しなの鉄道の観光列車「ろくもん」に、1月下旬に乗って、和食を食べてきた。
車両はこちら↓
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12121172548.html
和食はこちら↓
http://ameblo.jp/syanaihanbai/entry-12122230474.html
車両、和食に続いて、「車内販売」「駅のもてなし」「接客」についてまとめる。
◆◆◆車内のグッズ販売◆◆◆
「ろくもん」では、軽井沢寄りの1号車(指定席車両)にあるカウンターで、車内販売を行っている。
私は「ろくもん2号」で和食を食べ、折り返し「ろくもん3号」で指定席に乗って、グッズを購入した。
「ろくもん2号」で買ったのは、これだ!
おや?観光列車「ろくもん」で、ミッキーマウスのバッジ販売か?
違うのである。よく上の写真↑を見ると、上下が逆になっている。これが、「ろくもん」のマークなのである。この缶バッジは400円だ。
帰りの「ろくもん3号」では、300円でクリアファイルを購入。
グッズを売っているカウンターの様子。(2014年秋に撮影) この時は午前中で、弁当を買った。
今回並んでいたグッズだ。マグカップも、カッコ良いな。
さほどグッズの種類は多くないが、鉄道マニアのために走らせているわけではないから、これで問題ないと思う。
◆◆◆車内の飲食販売◆◆◆
2号車には、飲み物食べ物を頼むカウンターがある。
「ろくもん1号・2号」で、料理を予約した客は、アテンダントさんに頼めば良い。だから、カウンターに行くことはないため、案外知られていないスペースだ。
私は料理なしの「ろくもん3号」で、カウンターを利用した。和食を食べた後でだったから、飲み物だけ、利用した。
ホットコーヒーは200円、これは激安だ。富山地方鉄道と並んで、車内販売最安値だ。安いけど、味は悪くない。
もう一品欲しくなって、リンゴジュースを買った。量はすくが、「ろくもん」のロゴも入った地元のリンゴジュースだ。
景色を眺めながら、地元の飲み物って、美味しく感じるのは、何でだろ~♪、何でだろ~♪、何でだ何でだろう♪。
◆◆◆駅でのおもてなし◆◆◆
観光列車「ろくもん」では、各停車駅で様々な「おもてなし」がある。
【戸倉駅】
戸倉駅では、地元の観光協会・温泉の方々から、お茶が振るまわれた。温泉から湧き出た水で入れたお茶は、不思議な味がした。
りんご等、地元の特産物も販売。あまり買う人はいなかったが、風情があって良いな。
一方、人気があったのは、「六文銭まんじゅう」だ。すぐ売り切れて、私が買った10秒後に来た人は、2個買いたかったのに1個しか買えなかった。
【上田駅】
上田駅では、真田の赤い鎧をまとった武将が、観光客を出迎える。
観光客用の衣装も用意してあって、記念撮影ができる。私も駅員さんに頼んで、記念写真をパチリ。
乗車記念ボードも用意してあり、こちらも撮影。1月下旬の長野県だけあって、ひじょ~~に寒く、多くの客は温かい車内にとどまったけど。
降りてくる客が少なく、お土産を買う人はいない。そこで、私が500円出して、1袋購入。
上田駅は、しなの鉄道の本社がある。本社の職員も、「ろくもん1号2号」が通るときは手を振ってくれる。
【小諸駅】
小諸駅では、「停車場ガーデン」の下車観光ができる。駅前に庭園があって散歩できるのだが、何せ雪の季節だけに、何だかよく分からない感じだ。まあ、よい季節なら食事つき「ろくもん」は、満席続きで申し込みはできなかっただろうから、仕方ないか。
地元の特産物を、ホームで販売してくれる人がいる。2014年に乗った時には購入した。
駅にも、無人販売コーナーがある。
小諸を発車したら、浅間山のビューポイントで徐行した。しかし、天気の関係で見ることはできなかった。丁寧な挨拶を受けて、終点軽井沢に到着した。
なお、軽井沢からの折り返し「ろくもん3号」は、上田などの大きな駅でも停車時間が短い。各種おもてなしや販売は行われないので、楽しみたい人は1号か2号がお勧めだ。
◆◆◆最高の接客◆◆◆
「ろくもん」の接客は、素晴らしいものがあった。
新人さんらしき若干不慣れな人が車内販売していたり、受付体制に勘弁して欲しい問題はあったりはしたが、アテンダントさんたちの圧倒的に立派な接客で、イマイチの部分は完全に吹き飛ばされた。
チケットを提示して列車に乗り込む時には、アテンダントさんが個々の座席まで誘導してくれたが、親切で適格だった。次に案内する客が入口で待っている時に、客をせかさず、それでいて丁寧に、というバランスが絶妙だった。
客が料理を食べるペースをチェックしている気配は見せないのだが、絶妙なタイミングでやって来て、皿をさげて次の料理を運んでくれる。これは、レベルの高い店で経験を積まないと、なかなか会得できない技だと思う。
よく観察していると、私ともう一人の「一人客」に対しては、特に話しかける機会を作っていたと気づいた。よく話しかける客には、もちろん丁寧に応えるが、その客ばかり相手にしてはいけないから、積極的に話しかけるのは足り客にするのだ。こういう配慮は、有難い。
この種の対応は、個人ではなく、今回なら3人のアテンダントのチームプレイになっていた。たまたま1人か2人、すごい人に当たったのではないと思われる。(これを確かめに、また乗りたくなった。4月から新しいアテンダントさんが加わるようだから、4月以降に洋食を食べに行きたいな)
そして、驚いたのが、これ↑だ。最初の無料ビールのうち1本に手を付けずに持ち帰ろうと思っていた。すると軽井沢まであと少しという時間に、アテンダントさんがリンゴ用のクッションを持ってきて、「これしかないのですが」と渡してくれた。帰りの新幹線の中で飲むなら、泡が少しでも抑えられるように、という気持ちの表れだと思う。うわ~っ。
接客は、しなの鉄道が最も気を遣った点だと想像する。要するに、「ろくもん」の料理つきコースは12800円とかなりの金額だから、客層は地元在住の人でもなければ、青春18切符で信州にたどりついた客でもない。軽井沢の高級ホテルや、沿線の老舗温泉旅館に、1泊2万円かけて泊まる客なのだろう。そのレベルに見合った応対ができないと満足してもらえないわけだ。逆に言えば、そのレベルの接客ができる人を、よくぞ集めたものだと思う。(しなの鉄道にとっては、痛い出費だろうな)
ここまで大絶賛するなんて、今まであったっけ?。