以前から乗りたかった「花嫁のれん」に乗車してきた。今回は「花嫁のれん」の豪華な車両についての記事。
【1】「花嫁のれん」とは
特急「花嫁のれん号」は、北陸の金沢から和倉温泉まで走る観光特急だ。2両編成の豪華な車両で、指定券はすぐ完売してしまう人気列車だ。
昨年2015年10月から走り始めたが、なかなか指定券の確保がしにくく、10時打ちで、ようやく今回乗ることができた。
【2】車両の外観
「花嫁のれん」は、赤を基調とした華やかな色彩の車両だ。
遠くからでも目を引く二両編成だ。写真↓は、金沢駅に停車する「花嫁のれん号」を、隣のホームから撮ったもの。
車両の扉付近↓は、金色と花の塗装がされていて、非常に華やかな列車に見える。
これだけ華やかな車両でも、グリーン車扱いではなく、指定席特急券で乗れる。金沢~和倉温泉間なら、特急「能登かがり火」と同じく1370円だ(指定席特急料金・通常期)
【3】駅で盛り上げる
金沢駅では、「花嫁のれん」を盛り上げるために、統一感のある装飾がなされている。「花嫁のれん」が発着するホームに上る階段は、赤い飾りで雰囲気を出している。
ホームの壁も、無機質な灰色ではなく、赤を基調としたデザインに、一変している。
こちら↓は、列車名になっている「のれん」だ。加賀の伝統の「のれん」が、ホームにも飾られている。「かがのれん3号」の時には、車内清掃が終わって、車内に入れるようになってから、のれんが取り付けられた。気づかなかった人もいるのでは。
【4】2号車の座席
「花嫁のれん」は、すぐ満席になる列車だが、比較的取りやすいのが、2号車の席と言える。
《カウンター席》
まずは、一人で乗るのに適しているのは、窓を向いたカウンター席だ。景色かよく見えて、テーブルも広い。
一人で乗るのに適しているのは、窓を向いたカウンター席だ。景色かよく見えて、テーブルも広い。私は往きに、このカウンター席に座った。快適だった。
カウンター席は、「楽市楽座」と呼ばれる日替りイベントの目の前だ。
カウンター席に限らずないが、座席はリクライニングはできないが、イスの向きを回転させることは可能だ。
《2人用席》
2人がけの向かい合った席だ。対面式で、テーブルもついている。
帰りの金沢行「花嫁のれん4号」は、満席だったのだが、直前にキャンセルが結構出ていた。(10席くらい空席だった)
そこで私は、往復ともカウンター席では単調なので、2人用席に変えてもらった。こちらも快適な席だが、この日は晴れて日差しが強くて、ブラインドを下さざるを得なかったのが残念。
《4人用席》
4人用の席は、大きめのテーブルがある。足下も広く網棚もあるから、お土産物の紙袋の置場所には困らない。座席そのものは、カウンター席の椅子と同じだから、椅子の向きを90度変えることもできる。
【5】1号車の座席
1号車は、席によって趣が違うより人気がある席だ。「桜梅の間」「撫子の間」など8
1号車は、柱で仕切られていて、個室に近い雰囲気になっている。
旅館の部屋のように、「青の間」「桜梅の間」「撫子の間」など8つのコンパートメントには、それぞれ名前がついている。
こちら↑は2人掛けの4番AB席。「菊の間」と呼ばれている。
こちら↑は4人掛けの1番AB席。「青の間」と呼ばれている。座席が固定してあり、ゆったりしている。
こちら↑は3人掛けの3番ABC席。「笹の間」と呼ばれている。
こうして見ると、コンパートメントの1号車の方が、カッコいいなあ。
【6】車内の装飾
車内の至るところが、金色に輝いている。昔から金箔で有名な金沢だけに、金色の場所が目立つ。
洗面所付近も、金色だ。
【7】床と天井
「花嫁のれん」の車内は、床と天井にも注目したい。
1号車の床は、カーペットなのだが、日本庭園の砂利と飛び石をイメージしたものだ。
2号車も、床はカーペットだが、流水のイメージだ。通路と天井の明かりが、流れるように曲がっている。
【8】伝統工芸品展示
列車の中央付近には、地元の伝統工芸品が飾られている棚がある。
地元の品を紹介するのは、水戸岡車両以来、広がっている。観光列車なら、見習いたい要素だと感じる。
鮮やかな輪島塗りだ。黒が鮮やかに感じるのは、さすが伝統工芸品と思える。
加賀手まりも置かれている。その他にも、何種類もの伝統工芸品が飾られている。
車内販売や接客については、またいつか。非常にまとめにくいので、集中力が戻ったら、いずれ書きます。