べるもんた~車内販売編~ | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 富山県内を走る観光快速「べるもんた」には、1両編成ではあるが、日本でここだけの凄い車内販売が実施されている。
 今回は、前回の続きで「べるもんた」の車内販売などについて。
 なお前回の記事・「べるもんた」の車両についてはこちら↓。
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12153666542.html

【1】にぎり寿司
 「べるもんた」には、何と寿司職人が乗っていて、寿司を食べることができるのだ。豪華な特急ではなく、520円の指定券の追加で乗れる快速で、注文した寿司が食べられるのだから、驚きだ。
 
 私は高岡発「べるもんた51号」で、寿司を予約していた。
 5貫で2000円は、ちょっとした値段だが、カニは大きくイクラも多い。これなら、満足できる。大好きなイクラが、特に美味だった。
 
 もともと富山は海産物が豊富な地域だが、寿司ネタも地元富山産のものと説明があった。ホームページには、地元のネタだが、天候などの事情があれば、やむを得ず他の地域の物をを使う時もあるそうだ。
 なお、「氷見はとむぎ茶」も1本ついてくる。
 
 旅行会社のツアー客は、全員寿司を予約していたが、寿司職人は2人乗っていて、十分間に合った。
 なお、寿司等の予約は、駅ではできない。インターネットを利用して予約する。↓
http://berumonta.jp/

【2】ほろ酔いセット
 帰りの城端発「べるもんた52号」では、「ほろ酔いセット」1500円を、私は予約していた。
 
 写真のように、おつまみ4種類と、日本酒1杯のセットだ。正直言って私は、イカが少し苦手なのだが、産地で新鮮なイカを食べると、やはり美味い。
 
 各座席に、メニューが置いてあった。基本的には予約制だが、当日でも何人分かは材料に余裕があり、追加注文を受けられる。


  ちなみに、私が選んだ日本酒は、比較的甘い「のうかや」だ。癖が少なく飲みやすいような気がした。
 

【3】車内販売
 寿司や酒も販売しているが、簡単なお土産物も車内販売している。職人さんが寿司を握るすぐ近くに、販売コーナーがある。
 
  売っている物は、「しろえびせんべい」500円、「ほたるいかあられ」500円、「寿司キャンディー」150円、「ほたるいかの佃煮」700円など。軽い品が多く、車内で開けて酒のつまみになる品が多い。
  
  私が買ったのは、「べるもんたピンバッジ」600円だ。他の鉄道系ピンバッジより大きく、カッコいい。
 
 ただ、寿司職人さんにお金を払ってピンバッジを買うのは、何か違和感あるなあ。

【4】地元の歓迎
 「べるもんた」には、地元の方々から観光客に向けての歓迎が、至る所で見られる。
《1》観光案内
 地元の観光協会の方による、観光案内をしてくれた。パンフ・チラシを配って、地域の紹介だ。合併して南砺市の一部になった福光地区の「福光観光ガイドグループ」の方々なのだが、南砺市以外の砺波市・高岡市の車窓も案内してくれた。
 

《2》福野駅太鼓
 福野駅では、盛大なお出迎えがあった。歓迎の横断幕と、太鼓での歓迎だった。青いハッピの若い人たちが、手慣れた様子で元気よく太鼓をたたいていた。 こういうのは、素敵だなぁ。
 

《3》沿線で手を振る
 沿線にも、歓迎の横断幕と、大きく手を振る人たちがいた。JR九州や「伊予灘ものがたり」沿線では広がっている文化と言える。これが広がっていくといいなあ。私も当然手を振り返した。
 定着していけば、JR西日本も徐行させられると思うのだが。
 


【5】寿司を握る場所
 寿司を握る場所は、車両の一番奥にある。
 扉2か所のうち、乗客の乗り降りは1か所だけにして、もう1か所の扉付近で寿司を握る。食材や食器の積み下ろしにだけ、もう1か所の扉を利用する。
 
 一定の下準備は別の場所で行い、車内で寿司を握ることになる。実は、車内での調理は、保健所の許可条件はかなり厳しい。
 東北新幹線や山陽新幹線には、生ビールのサーバーが乗っているワゴンがあったが、許可条件は「車内に給湯設備を設ける」ことだ。
 寿司だと、もっと厳しいはずだ。ただ、地元保健所の担当者の裁量も結構大きく、「ことなかれ主義」なのか、「細かい条件はつけるが実現させたい」と思うかで、大きな差が出る。(昔、イベントの仕事していて、実感した話だ)
 
 水道設備が車内についている。衛生面を考えると、必要な設備だと思う。


 寿司ネタを入れる冷蔵設備↑だ。小さいけど、普通の寿司店で使われるような中身が分かる設備になっている。 

【6】おまけ
 北陸乗り鉄をしている時には、私は「伊予灘ものがたり」の車内販売で買ったバッジをつけていた。(スーツの右には、青い森鉄道のモーリー君のバッジもつけていた。)
 
 すると、寿司職人の大将から、「伊予灘ですね」と話しかけられた。鉄道ファンの職人さんなのかと思ったが、違うとのこと。
 実は5月3日放映のTBS系列の番組「マツコの知らない世界」では、「豪華観光列車」が紹介される。
 この番組で紹介される6本の観光列車の中に、「伊予灘ものがたり」が入っている。(伊予灘ものがたり公式HPにも書いてある) そして同じ番組に「べるもんた」も出るようで、寿司職人さんが「伊予灘ものがたり」について、知っていたようだ。
 http://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/
 5月3日(火・祭)放映で、2時間拡大版のため19:56開始。「大食い」と「豪華観光列車」の2本立てだ。私は録画して見るぞ!(見逃しても1週間以内ならHPで見られる)