円です。

アルコール1杯が500円なら、良心的な価格と感じます。

約3時間の乗車時間のうちの1時間半程度で、アルコールのラストオーダーになります。コーヒーなどのソフトドリンクは続けて頼めますが、アルコールはかなり早いので、「昼から居酒屋」という利用はしにくくなります。

 

【4】3種類の前菜

1つの皿に、3種類が載った前菜が出されました。

手前が「薄切り豚肉のガーリックソース わさび菜サラダ添え」

右上が「燻製した帆立貝の焼きナスのたらし焼き」

そして、「すっぽんの冷し茶わん蒸し」

3種類あって、結構しっかりした前菜だ。個人的にはナスが嫌いだから、ちと苦戦しました(>_<)。

 

【5】スープ

白くて美しい食器に、温かいスープが入っていました。

フタを開けると、じゃーん!!

「トリュフとフカヒレの贅沢スープ」です。

「トリュフ」と「フカヒレ」のスープの上に、「金箔」が載っています。贅沢ですね、

真っ黒で、少し変な感じはしますが、うまいことに変わりはありません。。

 

【6】パン

温かいパンが出されました。

2個入っていますが、これは2人分。1人1個です。

全体的にボリュームはやや軽めですから、パンが2個欲しい客には、追加できるようにして欲しいなあ。

 

【7】メインデッシュ

いよいよメインデッシュになります。

「黒米を詰めたウズラのロースト ハナビラダケとしゃくし菜漬を添えて」です。

ウズラって、こんなに美味しかったんだ!

玉子との相性も良いですね。

ただ、メインデッシュは、美味いけど、量は少ないです。

前菜とスープがかなりの力作でしたから、期待しすぎたのかもしれません。

 

【8】デザート

「ほうじ茶と白桃のパフェ」です。冷たいアイスと甘い桃のバランスが、舌を満足させてくれます。

パッと見たら、やや地味な色ですが、美味しくてポイント高いですよ。

 

【9】食後の飲み物

食後には、おすすめの飲み物「よこぜのおいしい紅茶」が出されます。

ソフトドリンクは無料ですから、希望すればコーヒー等、別の飲み物にすることもできます。

 

【10】秩父の天然水

なにせ3時間の長い乗車です。

食事が全部終わってから西武秩父までは、時間があります。

西武秩父まであと少し、という時間帯に、秩父の天然水をすすめられました。

冷たくて、美味しい水です。

さほど暑くはない日でしたが、夏に冷たい水は有難いです。

 

【11】接客

接客は、さすがに西武と感じられる安定した接客と感じました。

一定の水準を超える応対を、丁寧にしてくれました。

西武秩父に到着した際には、交代のスタッフと共に、赤じゅうたんでお見送りです。池袋から発車する際も、赤じゅうたんを敷いていました。

特に、こちらのテーブル担当のスタッフは、的確なタイミングで、自然な笑顔で応対してくれました。驚くような個人技はありませんでしたが、安定した接客は、雰囲気を壊さずにくつろぐことができました。

途中では、西武の職員が手を振ってくれました。定番ですが、素敵な光景です。

飯能駅の折り返しでも、手を振ってくれました。

 

【12】感じたこと

★食事の量は多くない

今回乗車したのは、昼の食事「ブランチ」です。食事の量は、さほど多くはありません。朝ご飯を食べて来ないと、物足りなくなりそうです。まあ、ボリュームを増やして、その分料金が上がるよりは良いのかなと思いますが。

★1万円は、乗車券類込み

「ブランチ」の料金は、1万円です。ただし、乗車券類を含んだ金額です。池袋から西武秩父まで特急「レッドアロー」で往復すると、乗車券込みで2960円、およそ3000円になります。「52席の至福」は、西武線1日乗車券もついていることを考えると、列車に3000円強、食事に7000円弱くらいのイメージです。

セコイようですが、10000円の料理と考えるのではなく、6000円の料理プラス1000円の飲み物と考えると、満足度が上がると思います。

他の観光列車と違って、都内から乗れるのもポイント高いですね。しなの鉄道の「ろくもん」に乗るには軽井沢まで行く交通費が別に必要ですし、富士急行の「富士山ビュー特急」に乗りに行くには大月まで運賃が別にかかります。その点、池袋から乗れるのは、東京周辺に住んでいる者にとっては割安なのです。

★余分なことはしない

他の観光列車と違って、「余分なことはしない」という発想があると感じます。

土産物やグッズの車内販売は、ありません。

車窓の観光案内は、ほとんどありません。(正確には、放送で何か所かで説明したようですが、何を言っているのか聞き取れなかったです)

ただ、落ち着いて食事をとることを考えると、一概に欠点とは言えないと思います。でも、「これでもか」というくらい多くのおもてなしがある観光列車に慣れている身からすると、物足りなさは残ります。

↑記念撮影ボードは、用意してあります。芦ヶ久保駅に停車中に記念撮影できます。

 

《参考》この日のメニュー