べるもんた~車両編~ | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 乗り鉄をするために、北陸に出かけた。北陸新幹線で東京から日帰りで、車内販売を利用しに行った。
 今回は、観光列車「べるもんた」だ。
 

【1】「べるもんた」とは?
 「べるもんた」とは、通称だ。正式な名前は、「ベル・モンターニュ・エ・メール」と言う。名前が長すぎるから、普通は通称の「べるもんた」と呼ばれている。指定席券にも「べるもんた」と表示されている。
 

 この「べるもんた」は、土曜日曜に富山県内のローカル線を走る。
 土曜日は、新高岡から氷見線を走って日本海側の氷見まで、1時間弱で走る。日曜日は、高岡から城端線を通って城端まで約45分かけて走る。
 「べるもんた」は、全車指定席の快速扱いとなっている。乗車券に指定券520円で乗れる。青春18きっぷ期間は、利用することもできる。
 ただし、1両で運転されるため、指定券の確保が大変なのが難点と言える。

【2】車両の外観
 キハ40を改造した気動車1両で運転される。塗装は新しくピカピカの緑色だが、車両そのものの形は、よく見る形式だ。
 
 2両編成の観光列車なら、「A列車で行こう」「伊予灘ものがたり」「フルーティアふくしま」等、現在もいくつか運転されているが、1両というのは珍しい。
 
 車両は「キハ40 2027」となっている。窓ガラスは、観光客が景色を楽しむのに十分なものだ。新しくて磨かれているから、ガラスの反射が気にならない。

【3】2種類の座席
 「べるもんた」の座席は、窓の方を向いたカウンター席と、ボックスシートがある。
 
 39席のうち、13席はカウンター席↑だ。
 木の椅子は少し硬く、着ている服によっては滑りやすい。まあ固い椅子でも、乗っているのが1時間なら。辛くはないだろう。飲み物を載せる長いテーブルもある。
 
 ボックスシートは26席ある。大きめの折り畳みテーブルがあるから、飲み物・食べ物を載せることができる。この席はリクライニング無しで、やや窮屈なボックスシートになっている。特急ではなく快速だから、まあ仕方ないか。
 
 ちなみに、ボックスシートの14A14Bは、2人掛けボックスシートになっている。(下の写真↓) 私は往きの城端行きは14Aに座った。通路側に他の客がいると、写真を撮りに簡単に出られないのが辛かった。
 
 下の写真↓のようなロングシートがある。全車指定席なので、指定券を持つ人、または観光案内をする人が、一時的に座れる。4人掛けボックスシートで、他の3人が大声で騒いでいるような時は、ここに避難できる。
 

【4】車内設備
 「べるもんた」の車内設備を紹介する。
 
 富山県南砺市の「井波彫刻」が、車内に飾られている。立派な伝統工芸品だ。
 
 「べるもんた」の彫刻も、上の写真↑の右の方にある。このような「井波彫刻」が車内に8作品ある。
 
 伝統工業の作品が、ガラスの中に飾られている。観光振興という位置づけもあるから、座席2人分をつぶして、このようなスペースを作るのもうなずける。

 
  つり革も凝っている。JR西日本のホームページによると「吊り革の持ち手は、高岡銅器をイメージする銅箔と沿線4市を代表する図柄で装飾しました」とのこと。そもそも全車指定席だから、つり革は不要なのだが。
 
【5】乗車記念
 1両編成の快速だが、さすが観光列車だ。乗車記念になるものが3つ用意されている。
 
 1つ目は、スタンプだ。インク不要で日付も入っているスタンプが、用意されている。
 
 途中で車掌から、記念乗車証が配布される。「べるもんた」の車両が載ったハガキ大の記念乗車証だ。この裏に、スタンプを押すスペースがある。
 
 記念写真用のボードも用意されている。短時間の運転であり、観光案内も行われるため、各座席にこの撮影用ボードを持って回るのが厳しい。始発駅で撮るか、途中で車掌に申し出るのが良いだろう。

【6】切符と客層
 私は「べるもんた」に乗るために、10時打ちを頼んだ。正確には3番目だから10:04ごろだったけど。
 取れたのは、往きは14Aの2人掛けボックスシート、帰りはカウンター席だった。ほぼ希望通りだ。
 なお、往きの高岡発城端行「べるもんた51号」は、ボックスシートが、ほぼ全部が大手旅行会社の団体客だった。一般客の枠は半分もなかったことになる。危なかった。
 往きの「べるもんた51号」は、高岡を発車して、新幹線の接続駅・新高岡を通って、城端に向かう。
 驚いたのは、39席のうち、新幹線の新高岡駅から乗った乗客は何人かと言うと、何と一人もいなかった。全員が高岡駅から乗ったのだ。私は「はくたか」で新高岡に着いたが、時間があったから高岡に行って折り返した。まあ、団体客が圧倒的に多ければ、ありうるのかな。

※「べるもんた」の車内販売に関しては、また次回。