凄腕チーフパーサー | 車内販売でございます。

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車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

  現在、西日本に「乗り鉄」に来ている。今日2月5日から、3日間乗りまくる。あまり知られていないようだが、50歳以上の客を対象に、JR西日本3日間乗り放題の「おとなびパス」を利用している。
  JR西日本が販売している「おとなびパス」は、山陽新幹線と北陸新幹線の西日本区間も含めて、指定席を4回使えて16000円、グリーン車を4回使えて20000円だ。

   私はグリーン車用を購入して、観光はわずかに抑え、乗りまくって車内販売を利用し続けている。

  今日、新大阪発の「さくら」グリーン車に乗った。この「さくら」の車内販売をするチーフパーサーは、実に立派な仕事っぷりだった。今回は、この話。

  新大阪から鹿児島中央行き「さくら」に乗った。「さくら」は短い8両編成で、グリーン車は6号車の半分だけだ。
  東海道・山陽新幹線では、車内販売を担当するのは、アテンダントではなく、パーサと呼ばれる人が行う。8両編成なら、大抵は二人乗務で、車内販売を行う。そしてグリーン車の客へのおしぼり配布等のサービスも担当する。
  この「さくら」では、パーサーが二人で乗務すると聞いていたが、1人だけだった。1人だけで車内販売とグリーン車サービスの両方を担当するのは、かなりキツいと思った。
  しかし、このパーサーは、見事にこなしていた。「パーサー」と書いたが、正式には経験豊富な「チーフパーサー」だった。

  新大阪を発車すると、このチーフパーサーは、「おしぼり配布」と「車内販売の割引券」を、丁寧に個々のグリーン席の乗客に説明しながら配布。車掌による放送が終わるとすぐ、車内販売の案内放送。放送では「ワゴンが一台ですので、おうかがいするまでに時間がかかることがありますので、ご了承ください」と案内していた。そりゃ、1人なら時間かかるや。
  私が座っていたのは、車内販売準備室のすぐ隣のグリーン車だ。グリーン車だからといって、特別な品物を買えるわけではないが、真っ先に車内販売に来てくれるのは、とても有難い。
  私の前で、ワゴンが止まってくれた。おしぼり配布の時に「後で弁当よろしく」と声かけたのを、覚えてくれていたのだ。これだけでも、嬉しいので、高額の弁当を買いたくなった。買える弁当を手際よく案内してくれて、これも立派だった。腕の良いパーサーから買う弁当は、本当に美味く感じるから不思議だ。
 
   一方、偶然だとは思うが、新大阪から乗ったグリーン車の客に、変なのが多かった。ワゴンが自分の隣に停まっていて別の客が買っている時には何も声かけないのに、ワゴンがグリーン車から出ようとした時に呼び戻した客が二人いた。また、自由席の連れをグリーン車に座らせて「料金払うから隣の席に座らせろ」と主張。車掌が「途中駅から指定券を持った客が来たら移動してください」と説明するのに納得しない客もいた。
  岡山駅に着く直前に、1号車方面にワゴン販売に行っているチーフパーサーが、ワゴンを置いてグリーン車に戻ってきた。
  何だ?と思っていたら、岡山でグリーン車の3組4人の客が降りて行った。(新大阪から岡山まで、さくらのグリーン車に乗る人が、こんなにいるとは!)
  ところが、この3組4人の客のうち、3人はリクライニングは戻さす、4人は空き缶などのゴミを大量に残したまま降りていったのだ。チーフパーサーは、リクライニングを戻して、よく両手で持てたなと思える大量のゴミを抱えて行った。そして、ゴミを撤去した席には、新たな客が二人座った。
  グッドジョブ!👍  何と凄腕のチーフパーサーなんだ。少ないスタッフでも、できることはキッチリ行う優先順位を考えた見事な判断だ。
 
  (写真↑は「さくら」のグリーン車)
  広島で降りたのは、グリーン車では私ひとりだけだった。6号車からワゴンを押して先頭1号車に向かい、再び6号車に戻ったのは三原付近。このペースなら間もなく8号車方面から戻ってくるころだが、広島では戻って来なかった。あまり乗り降りがないなら、車内販売を続けると判断したのだろう。

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  写真は、帰宅してから、何枚か追加します。
  車内販売は、今日は4回だけでしたが、明日2/6、明後日2/7は、共に7回利用する予定です。

 追加:写真を追加しました。
    分かりにくい文を修正しました。(2/8)