砥部焼でコーヒーを~伊予灘ものがたり | 車内販売でございます。

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車内販売を13年半で10000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 各地の観光列車に乗り鉄しています。

 JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」の魅力のひとつは、素敵な料理だ。

 2500円から4500円という比較的手ごろな価格で、美味しい料理が食べられる。綺麗な景色、親身な接客、心地よい車両と合わせて、また乗りたくなってしまう。

 この「伊予灘ものがたり」の料理・飲み物を、一層引き立てているのが、砥部焼(とべやき)の器だ。

 

★砥部焼を使用

 双海編・八幡浜編などの料理を頼むと出される、食後のホットコーヒーに、砥部焼が使われる。予約制の料理を頼まなくても、ケーキセット1000円で飲めるホットコーヒーも、砥部焼が使われる。

 砥部焼を作っている砥部町は、松山市と伊予市から少し内陸に進んだ位置にある。線路は通っていないが、地元愛媛の陶磁器であることに変わりない。

 砥部焼に取り組んでいる女性作家グループ「とべりて」が、「伊予灘ものがたり」の食器を手掛けている。「コーヒーカップ」をはじめ、いくつかの食器は「とべりて」の作品を使用している。

 

★砥部焼のコーヒーカップ

 砥部焼のコーヒーカップは、実に個性的である。

↑(1)花柄で丸みを帯びたカップ

 

ここの写真は、今まで私が2016年2017年に「伊予灘ものがたり」で食事を頼んだ時に出されたコーヒーカップだ。

手作りの作品だから、毎回、形・色。柄が大きく異なっている。すごく個性的なコーヒーカップだ。

 

↑(2)青みがかったカップ。やわらかい雰囲気のカップだ、

 

↑(3)このカップは、3回利用した。

いい年したオヤジに、花柄のカップは似合わないので、アテンダントさんはそれなりの雰囲気のカップを選んでくれることが多い。お気に入りのカップだ。

 

↑(4)とはいえ、色彩豊かな花柄のカップになることもある。

 

↑(5)白いカップもある。繊細な柄が入っていて、よく見ると味わい深い。

 

★カウンターの絶景

食事が終りかけると、そろそろ食後のコーヒーの時間になる。この時は、カウンターが、コーヒーカップの花壇になる。

バラエティに富んだ形・色・模様をしたコーヒーカップが、カウンターに並ぶ。

美しい光景だ。これを見ると、コーヒーカップが、芸術作品になっていると気が付く。

 

★カップの裏側

コーヒーカップの裏側を調べてみた。

コーヒーを飲み終わった後、カップをふいた。皿とカップは、柄が揃っている一体のものだ。

裏返しにすると、作家の名前が描かれている。(普通は「陶芸職人」とでも呼ぶことが多いようだけど、「女性作家」という表現をすることが多いので、ここでも合わせて「作家」とする)

作家の名前を入れるあたりは、芸術作品を造る作家というイメージに、合っていると思う。

 

★ケーキの皿にも

車内で買えるケーキの皿も、砥部焼の皿だ。

白と青の皿に、赤いイチゴが鮮やかに映える。

八幡浜編の料理につくスープも、砥部焼だ。

料理を更に美味く感じさせる仕掛けになっている。

 

 

★紅茶のポット

「伊予灘ものがたり」の「道後編」で予約できる「アフタヌーンティー」も、砥部焼が使用される。

今まで3回のんだ紅茶だけど、ポットとカップが微妙に違っている。

青系統の色が多いようだが、柄が少しずつ異なっている。

紅茶のポットの「底」と「フタ」を見ると、「伊予灘ものがたり」のロゴマークが入っていた。

目立たないところにも、仕事がなされている。こういうの好きだな。

上の写真のロゴマークの下に注目して欲しい。

数字で「5」と描かれている。

ポットの「本体」と「フタ」は、どれも同じ大きさになっていると思うが、柄を合わせないと格好が悪い。ところが、パッと見ただけては判断しにくい柄もあることから、分かりやすいように数字を入れたのだと思う。

全部同じ柄なら、一気に洗って、「ポット」と「フタ」を適当に組み合わせれば良い。「コーヒーカップ」と「お皿」も同様で、適当に並べればOKだ。

でも1つしかない個性的な作品は、洗った後で、組み合わせるのって、大変なはずだ。こういう見えない苦労を最小限にする工夫がなされているわけだ。

 

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あー、「伊予灘ものがたり」に、また乗りに行きたいなあ。

・・・と、思っていたら、鉄道とは全く別の用事で、9月に松山に行くことになりました。

ついでに乗れそうです。