温かいお茶 | 車内販売でございます。

車内販売でございます。

車内販売を15年半で11000回を利用してきた「車内販売大好きな乗客」が書くブログです。 多数の観光列車に乗り鉄しています。

 特急の車内販売では、夏でもホットコーヒーが販売されている。
 それに対して、高崎線などの首都圏の普通列車グリーン車の車内販売では、売られている飲み物は冷たいものだけだ。
 ただし、唯一の例外が、「温かいお茶」だ。

★温かいお茶も車内販売
 
 ペットボトルのお茶280mlだけが、販売されている温かい飲み物となっている。サントリーの「京都福寿園 伊右衛門茶」280mlだ。この温かいお茶は、ほぼ11月から3月の期間限定での販売となる。金額は140円。

★お茶の温め方
 
 温めるのは、準備室の冷蔵庫の上にある写真↑のような入れ物だ。さほど大きくなく、入れて温めることができるお茶の数には、限りがある。売り切れると、温めるのに時間がかかってしまう。
 上野東京ラインなら、宇都宮線で温めたお茶が売れてしまったら、東京から乗り込んだ東海道線のアテンダントさんは、温まったお茶がない状態で乗務することになる。グループ客に「温かいお茶4つ!」と言われたら、「申し訳ありません。温まるのに時間がかかります」と答えるしかなくなってしまう。

★ぬるくなってしまう 
 お茶は、かごに入れて20分とたつと、ぬるくなってしまうのも難点だ。
 冷たい飲み物も同じ、と考える人もいそうだが、冷たい飲み物はビール、コーラ、チューハイなどが固まってカゴに収まっている。ビールの隣が冷たいチューハイなら、20分経っても、さほど影響ない。
 それに対して、温かいお茶は、近くに温かいものはない。短時間でぬるくなってしまう。
 相当手間がかかることもあり、客が少ない時間や比較的暖かい日には、温かいお茶をカゴに乗せないアテンダントさんも多い。

★お茶は44~48度
 私が持っているデジタル温度計で、温かいお茶の温度を測ってみた。測りたい物に数cmの距離に近づけて、ボタンを押すと、表面の温度が測れるアイテムだ。(秋葉原の部品屋で、2千円台で買った安ものだが)
 
 これで、温かいお茶を買った約10回、測定してみた。
 すると、ほぼ44度から48度の範囲だった。例外が2回あって、1回はぬるくなった42度だった。(手間のかかる温かいお茶を、わざわざ載せていたわけだから手抜きとは思わない)
 もう1回は、頼んで保温庫から出してもらった時の50.0度だった。
 50度のお茶の容器は問題なく持てても、飲むと結構熱い。ぎりぎりの温度に設定していると思われる。

★昨年は温かいコーヒーも
 実は、前回の冬までは、缶コーヒーも温かい状態で売られていた。「缶コーヒーのボス微糖」130円も、温めた状態で販売していたのである。

写真左「缶コーヒーのボス微糖」130円
写真中「温かいお茶」140円
写真右「冷たいお茶」 150円
 私のようなマニアにとっては、ホットコーヒーもあると有難い。しかし、お茶だけでも保温庫に入る数が限定される。さらに駅の自動販売機で温かい飲み物も多数買える現状からすると、仕方ないのかなと思う。

★買い方・飲み方
 私は「温かいお茶」が好きだ。2回に分けて飲めるからだ。「温かいお茶」を、温かい状態で途中まで飲み、冷えた状態で残りを飲むと、1本で2度おいしい気がする。
 ところが、温かいお茶がカゴに乗っていないことがある。アテンダントさんは、気温や時間帯を考えて、温かいお茶が売れそうかを考えて、カゴに載せるかを決める。「手間がかかる温かいお茶を載せるアテンダントさんは、頑張っている」と言えそうだが、逆に「温かいお茶がカゴにないと頑張ってない」とは言えないのである。
 だが、カゴに乗ってなくても温かいお茶がほしい時には、準備室の近くの8席の車端室に乗る。ここなら、すぐ持ってきてもらえる。

 温かい飲み物の季節になると、グリーンアテンダントさんが、さらに頑張っているように感じる。常連客の一人として、感謝したい。