山形鉄道の「四季彩号」に乗った話。前回は、リニューアルした車両についてまとめた。
前回の話は、こちら↓
【1】企画列車が運行
この山形鉄道の企画列車は、48分間の短時間の運行だ。
荒砥(あらと)駅から長井駅まで運転して、また荒砥に折り返すのである。
この48分で、弁当を食べて、観光案内がなされて、スイーツも楽しめるという企画になっている。
【2】電話で申込
電話1本で申し込みが済んだ。
大人3900円を当日払うのだが、その内訳は・・・
(1)企画列車に乗れる
(2)1日乗車券・・・荒砥までの運賃は不要
(3)選べる弁当・・・3つから選べる
(4)スイーツ・・・こちらも選べる
当日は、乗客は16人だった。女性9人組、女性3人組、親子3人組、そして私だ。
【3】荒砥駅へ
新幹線を赤湯駅で降りて、そこから山形鉄道で荒砥駅へ。
途中、長井市の「あやめ公園」では、あやめが咲いていて、観光客が多く訪れていた。ローカル線ではあるが、結構にぎわっていた日だった。
荒砥駅前には、店はほとんどない。
ただ、地元のPRをするスペースが併設されていた。
【4】白鷹をあがっとごえ弁当
私は3種類の弁当から、「白鷹をあがっとごえ弁当」を選んだ。
申し込みの際、「一番有名なのはどれですか」と尋ねてしまった。地域を代表する弁当3つだから、立場上「この弁当が一番人気です!」などとは答えられないや。愚問だっったようだ。
紅花がお米に乗っていて、見栄えも綺麗だし、美味しい。
端袋は、地元の和紙を使っているのも、評価できる。地元に根差し、伝統を大切に、という姿勢は好きだな。
【5】長井駅で佐藤錦
折り返しの長井駅では、駅舎の中で野菜を販売している。
見るだけ、と思ったら、美味しそうなさくらんぼが。450円なら速攻で買った。
【6】スイーツ
スイーツは、長井市のあやめ色を選んだ。
鮮やかな色だ。とろける舌触りで、美味しい。
隣りのジュースは、車内販売品の試飲だ。甘すぎて、スイーツと一緒には向かないジュースと感じる。
欲を言えば、弁当を出すのに、お茶などの飲み物が無かったので、「一緒にお茶1本出す」または「荒砥駅から発車する際に、飲み物は自動販売機で購入して欲しいと呼びかける」くらいはして欲しかった。
【7】観光案内とジャンケン
観光案内は、短い区間の往復だと厳しいかなと思ったけど、結構中身のある案内だった。
白兎駅の駅舎(下の写真)は、目が赤いウサギの顔に似ているそうだ。
あやめ公園駅は、通学で利用する県立長井工業高校の生徒が作ったというのも、驚きだった。以前、あやめ公園に行った時に乗り降りしたけど、手作り感はなく、立派な物だったと記憶している。
駅での説明だったと思うが、列車は客が少なくても2両で運転する時があるのだが、その理由は雪を押しのけるのに1両だとパワーが足りないとのこと。
笑えたのは、冗談っぽく「山形鉄道は黒字になりました!」との説明があった。上下分離方式になったという説明はなかったが、マニアは私だけだから、省略するのが無難かな。
じゃんけん大会があり、単純だけど、結構面白かったな。私は3回とも1発で負けてしまった。3分の1を3条するから、27分の1の確率だ。運は別のことに取っておこう。
【8】車内販売
勧められたジュースは、1本1000円と高く、荷物になるから買うか迷っていた。
そこにタオル・絵葉書セット1000円の販売があった。
これはいい、迷わずに買った。広げると、タオルは結構大きい。
実は3年前の2014年6月にも、同じ「タオル&絵葉書セット」を車内販売で買うことができた。山形鉄道の社員の人が、車内販売の品を宮内駅に補充しようと列車で運んでいる途中で、奇跡的なタイミングだったようだ。詳しくは↓
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限られた職員で、企画列車を運転するわけだから、大変なのは間違いない。
座席の配置、確認電話をはじめ細かい改善点はあるが、できるところから始めようという試みは、素敵だと感じた。
この日、秋田内陸縦貫鉄道でも、企画列車が運転され、どちらを申し込もうか迷ったのだった。次は機会を探して、秋田に行こうと思う。