憂鬱なニュースが今年も飛び込んできた。 例年3月のダイヤ改正で、車内販売が廃止となる列車があるが、残念ながら今年も出てしまった。
今回車内販売が廃止されるのは「スーパーおおぞら」だ。
JR北海道の札幌から釧路までを、4時間10分前後で走る長距離特急だ。
公式発表はこちら↓
https://www.jrhokkaido.co.jp/press/2017/170202-1.pdf
JR北海道は、経営立て直しの影響か、車内販売の廃止が続いてきた。
2015年12月末で「スーパーとかち」の車内販売が廃止。
2015年3月末で「オホーツク」「スーパー宗谷」の車内販売が廃止。
現在は、「北斗・スーパー北斗」と「スーパーおおぞら」だけしか車内販売が実施されていない。その中の1つの車内販売が、今回廃止されてしまう。
「北斗・スーパー北斗」も、東京発着の「はやぶさ」との接続がない早朝深夜を中心とした3往復で、車内販売が廃止される。
「スーパーかむい」と「すずらん」に至っては、飲み物の自動販売機も廃止するそうだ。コストがさほど必要ないのに・・・。高速バスに負けるや。
札幌と釧路は、かなり離れている。348.5kmという距離は、上野~仙台間(348.2km)とほぼ同じだ。かなり離れているので4時間10分くらいかかる。
乗車時間が長く、帯広でも1~2分の停車だからホームに買いだしに行くのは無理だ。トマムなど駅前に店がない駅もあるのに、車内販売廃止となってしまう。
車内販売が大好きな者として、今回の廃止は本当に悲しい。
↑「スーパーおおぞら」のワゴン2014年5月撮影
「スーパーおおぞら」は、「ノロッコ号」に乗るために、往復で利用したことが2回ある。2人乗務していた販売員は、ややのんびりした仕事だったが、笑顔で楽しそうにワゴンを巡回させていた。私が何度も買うので、帰りでは顔見知り状態になっていて楽しかったな。
その時の話はこちら↓。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-11856441102.html
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12045951501.html
往復8時間の長い旅だったけど、雄大な車窓と、車内販売で弁当買って、アイス食べて、コーヒー飲んで・・・今思えば何と贅沢だったのだろうか。
南千歳~帯広間だけでも続けてほしかったのだが。
カゴに載せたアイスとヨーグルトの販売↑
去年だったか、首都圏では安いスマホの宣伝で、特急の車内販売のワゴンをネコが押して「安いスマホいかがですか~」というCMがあった。今の小学生が大人になるころには、ワゴンを見ても、何これ?車内販売って何?って思われる時代が来るのかもしれない。寂しいなあ。
他の路線は大丈夫かなあ。JR東日本なら、「いなほ」とか「かいじ」とか「仙台やまびこ」とか廃止されないでくれ~。