鹿児島と熊本を走る「おれんじ食堂」に乗った時の様子の続き。
【1】おれんじ食堂「朝食」
「九州ふっこう割」で、乗客が払う金額は5000円、ほぼ半額なのだ。とはいえ、それなりの出費だけに、料理を期待してしまう「庶民」の前に出された1品目。
南瓜のポタージュスープだ。 美味いというよりは、健康に良さそうで、体にしみてくる。
次がメインディッシュと言えるお皿で、「色々な食材のフェスティバル」だ。主に地元で採れた食材を9種類も味わえる。本来は、肉の塊をガツンと食べたい気持ちもあるが、何せ朝食だから、これでいいや。(この日の午後は「或る列車」が控えていたし)
9品の中身を知りたい方は、こちらのメニューをどうぞ。
次のパンは、撮り忘れたようだ。
そして、フルーツの皿が出された。
食後のホットコーヒーは、ロゴ入りマグカップだ。ウエッジウッドの高級陶器を使わなくても、こういうマグカップなら、納得できる。
もともと、朝食は1時間46分の短い区間だけに、これで全品だ。
【2】車内販売
さて、車内販売だが、朝っぱらから地ビールを頼んだ。やはり、飲み物は地元の品を頼みたくなるものだ。
写真の左は、初めからテーブルに置かれたミネラルウォーター。
他にも様々な飲み物類が販売されている。壁に掛けられたメニューはこちら↓。
1年半前に「おれんじ食堂」に乗車した時には、「オリジナルランチトート」900円を買った↓。今も大切に保存している。(いい歳したオヤジが持つのは、どうも・・・笑)
しかし、今回は販売してあるものが無い。飾られているマグカップ800円は買えるようだ。ただ、旅行の前半に大きな荷物を抱えるのもどうかと思い、またスタッフが忙しそうだったから躊躇した。
【3】お菓子も
軽いお菓子が車内に置かれていて、自由に食べられるようになっている。
この種の物は、多量に食べる物ではないが、気遣いはありがたい。
【4】水俣駅
水俣駅では、18分の停車となる。食事の積み込みの間、乗客は水戸岡駅舎の見学となる。
確かに綺麗だけど・・・・、行政からの補助金が、どの程度おりてくるのかなあ。経営が大変な第三セクターだから、古い施設をイメージしてしまうから、驚きだ。
駅には、人が入れる大きなカゴが。
水俣駅のホームには、物品販売が。
地元の産物で、比較的安いものが多い。
購入したのは、右のようかん180円だ。
左のマーマレードの瓶はというと、お土産だ。引換券を渡されて、食事つきプランに申し込んだ乗客には、無料で配布していた。
発車間際に、駅員の方が、水俣バッジを配ってくれた。へえ~。
【5】更にお土産
マーマレード以外にも、お土産をもらった。
日奈久特産ニッケ玉もある。
芦北の塩クッキー。塩味が効いていて、不思議な味がする。
そして、おれんじ食堂の名前が入った果汁だ。
【6】思うこと
平日の朝食という比較的すいている列車を選んだのだが、乗客は2両で8人だった。乗務員に尋ねたところ、地震の影響が大きいとのこと。4月に地震があってから4か月後の8月だが、個人客はともかく、半年以上前から宿などを押さえる旅行会社の団体客は、キャンセルの可能性があって、組みにくいのだと思う。
正直言って、午後に「或る列車」に乗る直前だったというのが、厳しかった。「或る列車」の接客水準がとてつもなく素晴らしかったため、その前に他の観光列車に乗ったのがいけなかった。比べるのが酷かな。
前回乗った時も空いていたけど、スタッフに元気と明るさがあって、感激した。だから感激を伝えたくて、1列車に乗った話を3回に分けてたくさん書いた。(3回に分けたのは1年半前の「おれんじ食堂」と「或る列車」だけ)
それでまた乗ろうとしたのたけど、地震の影響がスタッフの元気さの低下につながったのだとすれば、本当に残念たなあ。